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くらしかる
敷地は、塩尻市郊外の地域のコミュニティーが残る落ち着いた集落にあります。ご主人の実家と隣り合わせており、実家と一体の敷地の利用を求められました。5台分+来客用の駐車スペース、共有しやすい農業倉庫とバックヤードの確保などです。これらの要件から建物の配置が決まりました。
南の前面道路から引きがあまり取れませんでしたが、板塀で通りからの視線を遮り、家族の暮らしを守るように軒の深い大きな切妻屋根を架け、落ち着いた室内を実現しました。
右手奥が実家です。
真ん中に敷地の奥につながる共用の通路をつくり、通路に面して玄関を配置しました。
玄関
室内は、吹抜のリビングダイニングに面して全ての室がつながる、コンパクトで一体感のあるつくりです。
冬の暖房は、中央に据えた薪ストーブで、家中が暖まります。
キッチンから見渡す室内の様子。
ワークスペースのデスクを脇に設けました。
デスクの左手は、パントリーから勝手口に通じ、裏庭につながります。
南向きの大きな開口部は、冬の日射取得に効果的です。
夏は、深い軒が日差しを遮ります。
四季を通して、快適に暮らすことができます。
開口部の両脇には、引込みの障子が収納されています。
木漏れ日の落ちる林の中のような、ふんだんに木が使われた吹抜の空間。
階段や2階の手摺りは木製です。
素足で暮らす日本の住まいには、感触が優しい木製の手摺りが似合います。
2階は子供室と寝室を並べました。吹抜で1階と一体につながります。
室内の出入り口は全て引戸で、必要に応じて閉めたり開け放ったりして暮らします。
寝室。
子供が小さいので、今は家族全員が川の字で寝ています。
トイレはご主人の希望で小便器を設けました。
自然光が入る爽やかな洗面所。
洗面カウンターは一体成形のコーリアン。
浴室は桧板の内装です。水掛かりの多い腰壁はタイル貼りです。
客間として和室を設けました。
板塀と縦格子のスクリーンで南の道路からの視線をブロックします。
ガラス屋根の架かるスペースは物干し場です。
建てかえる前の住宅。
以前おじいさん世帯が暮らしていたという話です。順繰りに世代交代していきます。
郊外の落ち着いた佇まいの集落に馴染む外観。
通りの印象も明るくなり、地域の方にも好い印象で迎えられています。
縁側を介して街とつながり、通りを歩くご近所さんとのコミュニケーションが生まれます。
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計画案
引越しされて一年が過ぎた頃にいただいた便りを紹介します。
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こちら
施工・建築工房時遊館
竣工・2013年12月
場所・塩尻市広丘野村
掲載・あるしてくと(信州の建築家とつくる家)vol.3
ブログ・安曇野建築日誌
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くらしかる