毛無山 (1130m) 2006,2,25
けなし山と名のつく山はたいてい、木がないハゲ山なんだと思うが、こちらはまったくそんなことはない。アカマツの立派な林である。山頂の三角点だけは西の方角だけ伐採されていて、カラマツの上から中央アルプスの山並みが見えた。

林道が山頂の下までのびてきているが、落石と多少の崩壊が進んでいるので、軽の四駆以外はちょっと無理。里から尾根なり沢なりを登った方が無難だし楽しい。

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雪融けのせせらぎ
それまで日陰だった沢に、春の日差しがさしてきて氷がポタポタと融けている。苔むした岩の上から湯気が立ち上る。見上げると渓の上は雲ひとつない青空。カラ類の一団が朝食をついばみながら通り過ぎていく。
山にとってはなんでもない毎日の営みが、今朝の私には新鮮な光景に映る。「やっぱ、山はいいわ。」
シカの角
枯れ葉の上にコロンと落ちたシカの角。先端は折れたのかかじったのか、なぜか極端に短くなっていて、中心の穴が見えていた。
ニホンジカが増えた。専門家によるとべらぼうに増えているらしく、その食害は危機的だという。
早くなんとかしなくては。でも今の私には何もできない。
25年前の東屋
屋根の下には「昭和56年建設」とあったので、25年は経っている。屋根は落ちて、椅子も朽ちている。みすぼらしいのでいっそない方がましだ。向こうはクリやコナラなどの落葉樹だが、こっちはアカマツ林だった。
山頂
「伊那谷の里山百山」(知らない山に登る会編)によると、山頂の展望はなさそうに書いてあったので、あまり期待もしなかったが、行ってみるとまずまずの展望で驚いた。ただ、夏はもっと悪いだろう。枯れ葉の上に寝転がって、山を見ながら昼寝するには十分だ。
帰路は林道
この林道は危険だ。薦められない。落石はそのままだし、崩落も心配だ。林道はあてにしないで、里からゆっくり登った方がよさそうだ。
私が遡行したくるみ沢は滝もないし、倒木もあまりないのでオススメできる。ただ、クマよけの鳴り物は必携だ。水音で人の気配が聞こえないクマとばったり遭遇ということになりかねない。
  
ヤマガラ            エナガ            シジュウカラ


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