稚魚のエラ病

稚魚のエラ病は、大変やっかいなものです。
治っても成長が遅れたり、後遺症が残てしまうことが有るからだ。 全滅することも少なくない。治療を考えることよりも、「エラ病にならない」日頃の管理が重要。

どんな時エラ病になり易いのでしょうか!

  1. 密飼いによる水質悪化・・・何と言っても魚の数を減らして、
    池の飼育数に余裕を持って飼育することが大切。
  2. 水替えの失敗・・・水替え用の新水に問題があるための事故が良くあります。

    *新水のはずが貯水槽の中で蒸れていた、
    *塩素が残っていた。
    *極端な水温差が有った時
  3. 餌のやり過ぎ・・・選別後の餌やりは特に注意。
    餌は少な目に与えることが大切。
    選別で大幅に数が減ったのに、いつもと同じ量の餌を与えると、稚魚は新水刺激と旺盛な食欲で与えられた餌を全部食べてしまうからだ。
  4. 水温低下による消化不良・・・満腹状態で水温が低下すると消化不良を起こす。
    夜餌を付けている場合、朝の冷え込みは禁物。
  5. 雨水の混入・・・冷たい雨水が入ると池の水温が急速に低下して、上記同様の結果となる。
  6. 親池の水が混入することは、抵抗力の無い稚魚にとって大敵となる。
  7. 炎天下の選別や長時間に渡る選別も稚魚を弱らせる。
  8. 水温の急激な上昇による「蒸れ」と「酸欠」
  9. その他急激な環境変化など。

 

治療方法

  1. 直ちに水替えをして0.5%量の塩を入れる。
  2. 半日ぐらい餌を止めた後、餌を少し与える。翌日からは餌の食いを見ながら徐々に増やしていく。
  3. 魚の色が黒ずんだ色から鮒色に変ったら全快したと考えて良い。
  4. 魚を良く観察して異常を発見したら、その時は投薬治療となる。