西河(Happyroad)さん提供の「豊橋ライブレポ」を2つ ■ジョーさんの豊橋ライブレポ 地下一階にある薄暗いライブハウスでは、こじんまりとしたステージに似合わない 大型スピーカーが天井からつり下げられている。まだ蒸し暑さが残る九月下旬。 開演の午後七時を十分すぎたが、また卓治は姿を現さない。 いらだつようなライターの着火音が、どこからか聞こえてくる。 客席後ろの木製ドアが突然開いた。卓治はステージに素早く登ると、 遅れたあいさつなんかなしに、マチルダという愛称で呼ぶギターを抱えると一気にストローク。 豊橋市に初めて響いた卓治の歌声は「気をつけた方がいいぜ」。 この街のファンは、この時を待っていたんだ。 「荒っぽい音」と卓治が表現するギターに持ち替えた。二曲目は「傷だらけの天使」。 「パラダイス・アレイ」は、十二弦ギターで深みのある音を響かせる。 「失われた週末」を歌いきり、酒でのどを潤して集まったファンに語りかけた。 「初めての豊橋市。小山の歴史の記念すべき日だ。ゆっくり楽しんでいってくれ」。 右手の人差し指で胸を四回たたき「俺のここにも『とよはし』が刻まれたから」 「ちょっと泣き虫」というギターに持ち替えると、スリーフィンガーで 「花を育てたことがあるかい」。そして「PM11:11」「天使の歌う朝」「ギャラリー」。 客席と一体となって「俺たちのカーニバルに乾杯」と声を合わせた。 最後の時間が近づいた。MLで「壊れた自転車」をリクエストしてきたという 長野県伊那市のITOさんは妻と二人、最後列で耳を澄ませた。 卓治が歌い出す。「乗り捨てられた車の…」 いったん引っ込んだ卓治を、拍手とコールで三回、ステージに引き戻した。 「何やろうか」と卓治。最前列からすかさず「NYNY」の声が飛ぶ。 名古屋市から駆けつけたYazaさんだ。 すぐ、壁際の女性が「いつか河を越えて」と追っかけた。 にやりと笑った卓治は「俺は、女の子の言う事しか聞かないんだ!」。 ♪ 向こう岸のスモッグ越しに…
■FM豊橋 鈴木さんのライブレポ
そしていいライブを見た時にいつも思うことがあります。 それは「音楽が好きで良かった」っていうこと。 小山さんのライブはいつもそれを思うんですが、9月29日、豊橋でのライブは、 地元の行き慣れたライブハウス。 よく分からないけれども、何かそれ以上のものを感じた気がしました。 小山様、また豊橋で演ってくださいませ!
|