花戸屋 2006,1,15

花戸屋(はなとや)とはまた変った名前の山だ。おもしろい名前なので由来が知りたい。

伊那谷の北部に箕輪(みのわ)町という町があり、箕輪ダムという治水用のダムを持っている。そのダムの北方にある1200mちょっとの里山が花戸屋である。

私の推測では、山の持ち主だった家の屋号からきた名前ではないかと思う。ダムに水没してしまった昔の集落には、戸田姓が多いこともわかった。名前の由来を調査中である。

今日歩いたルートは、木楽工房の登山教室さんのHPを参考にさせてもらった。
途中から木楽さんのコースとは違うようだが、里山なので、どこを登っても同じようなものだと思う。
ただし、登る季節は冬に限る。林道終点からの尾根筋はイバラが大変多かった。それに樹間からの景色は夏は無理だろう。

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(この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号:平16総複、第286号) なお、地図の彩色等はカシミール3Dを借用しました。)
箕輪ダム湖がもみじ湖と呼ばれる所以は、このもみじの木にあるようだ。
写真手前の駐車場に車を置いて、向かって左の坂をまっすぐ登る。
末広広場というのは、もともとこの地に末広という集落があったからだという。今は集団離村して家は一軒もない。
写真の正面が花戸屋である。
ツルンツルンの車道を避けて路肩を歩くと、右側の沢に橋がかかっているからこれを渡る。渡るとすぐ道は左に折れて、そのまま登っていく。
橋のところで出合ったご夫婦に聞くと、この沢の水で昔の末広集落の人たちは生活したとのこと。うまい水なんだそうだ。
林道を道なりに登っていくと写真のような分岐に行き当たる。私は左をとった。右に向かえば右の尾根から、左に向かえば左の尾根から登る違いだけだ。
左の林道の終点。
あとはカラマツの尾根を登るだけ。
踏み跡はあるが、とげの多いバラ科の小枝が道をふさいでいる。雪でものっていた方が歩きやすいかもしれない。
夏には絶対に歩きたくない。
山頂。三等三角点。
東の方角は樹間からわずかに甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳などが見えた。
でもそれだけでなんの感動もないところだった。
雪の上に最近らしき足跡があったのでマジックか何かで誰かが書いたのだろう。 こんな辺鄙な里山に、私以外の誰が登っているのだろう。
不思議だ。

同じ道を引返すのもつまらないから、周回コースをつくることにする。尾根の反対側に向かって下りていった。(ルートマップ参照)
山頂から甲斐駒(左)。中央の尖塔は鋸岳の第1高点。
山頂から八ヶ岳の権現岳。右に編笠山も見える。意外だった。
西に続く尾根を進む。
明るいカラマツ林の中、カラ類の鳴き声とともに歩くのはなんとも気持ちがいい。
足元にはシカの足跡やふんが多かった。
このアカマツの芸術点は何点?
このフォルムに至る理由を説明できる人は偉い!
右下の街は辰野市街。
遠くには鉢盛山と乗鞍が見えた。


今日のベストな一枚は、
花戸屋山頂から見た八ヶ岳の赤岳、阿弥陀岳。
正味2時間のハイキングだったが
軽い汗もかいて満足満足。



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