キット屋 SV−2(2003)製作記
211/845コンパチ
2013.0927
自宅の工房でエージング中のSV−2(2003)
現在は、845を使用
後ろのカレンダーは、神部無線さん(須坂市)から頂いたカレンダー
荷物が届いたのは2009年4月18日 早速、中を確認。
とにかくパーツがデカイ!! パーツ達
電源トランス 出力管845
一緒に写っているのはHITACHIの6CA7 6DJ8の背丈がソケットの袴 意外と部品件数は少ない?!
組み立て開始・・・予備配線をしてからパーツを取り付けます。
845のUXソケット・・・コンデンサーと干渉するので折り曲げます。
このときは、ある間違いに気づかなかった(1)・・・
いろいろありましたが、とにかく配線完了
ここで、トラブル発生(2)
完成間近の頃、下の火入れ式の写真に、にかすかに写っている総合オーディオアナライザー
(UA−3S:日本オーディオ)を手に入れました。
早速工房に設置しようと、部屋の模様替えを始めました。
ここまでは良かったのですが、模様替えを終えて、さてSV-2(2003)の完成させなくちゃと、
見てみると・・・・ガ〜〜〜ン!! 845/211の差し替えのための切り替えスイッチのノブが
折れている!! 自分でも気づかないうちに何かの拍子で折れてしまったのでしょう。・・・
気を付けていたのに・・・ このスイッチ、スナップスイッチなのだが、不用意に切り替わる
ことの無いように、ロック付きなのだ。普通の6Pのスナップスイッチでも、何とかなるだろう
が、そこは キット屋さんに申し訳ない。同じものを手に入れるまで、しばらくSV-2(2003)
もおあずけでした。
緊張の火入れ式・・・トラブル?!
一発起動を目指していたのに・・・ショック(3)
・・・実は、何の問題もなかった・・・?!
もう、キット屋さんのHPからはSV-2(2003)は消えているキットですが、もし、何かの参考になればと思って問題だった
(1)、(2)、(3)の事柄について説明します。
まず(1)について
わたしにとって、ラージUV4Pソケットは初めて使います。マニュアルをよく見て取り付けたつもりですが、
いざ、配線の段になって、はたと考えてしまいました。フィラメントはいいとしても、グリッドとプレート
は、逆になってない?!・・・ もし、逆になっていれば約1KVの高圧がフィラメントにかかってしまう。
真空管マニュアルを見たり、ネットで調べたり、マニュアルをもう一度見直してみたり・・・ 、結果、や
っぱり逆になっていると判断して、取り付けをし直しました。そして、ソケットを外して初めて気がつきまし
た。ソケットのタイトの部分にちゃんとG−F−P−Gが刻印してあったのです。速く気づけばこんな苦労は
しなかったのにと思いました。
おかげで、折り曲げが反対になっていましたので、まげたGピンは戻し、Pピンは曲げて、コンデンサーとの
干渉を避けるようにしました。 まぁ、初めてというものにはまごつきますね。これも経験!?
ついで(2)ですが
ロック付きのスイッチを使うとは、さすがにキット屋さんのこだわりがあったと思います。折ってしまったのは
全くわたしの不注意でした。が、ロック付きであったが故に折れたこともあるのではないでしょうか。そう思う
と、簡単に代替部品を使うわけにはいきません。いろいろ調べて、これなら良さそうと言うスイッチを手に入れ
ました。そして、交換するために壊れたスイッチを外して、また気づきました。ちゃんと刻印がしてあります。
日本開閉器工業 【M-2022L】レバーロック形トグルスイッチでした。これがわかればもっと早くに見つけること
ができたのに・・・ よく見ればいいのですね。
最後に(3)ですが
これは、思い込みのなせるわざです。
わたしは、スイッチをONするとパイロットランプが点灯するものばかりだと思っていました。ですから、緊張し
ながらスイッチオン!!・・・(この時点では真空管は挿入してありません)、煙がでたりといったトラブルは無
かったのですが、何の変化もありません。ヒューズも確認しましたが、問題なし。それなのに緑色のLEDランプがつ
かないのです。(スイッチオンで転倒するはずと思い込んでいましたから・・・)これは、何か配線の間違いを犯し
たかぁ・・・?!
LEDの極性が逆?!(そんなはずはないんだがなぁ・・・)、電源となっているブリッジダイオードの半田付けで熱
のために壊してしまったか?!、とにもかくにも点検しないと・・・ LEDの極性はOK、ブリッジダイオードもOK、た
だ、電圧が22Vくらいになっている。これではLEDは点灯しない。袋小路に入ってしまった。こうなると、頼りはマ
ニュアルしかない。もう一度見直してみたら、なんと、真空管をさして初めて点灯するということがわかった。なん
だぁ、そういう仕組みかぁ・・・。再度、点検のために外した部品達を元に戻して、とりあえずAC電圧だけをチェッ
クし、異常なしを確認した。
今度は、真空管をセットして再度トライ。・・・スタンバイスイッチオン、問題ない!! 真空管達のヒーターが働
いたら、ちゃんと点灯する!。これで安心して、パワースイッチオン、赤色のLEDも点灯、特に異常は無い。急いで、
各部の電圧チェックをする。ほとんど許容誤差の範囲内に収まっている。
しかし、スピーカーからは何のハム音も聞こえない。何かトラブル??!。初段のプレート電圧チェックで、カリカ
リと音がしたので問題は無いはずと思う。ハムバランサーはとりあえず中点にセットしておいたが、念のために回し
てみとハム音の増減を確認できた。OKだ!!
早速、CDプレーヤーを接続して、音だし。いつものラブストーリーinハーバードのサントラ音楽が聞こえてくる。
ホッ!!!
いや、思い込みとは恐ろしいものだと実感した次第です。電源スイッチオンでパイロットランプが点灯? 、でも、
このキットでは、初段・次段の真空管ヒーター回路に組み込んであるので真空管を差してない状態では点灯しないシ
ステムになっているのだ。
適当な抵抗と接続場所を変更すれば、スイッチオンで即緑のLED点灯も可能なはず、それではなく、こうした仕組みを
とっているには訳があるはず・・・また、考えてみようと思います。
後、気づいたというかわたしのアンプ作りと違うなと感じたことは、電線の引き回しが多いなということです。わたし
のアンプの場合、入力は最短で配線できる位置にしてありますし、電線の配線は、ACまわり、ヒーター回路、B電源の
供給、そしてOPTまわりくらいです。それに比べて、SV−2は、配置やスペースの制約からでしょうか、引き回し
が多くなっていました。製作途中でも、この配線がどう働くのかわからずに配線した記憶があります。まぁ、マニュア
ル通りに作っていけば間違いなく完成するのでしょうが、それにしても途中はブラックボックス的に感じたことも事実
です。反面、こうした作りを学んだような気もします。
まだ、工房でエージング中です。トリタングステンの明るい輝きに魅せられながらいます。
211の方はこれから差し替えてエージングをします。やったね!!