7月18日[孵化後90日]

孵化してから3ヶ月。体重は20グラムにまで成長。選別を重ね、一池の飼育数は20〜30匹。食欲おう盛で冷凍赤虫を毎日100グラムから150グラム ぺろり食べてしまう。約半数の魚が色変りした。尾先をおろし、いよいよランチュウらしい丸味のある形になってきた。
色変わりは金魚にとって相当に体力を消耗する大仕事。成長の速度も鈍っている。この時期は油断すると鰓病になり易く、消化不良も恐い。餌を控えめにし、水質管理に十分気を配る必要がある。

 

色変わり中の魚は成長が鈍る

速報
最近各地から「奇病」が発生して、稚魚が全滅という話が耳に入ってくる。
原因は「ヘルペスウィルス」の感染と言われている。
(俗称:らんちゅうウィルス感染)

初期症状がほとんど無く、元気に餌を食べて泳いでいた魚が、ある日突然、次の写真のように頭の瘤がい縮し、体表に白い班点が現れる。鰓を開けてみると白く変色している。
そして翌日には死んでしまう。まるで突然死である。今のところ、この病気の治療法は見つかっていない。

 

頭が縮み尖っている。体表に白い斑点現れる。

 

7月28日

全部はげ終わる。色変わり完了である。赤、白、更紗と夫々魚の色、柄が定まった。
赤は初、薄くぼやけたカボチャの様な色をしていたが、次第に色を増し鮮やかな黄金色や紅色に近づいている。
白は益々その白に輝きが出てきた。白い頭の魚は頭に黄色味をおびている。
「頭は黒子のうちに」と言うが、夫夫四角く角張り、目先のある頭である。
少し前は鰓蓋に瘤がのり気味であったものが、色変わりの時すっかりとれてすっきりしている。
黒子の時、丸々していた体つきも背中が伸びて良い形に成っている。
(金魚の体形は「横幅が付く時期」と「長く伸びる時期」が交互に来て次第に形が整っていく)
水温が高い時期なので、魚の食欲が旺盛で良く食べる。
朝5時から8時までの3時間に冷凍の赤虫を1枚(100グラム)近く ペロリと食べてしまう。赤虫が無くなると盛んに池底の藻をつついている。与えればどのくらいでも食べてしまう感じだが、今はまだ頭、尾、体形の基礎を作る時、餌やりは午前中で止め午後はしっかりと泳がせる。