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シングルマザーの農家

農家を営みながら子育て中のシングルマザー親子の、約20坪の小住宅です。

敷地は、東南側の前面道路に長い間口で接道する長細い三角形の形状です。この形状をいかし、間口が広い細長いプランにまとめ、長手方向に穏やかな勾配の切妻屋根を架け、建ちを低く抑え、伸びやかな外観をつくりました。

建物は道路の向いの隣家への視線を外して前面道路と平行に配置し、東南方向に広がる風景に開きました。背面の境界線とは斜にすることで、建物の背面が長い裏手になることを回避して、将来あるかもしれない増築スペースを確保しました。

一列に配置したLDKをキッチン側から。リビングの奥に洗面所とクローゼットを挟んで寝室。

14帖用の壁掛けエアコン1台で全館の冷暖房をまかないます。

リビング側から。キッチンの奥に内玄関と水廻り。

内玄関の外は、農家にはマストのスペースとして、多目的に使える半屋外空間の広いピロティを設けました。

農家の仕事と、ふだんの暮らしと、くつろぎの時間を気持ちよく切り換えたい。それには、仕事着〜普段着〜部屋着の着替えがキモになりそうでした。

そこで。仕事着と普段着を着替える場所を、ピロティーから続く内玄関と脱衣洗濯室に直結させて配置しました。

普段着と部屋着を着替える場所を、リビングと寝室の間に配置しました。

建築前の敷地の状況。畑だった土地を農地転用しました。
周囲に植えられていた多くの樹木は、老木2本を伐採した他はできるだけ残し、柵や塀で囲わない、田舎ならではのおおらかな境界をつくりました。

暮し始めてしばらくした頃にいただいたメッセージを紹介します。 > こちら

施工・建築工房時遊館
竣工・2022年
場所・安曇野市堀金
掲載・信州の建築家とつくる家Vol.19

ブログ・安曇野建築日誌
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