高鳥谷山 (展望の里山) 2005,12,09

8年ぶりになるだろうか。
前回は小学生の長男を連れて年末に登り、山頂の山小屋で泊まった。朝起きて息子に、「寒くなかったか」と聞くと「うん、寒くなかった」と答えたので安心した覚えがある。
山頂の風景はまったくといっていいほど変っていなかった。変ったのは私が年をとったことと、息子が成人式を迎えたことだ。


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高鳥谷神社の入口
東伊那から火山峠(ひやまとうげ)に向かって車を走らせていると、右に鳥居が見えてくるので、そのもう200m先の路地を右に折れてどんどん登ると最後は砂利道になって駐車場に着く。

でも今日は下水道工事をしていて、少し遠回りをさせられた。

広い駐車場には私一人だけ。
平日に山に登っている変わり者は他にはいなかった。




アカマツ並木の参道
樹齢300年を越すものもあるらしい、アカマツの大木が左右に並んでいる。
その間をゆっくりゆっくり、霜柱を踏みしめて登ると、いつものようにコガラたちがニーニーと鳴きながら木立の間を行き来している。

かつて私はこの並木をスギ並木と思い違いしていた。実際にはアカマツの間に、ヒノキがときどき生えていた。木には疎くて恥ずかしい。
高鳥谷神社
立派な建物である。
8年前には気が付かなかったが、境内にはモミの大木が何本かあった。特に太いものは、思わず見上げてしまうほどだ。

大木や巨木を眺めていると、自然に心が洗われる気がするのは私だけなんだろうか。なぜだか畏れを感じてしまって、手を合わせたくなるのはなぜなんだろう。

登山道は神社の後ろに続いている。



12月5日以来、誰も登っていない
4日午後から降りだした雪は5日の朝、伊那谷をすっぽりと白くした。それから今日まで、この道を誰も登っていないようだ。雪の上に人間の足跡は一つもない。

あるのは、キツネかタヌキか、ウサギ、サル、鳥、ぐらいだ。鳥はなんとかこのあと図鑑でつきとめてみたい。





山頂直下の展望台
ここから伊那谷を見ると、谷の南部の全域が見渡せる。谷のどんづまりが蛇峠山で終わっているのがはっきりわかる。

真夏の暑い日や雨の日などはちょっとした東屋でもとても助かる。ベンチが用意してあるのでゆっくり座って眺めを満喫する。



山頂
山の裏側には林道が上がってきているので、車で山頂まで来た人の足跡があった。正面は経ヶ岳が見えている。その右下が伊那市の街並みだ。さらに右には高ボッチなども見えていた。

樹木がもっと成長しているかと思っていたが、意外に視界がよく、8年前とそう変らない感じがした。これはいいことだ。
山頂避難小屋の内部
つめて寝れば20人は収容できる。
確か8年前は息子と2人、このござの上に簡易ツェルトを張って寝たと思う。他にも同様に、テントを立てていたパーティがあった。

他の人に迷惑にならないようなら、冬はそういうものに入った方が断然暖かい。この避難小屋は大変ありがたい。



三角点
展望台の山頂には三角点はない。
少し北に尾根を歩いて1分、シラカバの木の西側に三角点はある。冬ならすぐに見えているが、夏はちょっとみつけにくい。

冬でも、今日程度の雪なら上が出ていたが、あと5cm積もったら見つけられないことだろう。




東屋の展望台から伊那谷の南部を眺める。
中アは雪雲に隠れてしまって、一日中雪が降ったようだ。
今日の千畳敷の積雪は1mだそうだ。



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