稚魚の管理

最初の餌付け

稚魚が餌を食べ始めるのは、孵化23日後になります。孵化したばかりの稚魚はその腹部に各々小さな袋を抱えている。(さいのう)袋の中には、当分の食料となる栄養が入っている。中の食料が尽きる頃になると袋は消えてなくなる。体は細くなり今まで藻の陰に潜んでいたが、チョロチョロと立ち上がっては沈み、沈んでは立ち上がりして約1日をすごす。やがて池の縁に集まるようになり、次の日ぐらいに一斉に泳ぎ出してくる。極細の針のような姿をしているが相当なスピードを出して泳ぐ。魚巣を取り除きいよいよ餌付けを始める。
:初めて孵化を体験する時、稚魚がどこにいるか見つからないのが普通。3〜4日後に泳ぎ出してくるのを待つのが良策。

  1. 最初の餌付けはブラインシュリンプを与える。ミジンコは70目の「ふるい」を使って小さいものだけ与えると魚の大小差が出来ない。卵の黄身は消化が悪いので与えない方が無難。
  2. ブラインシュリンプの孵化は、稚魚の孵化を見届けてから準備すれば十分まにあいます。あまり早くから孵化させてしまうと結局無駄になってしまうので要注意。
  3. ブラインシュリンプは殻だけ除いて海水ごと与えるのも良い方法。それくらいの塩の量では稚魚に影響しない。
  4. 最初は、出来るだけ餌の回数を多くして24時間常に食べられる環境にしてやることが望ましい。(このことを「夜餌を付ける」と言う。人間の赤ん坊と同じですね。)

稚魚の成長

稚魚が孵化してから30日間の成長を,稚魚の全長であらわしたグラフです。体重で表すとグラフはもっと急な曲線になるでしょう。30日すると鱗が肉眼で確認できるようになります。