東西に並べて配置した居住空間は、1階は縁側と濡縁、2階は廊下とバルコニーを介して南の庭につながります。 この、中間領域である重なる縁が、内と外の緩衝地帯となります。 重なる縁は、南の正面に建つ隣家と距離感をつくり、プライバシーを高め、夏の日射や通風、冬の日照をコントロールして、自然を享受した快適な室内環境を生みます。
北側の道路側の壁面は、千鳥に配置した窓が特徴です。千鳥の窓は、以前この地域に建っていた土蔵を思い起こさせ、裏手となる北側の道路に対して懐かしい表情をつくり、街並みに新しい魅力を付け加えます。 |
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