稚魚の飼い方
孵化してから10日間の稚魚の管理

Q:孵化後5日目、稚魚の大きさに差が出てきました。

このままで良いのでしょうか?

A:この時期に成長が遅れているのは未熟児です。
10〜20%の不良魚(体の曲がり、生育不良等)が普通。
*:上記以外でも餌の量が足りない時(少ない)、容器が狭い時は、大きさに差が出ます。 *:容器が小さいと(過密状態)これからは益々差が出来てきます。水替えをして、飼育容器の数を増やすか、大きい容器と取り替えて下さい。 *:それが出来ない場合は思い切って半分捨てる事です!
理由:鮒尾、つまみ尾は、先祖帰りしているので元気が良い。
このままにしておくと不良魚のみ残ってしまいます。
孵化後10日目くらいに1回目の選別が始まります。
この時にどのくらい残るかにも寄ります。
ただし、過密状態であればこれを待たずに即実行!

Q:小さい稚魚は底に沈んで泳ぎません。
お腹が赤くなっているので、シュリンプは食べているようです。

A:これがシュリンプの特長です。
ミジンコの場合は動きが速いので、こうした魚は餌に有りつけず、淘汰されます。

ミジンコとブラインシュリンプ

Q:私は稚魚の餌として

ブラインシュリンプとミジンコを併用していますが餌としての栄養化の違いがありますか。

A:大きな違は無いと思います。
シュリンプを初期飼料に使うのは、不良魚に比べて、良魚の動きが遅いことは前記の通りです。
欲しいのは良い魚!

良い魚にも平等に餌を食べさせるためです。

Q:なぜ大きさに差が出るのですか?

A:生育初期の稚魚はミジンコの親は大きすぎて食べる事が出来ません。
小さなミジンコだけを選んで食べています。鮒尾、つまみ尾の不良魚に比べて、三つ尾、四つ尾で、尾の良く開いた良魚は動きが 遅く、なかなか餌に有り付けないのです。
このため最初からミジンコだけを与えていると、大きさに差が出来てきます。
良い魚にも平等に餌を食べさせるためです。

Q:ミジンコはシュリンプと違い24時間たっても生きているので、

昼に餌をやれない時に大変便利です。朝だけシュリンプを与えて後、ミジンコを常に切らさない様にしていますがこれで良いのでしょうか?

A:餌を与えて3日もすると

稚魚は、そろそろミジンを食べるようになります。ミジンコが採れるなら、どんどん与えて下さい。

注意

ミジンコは大きく別けて
「玉ミジンコ(モイナ)」と「ダフニア」2種類。
稚魚が食べるのは赤い色をした「玉ミジンコ」です。
ダフニヤは、殻が固く良くありません。
(市販の乾燥ミジンコは全てダフニヤです)