稚魚の水替え

孵化してから10日もすると稚魚の尾開がはっきりしてきます。水もいたんで来るので第1回の水替えと、選別を行います。

水替えの仕方

水替えの道具

40目のふるいの底に皿を付ける

 

「ふるい」の下に石を入れて片側を浮かせる。
吸い出しは皿の中央で行う

  1. 「ふるい」とサイホンを使って水を抜き取る。
  2. 稚魚が通れない様に40目程度の「ふるい」を使います。(40目:網の目の大きさが3平方センチに40×40個のふるい)
  3. 「ふるい」だけでは稚魚が水と一緒にサイホンの吸引力で網に吸い付けられて死んでしまう危険が有ります。吸い寄せられないように「ふるい」の下に皿を縛り付けます。(「ふるい」の中に皿を置いても可)
  4. 水が少なくなったら柄杓を使って稚魚をすくい上げます。慎重に行えば追い込みタモで直接すくっても大丈夫。このころの稚魚が傷つく事は有りません。(3回目の水替えの頃からは、尾が傷つき易くなるので水と一緒にすくう事)
  5. 稚魚をすくう「追い込みタモ」は、金魚専用の丸いものが良いでしょう。写真参照
  6. 洗面器にすくい上げた稚魚に混じったゴミは「エアー・ホース」をサイホンに使って水とともに取り除く。写真参照
    作業上の注意:稚魚を誤ってホースに吸い込まないように、ホースの排水口側に指を添えていると、吸い込みそうになった時、指で出口を抑えて水を止めれば大丈夫。
  7. 選別し易い様に、洗面器の余分な水は写真のように柄杓とタモを使って取り除くと簡単。水が汚れている場合は汲み置きの新水を入れてきれいにします。
  8. 池に戻す時は、しばらく洗面器を池に浮かべて水温をならしてから戻して下さい。

ゴミを水ごと吸い出す

エアーホースをサイホンに
してゴミの除去作業

魚が吹込まれた時は
出口を止める

 

余分な水はタモと柄杓を使って排水

 

第1回選別

  1. 鮒尾、尾の開きが特に悪いもの、体の曲がっているものを除きます。
  2. 差し尾が判別できる場合は、これも除きます。
  3. 見込みの有りそうなものを拾う方法も有りますが、ベテランでも失敗する事がよく有ります。
  4. 第1回目の選別は極端な不良魚のみを除き、厳格な選別は次回からにした方が良いでしょう。
  5. 数が多い時は、ここでいくつかの池に分散飼育して下さい。