恩田大川入山 2006,2,5 | ||
近年、大川入山(おおかわいりやま)はポピュラーな山になってきた。登山道も広く、山頂からの展望もなかなか良い山だからであろう。ところが、その大川入山の北に、もっといい山があるのをご存知だろうか。 それが恩田大川入山である。恩田とは恩田川、あるいは恩田集落からとった名前だと思うが、正式に地図上にある名前ではない。三角点の名前は「浪合山」とある。しかし、名前などどうでもいいぐらい、この山はオススメなのだ。初心者でなければ、積雪期の好天を選んで、ぜひ登ってみて欲しい。その日の雪の状態にもよるが、往復9時間前後は覚悟してもらいたい。夏は途中から背丈の笹海を漕ぐことになるので、よほどの物好きしか足を踏み入れない。
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あららぎスキー場を登る スキー場の駐車場を利用する。1日500円だが、よく整備されたゲレンデを往復させてもらうのだから高い気はしない。おそらく誰もが、帰りの時に疲れた足には大変ありがたいと思うことだろう。 |
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三階峰を振り返る ゲレンデを登っていくと、後方に大きく姿を現してくる山がある。その三階峰は頂上付近まで林道が通じているので、超初心者でも登れる。 逆に、三階峰から恩田大川入山を眺めるのもまた楽しい。 スキー場の左に大川入山遊歩道の木札が立っているので、そこを入る。 |
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急な尾根を登る まだ若いヒノキの植林地を左に見ながら、急な尾根をジグザグに登る。雪の上に残るトレースから、4、5日前に数人、2、3日前に単独の登山者がいたのではないかと推測。 大川入山に向かったのか、それとも恩田大川に向かったのか。ここは風下になるので風はない。 |
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平坦尾根の吹き溜まり 急な登りを登りきると、スタートから1時間10分だ。ここでの休憩中に、ATさんに甘酒をご馳走になる。甘酒なんて里でもここんとこ何年も飲んだことがない。熱くておいしー。 ここからの上の尾根は北風が強く、ときどき写真のような大きな吹き溜まりができていた。2〜3mは積もっている。 |
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分岐までが遠い 大川入山との分岐点までが結構遠い。だからあせらずゆっくり、眺めを楽しんで行こう。 松川のAさんはバナナで栄養補給中だ。ATさんはゴソゴソ何をしているのかな? ここらの尾根は雪が締まっていたので、スノーシューもアイゼンもまだつけていない。 |
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分岐点への最後の登り この斜面は左右の眺めが良かった。右は中ア、左は大川入山がすぐそこだ。 雪もやわらかくなってきたので、靴だけでは少しもぐり始めた。上の林の中ぐらいからスノーシューを履いた。 |
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大川入山への分岐点 スタートから3時間30分。意外に早く着いたとAさんお喜び。 右の筋がスノーシュー。左は靴のままの私の足跡。やはりもぐり方が違う。 (画像クリックで拡大→) |
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MSRのスノーシュー この日は雪が締まっているところが多かったので、本当はつけなくても行けたと思うが、せっかく買ったスノーシューを試したくて・・・。 まず@のかかとベルトを締める。次にA、Bという順にベルトを締めると、緩みはまったくなかった。ベルトは随所に工夫がされていて、分厚い手袋をはめたままでも締められるようになっていた。こんなものでもたるまないのだからシュー自体はそれほど重くないようにできているようだ。 次は、もっとふかふかパウダースノーで試したいもんだ。 (画像クリックで拡大→) |
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ヒールリフター 山登り用のスノーシューという触れ込みなので、かかとを上げるためのバーがついている。なんだか見るからに弱々しいが、使ってみると意外に丈夫で安心した。一応、カチンと鳴って、安定するが、がむしゃらに力を入れると後ろにバタンと倒れてしまう。よって、一歩一歩、踏みしめて登るといいようだ。 |
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急な斜面もほれこのとおり ATさんはTSLのスノーシューで、かなり使い込んでいる。近頃はどこのメーカーの製品もこれぐらいの斜面なら大丈夫なものがちゃんと用意されているようだ。 先行した私は、ヒールリフターを起こして登った。良い感じで登れるMSRのスノーシューはオススメだと思う。 |
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360度展望地より1886mピークを見る ひとつ登れば次に登りたい山が見つかるもの。 こいつには登りたいと思った。のぞいてみると、案外簡単に行けそうだ。まあ雪があればどこでも行けるんだけどね。見た感じで往復1時間半ぐらいかかりそうなので、今日はだめだが、次には行ってみたい。 |
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三角点より伊那谷を臨む ついにやってきましたあこがれの恩田大川入山。伊那谷から岐阜県側の山を見ると、いつも気になっていた山。いまはその山に立って伊那谷を見下ろしている。 うーん、満足満足。 正面の尾根を下って、ゴルフ場にもどるコースもいいみたい。またいつか挑戦しよう。 伊那谷の向こうには南アルプスや八ヶ岳が全部見えていた。 (画像クリックで拡大→) |
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ホシガラスがなんかしている ちょうど目平の樹林の奥で、何かせわしく動く影。そっと近づいてカメラのファインダーを覗くと、ホシガラスちゃんではないか。 首を上下に振って何をしているんだろう。 もっと近づいてやれ、と思ったら逃げられた。 本当に警戒心の強い鳥である。 |
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帰るほど天気は良くなる 来た道を引き返す。西風が強いところは雪庇をつくっている。右の向こうには1886mピークが見えている。右に左に写真を撮りまくっていく。 日差しは強いが、西風は冷たかった。気温は−11℃。 帰りはスノーシューはやめてアイゼンをつけた。下りの締まった斜面は、かかとが突き出せないスノーシューでは歩けない。 |
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360度展望地に帰ってきた 行きの時は、アルプスには雲がかかっていたが、帰りには雲がひとつもなかった。 すばらしい大展望。これなら大川入山よりずっと眺めがいい。 帰ってきてすぐだが、また行きたいなあー。 |
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中央アルプス全山(画像クリックで拡大→) | ||
南アルプス赤石岳〜茶臼岳(富士山も) | ||
恵那山〜御嶽山〜富士見台 |
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