佐々木 通信  第3号 

発行日2011年3月20日

vol.01
佐々木は北相木村でこう考えます。

有事に備え、対応できる代表が必要です.
東日本大震災が発生して既に10日が経ってしまいました。 震災の大きさと被災者支援の難しさに一人の人間としての無力さを痛感する日々です。
  信濃毎日新聞19日付32ページの記事に代表される配送混乱や政府対応について、元防衛庁職員(文民)として一言コメントしたいと思います。
  援助物資が被災地に届いているにもかかわらず、被災者の手までなかなか思うように届かない。この記事からは被災地では行政よりも自衛隊の方が配送能力が高いと読み取れます。 私は迷うことなく納得します。それはその組織のあり方に起因します。つまり、自衛隊は有事を、既存の行政は平時を前提としている。 自衛隊は自給自足を基本とし、衣食住は当然、医療、情報収集通信、施設構築、補給輸送等々、全ての手段を自前で保有管理し、ひとつの命令系統の元に行動します。 方や行政は様々な効率化を理由に民間委託の形で外部依存しています。 有事においては、自衛隊のような自立した組織を有効に使いこなす必要があります。


有事と平時では求められる能力が違います
 では、私たちはどちらを重視して生きていくのが良いのでしょうか? 先日、村人と交わした信頼関係についての会話を思い出します。『人の本性は有事にこそ分かる』。 普段(平時)の『愛している』、『君は僕の命よりも大切な人だ』等々の言葉は、例えばどちらか一人しか生き残れないような究極の状況(有事)の時にこそ、その言葉の真偽が分かる。 平時には見えなかったものが、有事には見えてくる。 それこそが真実であると。
  
 百姓が畑に立つ時、作物だけでなく、天候や圃場の状態など様々な変異を五感で感じながら次の作業に進む様に、特に政治を語る時、より多くの視点で検証、考察を重ねる必要があります。 例えば小学校問題を語る時、現役児童の立場から検証するのはもちろん、入学予定者を初め、その親と家族、教師、近隣含む村人の立場のみならず、行財政、地域経済、文化、伝統もろもろのつながりを理解した上で、結論まで辿り着くことが理想的です。 その為にプロとしての為政者は常に情報収集と勉強を怠らないことが求められます。 裏を返せば、素人に過ぎない一村民は情報も視点も限られるため、情報公開などその手法に問題がない限り、民主的に選ばれた代表である為政者に最後は黙って任せるしかない。 『大の虫を生かして小の虫を殺す』苦渋の選択が下されることもあるでしょう。 しかしそれに個人が不満を言う前に、民主主義の意思決定プロセス(経路)を見詰め直す必要があるのではないでしょうか? 為政者の評価は歴史が下すものだと考えます。
 実際、有事と平時は非連続に繋がっていて、今の北相木村、日本、世界が置かれている状況はその中間で更に厳しい方向に向かっていると佐々木は考えています。
 有事にこそ真価を発揮できる私たちの代表を選びたいものです。

P.S. 地震発生時テレビで流れた津波の映像、その後の原発事故。この時点でこれから日本、北相木村で起こるであろう、するべきことが頭の中に浮かぶはずです。有事としての被災地での救援と同時に、被災していない私たちがするべきことは 復興のための財政の確保、被災民の受け入れ、必要物資の増産と消費抑制、放射能汚染に対する正確な知識習得等々。上から言われる前に自ら行動する。その為にはするどい先見性が求められます。想定外では済まされません


l 前回発行の2号では編集、校正作業が緊急だったため、文章表現に読者の方を不快にさせる表現が含まれていたことをお詫びします。 木(文章形態)を見ず、森(文脈)を見て、暖かく見守って頂けるようお願いします。
l 佐々木通信をご希望の方はお知らせ下さい。発行時には佐々木がなんとかお届けします。(配布場所提供者募集中)
l 佐々木通信をテキストですがネット上にアップロードしました。アドレスが長いですが、そのうち短くします。  :http://www.janis.or.jp/users/v-crafts/2011sasaki.html

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佐々木認(ささき みとむ):北相木村栃原235      電話:0267-77-2012

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