* アマチュア無線、子供の頃の思い出

 確か中学生用の中1or2の科学という本に、ゲルマラジオが製作記事として付いていて、それを製作
したのが始まりだったように記憶しています。絹巻き線をボビンに巻いてコイルを作り、コンデンサーと
組み合わせて同調回路を形成し、コイルの中にフェライトコアを出し入れして選局するものでした。ダイ
オードで検波し、クリスタルイヤフォンで音にしました。極めて簡単なものでしたが、放送局が近くにあっ
たため十分に聞こえ、最初に音楽が聞こえてきたときは興奮したことを覚えています。

 少しでも良く聞こえるようにと、いろいろ工夫しました。大きなアンテナを張ったり、アースを作ったり
しました。といっても極めて簡単なもので、アンテナは針金を屋根の上に張っただけですし、アースは
缶詰の缶を切り開いて地中に埋めただけのものです。

 毎晩、寝るときは音楽を聴きながら眠りにつきました。「夢のハーモニー」という番組がお気に入りで
した。

 やがて、ラジオを分解して遊ぶようになりました。家にあったラジオと親類からもらったラジオと2台
分解しました。埃だらけだった真空管をきれいに洗うと、銀色に光り輝きました。6WC5・6D6・
6ZDH3A・42・80。 6ZP1・12F等というのもあった。ST管と呼ばれた真空管でした。

 完全にばらしたあとで、これを組み立てる製作記事を見つけ、低周波増幅回路の部分だけ、再度
組み立て直し、それをレコードプレーヤーに繋いで音楽を聴いた。このとき初めてステレオというもの
の音のすごさを実感した。つまりモノラルとステレオの違いというものを。

・・・・・・続く・・・・・・・

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