いいだ人形劇フェスタ2004

その3 人形劇の様子 8月6日(2日目)
 
 10時〜 飯田公民館4F
 
忙しい1日の始まりです!有料公演で見たいものが集まったこの日。おなかいっぱいになりそうです。

 くわえ・ぱぺっとステージ
 「のはらであそぼ/ともだちはブブとトト」 
(ワッペン・有料1000円)
 
絶対に楽しい、想像以上に楽しい、のを確信して、会場に足を運び、始まるのを待つ、という気分はなんていいものでしょう(笑)。くわえさんは、そんな人形劇をしてくれる方です。
会場はいっぱいでした。昨年よりもいっぱい。完売だったようです。またもや私達といっしょにいった友人親子、会場で合流した友人親子たちと最前列で、1つの仕掛けも見逃すまい!とかぶりつき。

最初は、いつものちょうちょがひらひら〜
そしてくわえさんが…。

開演前のくわえさんを見て、今回はシックな衣装ねー、なんて言ってたらこんなスカートで登場!
少しずつスカートをまわすと、野原のいろんな虫が飛び出してきます。」
最後はトランクの中から、お花畑が飛び出しました〜。
くわえさん、最後は人形となって、蜂から逃げて行きます。その人形がまた楽しくて、大笑い〜。

ブブトト、は、くわえさんの新作。この公演が初日だったそうです。。


お父さんとお母さんはのん気に、いつもキャベツを食べている
のです。(くわえさんの、ぶたの演技、実にぶたっぽくて大好き)
ブブが遠くまで遊びに出かけていることも知らずに…。

泥んこになって遊んだブブと、お父さんです。


虹を越え、空の果てまで飛んでいくブブとトト。
恥ずかしがり屋さんのトトは、
ブブというお友達を得て、
不可能が可能に(笑)。
2人して、山の上の宝物を
探しに出かけます。
からすのガラクタ宝物をめぐって2匹はケンカ…でも、ホンモノの宝物は友達だ、と気づきます。お互いがその、ホンモノの宝物だということも。
そして、それぞれが宝物と思っている、自然界のきれいなものを見せあいっこしてから、2人はどこまでも飛んで行きます。友達を得た嬉しさで、空まで飛べてしまうのです。

またもや、仕掛けの数々に目がテン!!傑作は空を飛ぶ2匹のしっぽです(どういう仕掛けかは内緒です)。
人形も大きさや形を変えていろんなことをします。ほえ〜〜、と、口をあけて見てしまいました。一瞬でも目が離せません。
 
ストーリーも実はいろいろな意味が込められているように感じました。性格の全然違う2匹の子ども。その親の子どもを見守る姿勢も全く対照的です。
それぞれ陸と海に住み、生態も異なるぶたと魚。ブブが海に飛び込んで溺れたり、でも泳げるようになったり。トトが陸に上がって呼吸困難になったり、でも息が吸えるようになり、そのうち走れるようになってしまったり。
友達を思う気持ち、求める気持ちが、何もかもを超越してしまう様子は、感動すらおぼえました。ブヒーッ。

くわえさん、大サービス 来年も楽しみに
待ってます♪


 11時〜 飯田公民館ホール
  
同じ公民館なので、大所帯、ささーっと移動できました。小さなところで、間近で見るのも楽しいですが、たまには大きなステージも楽しもうかな、と。
プークさんは、最近では「エルマーの冒険」を見たっけ?「…がらがらどん」も、むかーし、見た記憶があります。

 人形劇団プーク
 「ぼちぼちいこか/三びきのやぎのがらがらどん」 
(ワッペン・有料1500円)

間に15分の休憩をはさんで2つ。1つ目の「ぼちぼちいこか」が、おもしろかった!原作の絵本も読んだことがありますが、絵本のよさがそのまま人形劇にも反映されていました。
登場するのは重量級のカバくん。いろんなものになってみたくて、次々に挑戦します。消防士、船乗り、パイロット、バレリーナ・・。しかし、どれもおっとっと…。
なにかとせわしい世の中ですが、ここらでちょっとひとやすみ。まあ、ぼちぼちでんな・・・。と、関西弁のカバくんが楽しく、その巨体の動きもおもしろく、とっても楽しめました。

続いて「三びきのやぎのがらがらどん」。
原作にはない部分が長いため、不安になったりゅうせい、「これがらがらどんじゃないかもしれない!」と言い出し、さらに、15分の休憩で集中力が途切れたこうようは、落ち着いて座っていられず。
あまり見た気がしないままに終わってしまいました。でも、「ぼちぼちいこか」が楽しかったし、「…がらがらどん」は見たことあるし、で、よしとします。
HPはこちらです。


