[4月の予定]日記(4月後半)

4月、5月は産卵シーズン

産卵風景人工水草はポリテープ、敷巣は産卵用特製タワシ

    1. 餌は「腹八分目と心得」給餌をひかえる。餌を多く与えても卵の形成に役立たない。むしろ体に脂肪が付いて繁殖意欲を失い産卵時期が遅れる。
    2. 卵が十分成熟するように、適度な水替えを行い青水を上手く利用して産卵時期を抑える。
    3. 産卵前日は餌切り又は給餌を抑える。
    4. オスをメスより先に成熟させておく。
    5. 池の中に「わらくず」「落ち葉」などが入らないようにする。産卵間近のメス親は産卵巣と間違えて群がり、無用な疲労をさせてしまうことがある。
    6. 金魚を毎日良く観察し産卵の兆候を的確につかむ。
    7. せっかく産卵しても育たなければ何にも成らない。天候を見定めて(天気予報等)産卵日を決める。
    8. 「餌」と「水替え」の調整を行い予定日に産卵するよう心がける。
    9. 産卵は日の出の頃か始まり、10時ごろには終わるようにする。
    10. 産卵は多くても3番腹程度とする。

4月19日

稚魚が立った!
16日に孵化した稚魚が朝池に行くと魚巣を離れて泳ぎ始めている。
全部が泳ぎ出すのは夕方と見当を付ける。先ず一つの関門を突破した!明日からいよいよ餌付け開始。

魚巣から離れて泳ぎ出した稚魚

解説:孵化したばかりの稚魚は腹に「さいのう」と言う栄養の詰まった袋を付けて生まれてくる。金魚の場合孵化後3日ぐらい、さいのうから栄養を採り物陰に潜んで体力が付くまで泳がないのです。さいのうが空になると、いよいよ餌を求めて泳ぎ出します。私たちは、こうして泳ぎ出してくる事を「稚魚が立った」と言います。泳ぎ出す前に魚巣を離れ、池の壁に頭を上にして着く様子はまるで立っている様です。この事から立つと言うのでしょうか?水の管理が悪かったり、卵が未成熟である場合、卵が孵化しても泳ぎ出さずに死んでしまう事が良くあります。これを「金魚が消えた」又は「解けた」と言います。

孵化前のタワシに長い藻が発生!放置すると益々藻が伸びて孵化した金魚が藻に絡まる危険が有るので、稲穂に巻き付けて取り除く。

4月20日

稚魚の餌づけ始まる!
16日に孵化した稚魚池から魚巣を取り除く。魚巣のタワシの間にはまだ稚魚が隠れているので良く振り落としながら作業を進める。念のため取り除いたタワシを新しい水の中に入れて見る。良く振り払ったつもりだが、4〜5匹タワシに付いてきたものが泳いでいる。
タワシを取り除いた後、残ったゴミそして長く伸びた藻を稲穂に巻き付けて取り除く。
さあ、いよいよ餌付けだ!
ブラインシュリンプをコーヒースプーンに半分ほど入れて、水面を滑らせる様にして池全体に散らしてやる。
このころの稚魚はまだ餌に集まってこないので池全体に餌を散らしてやります。
これが育ての親からの初の贈り物!
良く観察していると、稚魚のお腹は10分もしないうちに見る見る赤くなってきます。食べたブラインシュリンプが透けて見えるからです。

ブラインシュリンプで腹が赤くなった稚魚

尾には「しゃもじ」も立派に付いています

 

産卵タワシに付いた長い藻

藻は稲穂にからげて取り除く

 

4月25日[孵化後10日]

3〜4000匹はいるだろう!
孵化してから10日も経つと池の水が古くなり、容器も窮屈になってくるので
水替えと1回目の選別を行う。
「鮒尾」「ツマミ尾」体の曲がったもの、その他奇形のものをはねる。
1000匹を池に戻し、残りは仲間に飼ってもらう事にした。
卵の時期から2週間、水替えをしていないので池は相当汚れているのできれいに洗う。水深10cm、新水をを張り魚を戻す。
新しい水の入った池に戻った稚魚は、生き生きとした泳ぎを見せている。
事実稚魚の成長は水を換える度に促進される。

4月29日[孵化後14日]

マッチの軸の太さになる。
2回目も1回目の選別と同様に「鮒尾」「ツマミ尾」「腰の曲がったもの」「尾が曲がって付いたもの」そして、「尾芯の差したもの」が有ればこれらを取り除く。
残り500匹