中ア 千畳敷周辺の秋 2005,9,19
@本岳山頂

伊那地方の人は木曽駒ヶ岳のことを西駒と呼んだり、本岳と呼んだりする。
写真は木曽側の山頂神社である。このすぐ隣に伊那側の神社が建っている。
今日は雲がかかることの多い1日だったが、わずかに雲が切れた瞬間に秋の空が見えた。
Aウラシマツツジの紅葉

実は今日はウラシマ1本で作品的写真を撮りたいと思っていた。
この葉は日が差すと白く反射し、日がかげるとくすんだ色になるという厄介な被写体だ。
薄日が射したときに撮った写真を家でレタッチして、なんとか実物に近くなった。馬の背を下ったあたりで。
B黄色のウラシマツツジ

何かの拍子に黄色に色づいてしまった葉があったので作品的にねばって撮った。
ハイマツの下に生えているウラシマツツジはなぜか色がきれいだ。写真を撮る人はそういう場所をさがしたほうがいい。濃ヶ池分岐の手前あたりで。

(クリックで拡大)
C濃ヶ池のウラジロナナカマド

千畳敷も濃ヶ池も紅葉にはまだ早い。来週か再来週といったころが見ごろだと思う。
ただ、ダケカンバは結構黄色になっているのでナナカマドの赤と少しずれるかもしれない。
Dクロツリバナの実

濃ヶ池の横道をぶらぶらと歩いていると見慣れぬ実がぶら下がっていた。
とりあえず撮って家で調べたらクロツリバナということがわかった。
そんな花があったなあ、とかすかに思い出した。
Eオオヒョウタンボクの実

こちらは大変ポピュラーな実で、いたるところで見る。おいしそうな赤さだが実は猛毒。
でも食べて中毒になったという実際の話はあまり聞かない。本当はおいしかったりして。

ウソです。良い子、良い登山者の皆さんは絶対に食べたりしないで下さい。
Fサンカヨウの実

これも横道でたまに見られる濃紺の実。
来年もここでしっかりと花を咲かせるのだぞ。
G濃ヶ池初秋

水面に紅葉が写りこんでいる。後ろの伊那前岳が雲に隠れてかえってよかったかもしれない。

作品を意識して雲や光を待って撮った。待って撮るなんてことは久しぶりだ。

(クリックで拡大)
Hコケモモとガンコウランの実

赤いコケモモは葉っぱが切れたりしていてもう一つ良くない。ガンコウランの黒い実も隠れすぎている。
絵として少し面白かったので撮ってしまった。
Iミヤマホツツジの実

これも撮っているときは確信が持てなかった実だ。家に帰って図鑑で確かめたらミヤマホツツジの実とわかり、予想が当たった。

ツツジのなかまは常緑のものと落葉するものとがあるが、落葉組は皆もう少しきれいに紅葉してくるとありがたい。ドウダンツツジみたいに。
Jイワヒバリの子ども(?)

駒飼ノ池からの登りで一羽のイワヒバリに出会った。「いい子だねー」とかいいつつ、私が3mに近寄ってもこの子は逃げなかった。
でも写真では少しびびっているのがわかる。
近くには家族が誰もいなかったので、はぐれてしまったと思われる。
目に光が反射する瞬間をねらった。
Kしぶといチシマギキョウ

宝剣岳の縦走を終えてぷらぷらと極楽平を歩いていると一輪だけチシマギキョウが咲いていた。
そのねばりに感動してついシャッターを押した。
でもなんで?
Lクモマスミレの紅葉

正確な場所は秘密だが、黄色の紅葉がきれいなスミレだ。
緑葉の夏よりも紅葉した秋の方が見つけやすいという植物もめずらしいが、確かにこの黄色は秋には目立つ。



今日の千畳敷。まだまだ紅葉は早い。再来週ぐらいが見ごろかと思う。


Copyright © 2004-2005 yoichi-k. All rights reserved.