 1時〜 飯田文化会館ホール

このチケットは、なんと、新聞社からの招待チケット(ラッキー)。てんしょうには難しい、と思ったのですが、もらえてしまったので、行くことにしました。枚数が足りず、1枚買い足しましたが、結局余りました。この日は夫に休みを取ってもらい、いっしょにまわるつもりだったのです。しかし休めず、1人で4人を連れて回りました。
プークさんを見てから、同じ公民館2階の「おいなんよサロン」でおにぎりや焼きそばを食べ、文化会館へ移動です。

 テアトル・ドゥ・ルイユ
 「星の番人」 
(ワッペン・有料800円)

ヨーロッパと北米の文化を背景として生まれたカナダのケベック州の人形劇。世界中の芸術家が集まり、ほかに媚びない独特のクオリティーを持っていると言われているそうです。
今回の目玉の1つでもあり、楽しみ半分、不安半分でしたが、結論から言うと…やはり、ちょっと無理でしたね。てんしょうはホールの階段を上ったり下りたりして、静かにしていられましたが、こうようはさっぱりわからなかったみたいで、ついつい声が出てしまい、静かにさせるのも無理で、ホールから出たり、入ったり。光を入れるなということで、その出入りも制約があり、どっと疲れた1時間でした。
りゅうせいも「なんだかこわいー」 「ママー、隣りに座っててー」と、てんしょうといっしょに階段にいた私を誘いに来るし、みづきと来たら!静かさと涼しさでお昼寝(爆)。

それでも、特にストーリーのないこの人形劇、とにかくきれいで、あやつり人形の遣い方もお見事。純粋に、「人形の動き」を楽しめました。それに、いつもいつも、1枚の絵画を見ているように美しい舞台でした。

そして、今でも目に浮かぶほど印象に残っている(その後は集中できなかったというのもありますが)のが、電気のコンセントを差し込むと星が瞬くオープニング!!素晴らしかったです。あの瞬間を見ただけでも、よかったと思えます。私1人で見たかった!
撮影不可だったので、新聞に掲載されたものを。


 4時〜 飯田市公民館4F
 
またまた公民館4F。この会場に通っています。この公民館というところ、駐車場がないのです。近くの有料駐車場に止めるのですが、駐車料金が、ちょっといたーい!!(余談でした)。
kyoさんから、とんがらしさんがおもしろいというのを聞き、とっても楽しみにしていました。

 よろず劇場とんがらし
 「まいごのおまわりさん」 
(ワッペン・有料1000円)

会場に入ったら、セットが交番!それだけで子ども達、わくわくしています。そして、舞台前の「つかみ」。これでもう、会場中がぐぐっとつかまっていました(笑)。もちろん私も。

「りょうちゃん」こと成田良治さんの巧みな腹話術は、人形がしゃべっているとしか思えない素晴らしい技術で、しゃべりも抜群。「おまわりさんのやる気のなさ」も上手でした。
もちろん、おまわりさん、「やる気のないまま」ではないのですよ!子どもの頃の夢をいつまでも、実現に向けてガンバロウ、かなった夢を大切にしよう…そんなメッセージがこめられた素敵な作品でした。
人形劇に携わる人が多く見ている、ということでまた盛り上がるネタまで仕込まれていて、これもオオウケでした。
以前観た「赤ずきんちゃん」で腹話術の上手さは知っていましたが、マジックもすごい!歌もめっちゃ上手!!
エンターティナーなりょうちゃん、子ども心も大人心も見事につかみます。来年もぜひ、観たいものです。
 
セットの前で始まるのを楽しみに待っています…。
その前の大きな会場が、イマイチ楽しめなかった子ども達、ここは
始める前から期待大、らしいです
りょうちゃんと、上3人
汗だくで、着替えの最中でしたが
お巡りさんの帽子をかぶって
いっしょに写ってくれました。

7時〜 飯田文化会館1F

大人向け。我が家からは私1人で。早く帰ってきてもらった夫に子ども4人を託し出かけるのは、少し気がとがめます…が!夫、快くというか、あきらめて、というか…何も言わず送り出してくれたのでありました。
プレフェスタの時に、ジョウくんと「完売めざして宣伝します」と約束したので、何人かの友達を誘いました。それもちょっとは貢献できたかな?200枚完売。開演前にチケットを買いに来た方はお帰りになられていました。

列の1番前に陣取って開場を待ち、ど真ん中一列目でかぶりつき、左右や後ろはぎゅうぎゅう。最後列は立ち見。椅子席以外はちょっとしんどい1時間半でしたが、それを感じさせない1時間半でした。
詳しい感想は「平常(たいらじょう)くんの人形劇」で。

 平常
 「毛皮のマリー人形劇版」 
(ワッペン・有料1000円)

最終場、マリーさんは息子として育てた欣也を
女にすべく、化粧をしています。

蝶を追う欣也が入ってきます。


左からまっちさん、私、ジョウくん、iseyaちゃん


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