小菅神社  柱松柴燈 神事(はしらまつさいとう)
国選択無形民俗文化財  飯山市瑞穂小菅     2007年7月15日 撮影

雑木で作られた柱松 上(カミ)と下(シモシモ)の2本あり。
高さ約4m

前夜、小菅神社で宿泊した子どもに神が宿ったとされる。
子どもは2人
(司祭)と神殿を背にした(天狗、神の子)が向き合う
司祭の歩調に合わせ、共に歩みよる。

左手より独特な仕草とすり足で、愛嬌ある司祭が寄ってきて
やっと大石に乗る。
警備役(番)も衣装をたくしあげ、1間ほどある警備棒を振り回し
なかなか様になっている。

司祭が太鼓を打ち鳴らすと神が宿った子は
上と下の柱松に運ばれ、競技開始


子どもは一気に縄で吊り上げられる。
腰につけた火打金を大人が受け取り
頂上のススキに点火する。

着火するまで子どもは柱松にしがみついている。
よりによってこの日は雨降りでなかなか着火せず。
「ライター貸してヤレー!」の声も飛ぶ

ユーモラスな司祭

下が先に着火したので今年は「五穀豊穣」
「天下泰平」の上が着火できたのは20分後
着火すると人は降り、柱松は倒される
どちらが先に着火するかを競う祭りである。
    どちらが勝っても、良いことづくし。
    [五穀豊穣 ]     [天下泰平]
つまり、役小角が全国行脚した時代の遊びのひとつでは
なかったのだろうか?
どちらも着火できない場合は・・・・どのように決着するのだろう?
事前にくじびき?
私は司祭と表現したが、競技の進行役である。
神が宿る子ども達と相向き合い、徐々に近寄るのだが
途中に大石があり、なかなか乗り切ることができない。
挙句、石の上で太鼓を打つバチが幾度となく空振りする。
着火競技開始前の余興でもある。
ストーリーのある祭りだ。

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