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新潟県中越地震(04.11.25)

震災の直後に応急危険度判定士として、被災した建物の危険度の判定を行ってきました。
私の入った地域は比較的被害の少なかった地域でしたが、下水のマンホールが突き出したり、地面に亀裂が入っている状況は、地震の揺れのものすごさを物語っていました。

建物は木造の軸組工法により建てられているものがほとんどでしたが、倒壊に至った建物は皆無でした。しかし明治の頃に建てられた基礎の無い家がほとんど無傷でいるかと思うと、築2〜30年くらいのしっかりした造りの建物が修理不能なくらいの被害を受けているところもありました。
明暗を分けたのは、建物の建つ地盤でした。
地盤の緩いところでは、地震の揺れが増幅されて建物に大きな力が加わり、被害を大きくしたのだと思われます。

あらためて、木造の軸組工法の粘り強さと地盤の重要性を実感しました。


obinarchitect

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