関田山脈 ツアー (12)  温井〜森太郎〜大応寺
              2008年 3月2日(日) 快晴 0℃ 徒距離 約 6.5km
               単独行   (スノーシュー)

              温井 8:50 → 田茂木池 小屋 9:50 → 尾根上部 1018m 10:50 
               森太郎11:00 → 尾根 11:20 → 平地 (690mH) 昼食12:20 12:40 
               → 大応寺(千丈山) 13:00 → 温井(出発点)13:20
               
 2月中旬になって、北信濃は毎日のように雪降りが続き、長野市内でも何回か雪かきをしいられた。
ほとんど降らなかった1月の代償だろうか?
飯綱高原も積雪150cmあり、例年より多いだろう。

 益々忙しくなる3月、この日しかないという日曜日、スノーシューツアーガイドの下見にでかけた。
実は1月14日も大応寺からテレマークスキーで逆ルートを歩いたのだが、
新雪にはばまれ680mHの地点までしか行くことができなかった。
積雪も少なく、やぶの出たやせ尾根では、長いスキーの操作もままならず。
(雪降りになったので12時まで歩き、引き返した)
今回は本番予定の左回りの下見である。
何度も行っているのだが、最新の情報をこの目と足でgetしなくては・・・・

いつもの温井冬季閉鎖ゲート前には既に車が5台。
他に雪をかぶった軽トラが10台ほど(長野ナンバー)整然と駐車していた。
軽トラ=スノーモービラーの車である。
出発からずっとスキートレースが続き、楽をさせてもらう。
下見は楽に!と登りは予定のルートはとらずスキートレースをたどる。
田茂木池の西端の山小屋周辺ではスノーモービルが勢ぞろい。
数えると12台。これから出発するところであった。
爆音を背後に聞きながら、もくもくとトレースをたどり左の急斜面にとりついた。
巨木の谷左尾根は初めてなので、変わる景色は興味深かった。
Tシャツ1枚でも暑いくらい気温が上がっている。
急登が続き、杉の木がぽつりポツリあるところで先行するスキーヤー7人のグループに
追いつき、それまでのお礼を言い先に行かせてもらった。
スノーシューでも20cmほど沈む。
巨木の谷源頭に到達する手前150mの地点で谷に下り、森太郎をめざす。
雪は安定している。
戻りにこのルート使用するので意識して小股で降りた。
Z型1回で、森太郎とご対面。出発から2時間10分かかった。

森太郎から急斜面を戻り、源頭でUターン。往路の1本南側の尾根筋を下る。
このルートは10年間に3回なので、記憶もまばら。
谷をはさんで登ってきた左の尾根の杉林がはっきりと見える。
しばらくブナ林を下ると左の沢を横断し急斜面にまっすぐなトレースが走っていた。
スノーモービルかな〜?そんなことはないだろう!
と考えながら、その近くまできてびっくり。
体がすっぽりはいるほど深く大きなかもしかの走った跡だった。
何におびえて一目散に駆け上がったのだろう?
ひずめ跡も崩れていないことから、直前の疾走を伺えた。
しばらくその跡をたどると尾根は二俣となった。
方角は左である。
左の沢は段々と深くなっていく。
源頭からほぼ20分で開けたテラス状の所まできた。
先端はきわめて急であり、かもしかがもがき巻き起こした小さなデブリがあった。
雪を蹴り落すと大きな雪玉となって転がっていった。
右に50m迂回して降り、そこからはだらりとした地形で細い沢が2本。
やや左に回り、かもしかがもがいた斜面を見て、細い沢を渡る。
右手はポコ山(817m)の深い谷である。
この辺りは、特徴物がない開けたところである。
左寄りに移動し深い沢を見てくだる。
この沢は前方に現れた杉林をもつ沢と合流する。
右にそれ木々が埋もれた明るい平地にでて、緩やかな丘を登ると田茂木池が左前方に見えた。

私の気配を感じたうさぎが一目散に逃げていく。途中でたたずみ振り返る余裕すら
もっていない。 今日は尿も糞にも出くわしていないがウサギを見かけたのは2回目である。
痩せ尾根の見晴らしの利く場所で遅いお昼にする。正面のアーチ橋は羽広大橋だ。
単独行の場合、話す相手もないので食べ終わるとそそくさと出発体勢にはいる。
歩き始めて3,4分で前回スキーで登ってきた際、折り返した地点に着いた。
橋はやぶも大雪でうまり、前回の苦労は嘘のような歩きやすさだ。
ここは鍋倉〜仏ケ峰の痩せ尾根より狭い。こんな場所を歩くのも楽しい。
15分ほどで、長い尾根と別れ田んぼに降りる。
大応寺のブナ林がみえる。
杉林の北端を目標に田んぼを斜め横断。(ここでなければ渡れない)
沢を渡り、目的の千丈山大応寺には13時着。
快晴に恵まれた下見であった。

西から森太郎を望む

南方から定点撮影
ザックと比べなんと太いことか!

巨木の谷源頭から関田峠方面

巨木の谷源頭から牧峠方面

スノーボーダー

樹幹流が氷付き雪が付着

かもしかの走った跡
湿雪で重そう

下山路を振り返る
どこをどう降りてきたのやら?複雑だ。

尾根から出発地点の温井集落を見下ろす

前方は羽広のブナ林

大応寺。背後に見事なブナ林

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