[10月の日記]

10月4日[産卵後6ヶ月]

暑さ寒さも彼岸までと言われるが、今年は異常気象なのだろうか?10月に入っても気温が下がらない。朝、池の水温も例年に比べて3〜4度は高いようだ。この為、思ったように「尾の張り戻し」がこない。(尾の張り戻しは9月の日記参照)

池当たりの飼育数8〜10匹
水深15〜20センチ。割り水:洗面器1〜2杯

今日は「長野県らんちゅう品評大会」大会出品魚はどうしても体調を崩し易いので注意を怠らない事が大切である。昨夜は名古屋から審査応援に来ていただいた先生、東京から来た仲間を交え金魚談義となった。ちょと寝不足だが大会の成功を願って会場に向かう。

 

大会参加時の注意

    1. 魚を移動する際、水は0,5%食塩水を必ず使用する。
    2. 大会会場には早目に行き十分な水温調整をしてから魚を審査池(魚溜り)に移す。
    3. 食塩を持参して展示中様子がおかしかったら魚係に申し出て展示用洗面器に塩を入れる。塩は通常使用量より少な目が良いでしょう。
    4. 魚を入れて来た移動用の塩水を持ち帰る時も必ず使います。
    5. 従って「移動用の塩水」は、展示されている洗面器や魚溜りの水温と同じになる様、保管方法を工夫する。
    6. 帰ってからの養生をしっかり行う。

 

帰ってからの養生の仕方(方法は色々有りますがその一例です)

    1. 洗面器に0,5%食塩水を入れ、オキシフルを5cc入れて1時間薬浴します。
    2. 1時間後に洗面器の水を替え、新しい0,5%食塩水のなかで翌朝まで養生。
    3. 翌朝、洗面器の塩水を替える。
    4. 2日目、塩水を替えた後、ペレットを少量与える。
    5. 3日目も前日と同じ処置をする。
    6. 4日目、調子が良ければ養生池に移して、しばらくしたら餌を与える。

 

10月14日

池当たりの飼育数8〜10匹。
水深15〜20センチ。割り水:洗面器1〜2杯。
水替え6〜7日。
青水を使い、朝冷え込んだ日は給餌に注意し、調子が悪い時は餌止めをする。
注意を怠るとエラ病になる。水温の低下とともに魚の動きが少しずつ弱まってくる。

最近になって水温も下がり、ようやく「尾の張り戻し」が始まった。
長野県大会や観魚会には間に合わなかったが、本命と思っていた魚が元の姿に戻ってきた。
(尾の張り戻しは9月の日記参照)

10月20日

9月末から毎日曜日、何所かで金魚の品評会が開催されています。11月第2日曜まで日曜祭日は品評会参加の明け暮れである。

魚の運搬具

今日は品評会参加の為に魚の運搬具を紹介しよう。

フタ付きの容器はビニール袋が三個入り重宝します。透明のプラスチックケースは中の様子が見えるし、いくつも重ねて車に積む事が出来る。 手かごは魚を手軽に移動出来る。

W380×D320×H260の発泡スチロールの箱を利用。電車など公共交通機関で移動運搬する時に便利です。

10月25日

越冬の準備

朝水温が13度を下回るようになったら餌止めです。昼頃になって水温が15度ぐらいに上がる日は、少量のペレットを与えます。

10月後半からの水替えは10日から15日おき。割り水をなるべく多くして、良い青水に順次仕上げて行きます。 朝の水温が10度以下の日が続くようになったら冬眠準備を行います。風通しが悪くならないよう空間を空けて雨除け、雪除けを設置。

風通しが悪いと、水が蒸れたり、夜と昼の水温差が出て魚が弱ります。暖かな地方では、夜だけ冬囲いをしてやるのも良い方法です。