12月の日記

越冬中の管理

12月5日

冷たい雨が朝方から降り始め、一日雨降りの天気になった。寒いといても暖かい冬なのだろう、例年であれば雪になっているはずだ。金魚池の水温は7度。緑水がうまく出来た池の魚は冬眠に入り、静かに水中に静止している。まずは一安心だ。

緑水中で静かに冬眠している金魚

しかし先月21日に水替えをした池の魚が、水面近くに浮いている。この日は池2面を水替えしたが、古水(青水)を50%使った池の調子はまずまずである。11月21日ともなると、水替え時期としては遅く、古水(青水)の量が足りなかったようだ。心配だが12月になると水替えは出来ない。(多少の問題が有っても水替えをしない方が無難)

緑水が薄いと金魚が水面に浮き易い

青水の効果

質問:青水に付いて(12月2日)

ベランダの舟で冬眠準備中です。簡易ハウスにして覆いました。当初薄い青水だったのが、最近少し茶色+青水色です。大丈夫でしょうか?

A:水の色は茶色、緑色どちらでもかまいません。

池の環境条件により繁殖する水生植物の種類が違ってくるからです。ビニールハウスの場合、茶色い水に成り易いようです。原因はビニールハウスの場合風通しが悪くなり易いのと、日中ハウス内部の気温が上がり、夜と昼の水温差が大きくなり易いのが原因だと思います。きれいな緑水は氷が張っても緑水状態を保ちますが、黒ずんだ緑水や茶色い水は水温が下がってくると澄んでしまう傾向が有ります。又、日当たりが悪いと当然水が澄んできます。しかし真冬は水温が低い為に、澄んだ水でも魚の活動も鈍く、水質が悪くなる心配は少ないようです。

Q:冬眠のために青水は必ず必要でしょうか?

A:青水でなくても越冬は十分出来ます。

けして心配は要りません。しかし青水には次のような効果が有るので参考にして下さい。

  1. 水生植物が繁殖していると水質が安定して病気になり難くなります。
  2. 太陽の熱を良く吸収して水温の低下を防ぐ効果も有ります。
  3. 緑水に成ると魚は本能的に活動が鈍くなり餌を食べなくなります。そして、じっと水中に静止して体力の消耗を最小限に止めようとします。
Q:魚は元気にして泳いでいます、お腹がすくと苔をつついています。

A:水温が低下したら魚はなるべく泳がない方が体力を消耗しないで、冬を越す事が出来ます。泳ぐからと言って餌を与えると消化不良の危険が有るので注意が必要です。