産卵の介助(人工授精)
産卵行為は大変激しいもので、雄雌伴に大変疲労する。そして尾が裂けたり、体の粘膜が剥離するなど魚体に傷がついてしまう。従って最近では産卵を助けてやる人が多くなった。普通言われる人工授精、人工採卵がこれである。
人工授精の仕方
- 親合わせから産卵開始までは自然産卵と同じ手順ですが、産卵が始まったことを確認してから人間が介在して採卵を行う。
- まずオスのお腹を親指と人差し指で軽く絞るようにして精子を出す。
- 次にメスのお腹から卵をオス同様に絞り出してやります。
- 生殖口から出てくる卵は、つながった状態で出てくるので水を静かに攪拌して散らしてやります。
- この作業をゆっくりと時間をかけて繰り返す。
- 作業は全て水の中で行い、金魚に恐怖感を与えないことが大切。
- 生殖口から出てきた卵の色が黄色で、バラバラに散らばることがある。これは成熟し過ぎの場合が多く、又逆に水を攪拌しても散らばらない場合は、未成熟卵。いずれも受精することは期待薄。