吉田山 (元旦登山の里山) 2005,12,11 | |
まだ下の子が小学校に上がっていない時分に元日登山をし、キャンプ場から初日を拝んだのはいつのことだったか。また、最近になって山頂の展望がよくなったと、いろいろなところから聞いたので、久しぶりに登ってみたくなった。前日雪が降ったがあまり気にもせず、まあ、なんとかなるだろうと少しあまく考えて登ったら、下りには怖くてルートを変更した。 一般ルートはキャンプ場を経由するコースだが、今日は未経験の戒壇不動コースで登ってみた。想像以上に痩せた尾根でときどき崩落しており、膝ぐらいの積雪もあったので少し緊張した箇所もあった。キャンプ場からは細いがトラバースルートが作ってあって、ナタ目とテープをたどって、結局始めの駐車場にもどることができた。 |
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吉田山のルートマップはこちら |
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隣政寺(りんしょうじ) お寺が見えたら、左折して狭い林道に入る。 タイヤの跡から見て、私より前に車が一台入っていたので、吉田山の先客がいるのかなと思った。 看板に従って車を進めると、ものの3分で戒壇不動の入口に到着。 わだちは戒壇不動ではなくて、林道をさらに奥に進んでいた。従って、今日のこのコースは、私がラッセル係だった。残念。 |
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戒壇不動入口の駐車場 終点にはあずま屋が建っていて、中にはベンチもあつらえてあったが、そのベンチに雪が5cmほど積もっていた。 この時点で登山道の積雪は15cmぐらいか。 念のためにというか当然というか、アイゼンとストックを持った。目だし帽は最初からかぶり、スパッツもつけた。だが、手袋の替えを忘れてしまって、あとで失敗したと思った。 |
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見晴らしの松 大きなアカマツが尾根上に生えていて、その向こうから伊那谷が見えた。でもそんなに視角は広くはない。道はよく整備されていて登りやすいく、滑るようなところも特にない。 雑木林にアカマツが混じっているような、どこにでもある林を、これまたどこにも見られるヒガラやコガラ、エナガなどが群れながら移動していく。樹上にリスも見た。雪の上の足跡にもリスのものが散見された。 |
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戒壇不動からの展望 車から30分ほどで戒壇不動に着く。 大きな花崗岩に直接不動明王が掘り込んである。いや、正確にはレリーフになって浮き上がっている。ここも、前日の雪が吹き込んで床が白くなっていた。 その不動さんからの伊那谷の展望は視角が70度ぐらいか。眺めがいいというほどではない。 |
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奥の院の落書き 奥の院というには、あまりにも粗末な掘っ立て小屋であるが、その落書きには歴史を感じた。 50年60年前の落書きはざらにあるし、もっと古いものもあるようだ。こんな小屋が(失礼)長年の風雪にも耐えて、朽ちないのはどうしてか考えたが、答えは出なかった。 |
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木の根っことやせ尾根 雪がなければどうということもないが、膝下ぐらいの雪が積もっていると、木の根っこ歩きは怖い。雪を落としながらの登攀は意外に時間がかかった。 崩落箇所のトラバースも踏ん張りが効かず苦労したので、下りはこのコースを使わないことにした。滑ったらかなり怖い。 |
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吉田山山頂 山頂は以前より眺めが良くなっていた。風も通るので三角点は見えていたが、ちょっとした風の吹き溜まりには50cmほど雪が積もっていた。 樹間の展望を楽しみながら、写真を撮ったり山岳同定をして楽しんだ。幸い風がなかったから体は冷えなかったが、−4℃だと、さすがに手の指先が冷たかった。手袋の替えが欲しい場面だが、今日は車に忘れた。 |
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飯田市方面 谷底には飯田市街が見えた。 左端の高い山は熊伏山。 これぐらいの樹間展望が、移動すればいくつも楽しめた。中央アルプス側も摺古木山や安平路山が樹間から見えた。雲の上から恵那山が見えていたのにはちょっと感動。 下りは一旦キャンプ場まで下り、そこからトラバース道を利用して車までもどった。 結局のところ、おもしろい周回コースが歩けてラッキーな一日だった。 |
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今日のベストな一枚 悪沢岳と荒川岳 |
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