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                        (羽衣)

 南北朝時代から室町時代にかけて、それまで雑芸であった猿楽から、歌舞中心の楽劇が発達して、「猿楽の能」と呼ばれるようになり、足利義満の時、観阿弥・世阿弥父子らによって、芸能として完成しました。一方、猿楽本来の笑いを主とする演劇は、科白劇の形を整えて、「狂言」となり今に伝えられています。両者は、同じ猿楽の演目として併演されてきましたが、明治になって猿楽の名称が好まれなくなり、「能楽」の名と置き換えられました。そのため、能楽の広義には狂言を含めることもあります。

 能は、謡(うたい)と囃子(はやし)に合わせてシテ(主役)、ワキ、ツレ、ワキツレなどが演じる舞楽で、ワキ方以外は面をつけることも多く、内容はきわめて様式化しています。能の題材は、源氏物語や平家物語などの古典からとったものが多く、現在上演可能な作品は、約235番といわれています。これらは、五番立てで演じられる際の上演順によって、脇能(初番目物)・修羅物(二番目物)・鬘物(かずらもの)(三番目物)・雑物(四番目物)・切能(五番目物)に分類され、俗に、神男女狂鬼(しんなんにょきょうき)といいます。

 能は、前述のとおり、舞と謡と囃子の三要素からなり、主人公を演じるのはシテ方、その相手はワキ方、楽器を演奏するのは囃子方と、役が専門職として分化し、それぞれに流派があります。現在、観世(かんぜ)・宝生(ほうしょう)・金春(こんぱる)・金剛(こんごう)・喜多(きた)のシテ方五流のほか、ワキ方三流(下懸宝生・高安・福王)、狂言方二流(大蔵・和泉)、囃子方一四流(笛方三流、小鼓方四流、大鼓方五流、太鼓方二流)があります。

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