池山 (中央アルプス前衛) 2005,11,23

林道が高いところまで出来たおかげで、空木岳登山が随分楽になった。
早立ちすれば日帰りが可能な山になったので、この池山尾根を行く登山者が増えたようにも思う。その池山に、ゆっくりのんびり遊んできた。


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林道終点の広い駐車場
ここまでの林道は途中から未舗装となり、お世辞にもいい道とはいえない。初めての人はこの道で本当に正しいのか、不安になることだろう。
だが、信じて登ろう。タクシーも上がっていくのだから心配はない。
右にあずま屋が建っていて、雨の降る日はここで雨具を脱ぐことが出来る。左にはトイレがあるが、水はここにはない。


池山自然遊歩道
広くてゆるやかな道が新池山避難小屋まで続いている。シジュウカラやコガラが梢と梢を行き来したり、コゲラが木をつついていたりする。あるときはこの道にニホンカモシカを見たこともある。

ひょっとしたらクマも出るかもしれないので、音のするものは身につけておきたい。
こもりが沢の岩窟
駒ヶ根市の立てた看板には、光前寺を開山した本聖上人が修行をしたといわれる、とある。その真偽はともかく、行ってみることにする。

石は熱変性を受けて黒雲母がたくさんできてしまった硬い片麻岩だった。大きな石英のかたまりがレンズ状に入っているので、上人様が火打石にしたかもしれない。


野生動物観察棟
標高1500mを過ぎたところに鷹打場という分岐点があり、そこから50mほど、もどるような感じで尾根をたどる。

この棟の向こう側が展望デッキになっていて、南アルプスの南部がよく見える。北部は目の前のコメツガの木が邪魔をしてよく見えない。が、コメツガは悪くないからどうか切らないでほしい。




鷹打場の分岐点
左の道は本道で、空木岳に登る登山道でもある。右の道は白い看板の右に笹に隠れている。この笹道はダイレクトに池山に登る近道だが、整備されていないので笹が多い。足元に注意して登る。

周回コースを楽しみたい人はこの道をいくのもよいだろう。


池山山頂
家族連れで気楽に登ることができ、しかも千畳敷のこの眺めが写真に納まるのだから、ハイキングの山としてはまず合格点だ。

ここから後ろを振り返ると、葉が落ちたカラマツの頭越しに、南アルプスが見える。午前中は逆光でシルエットしか見えないが、お昼過ぎからは雪の白さがくっきりしてきた。
新しい池山避難小屋
シーズン中は快適な避難小屋となる。
水は無尽蔵にあり、小屋内に衛生的なトイレもある。窓は広くて明るく、裏にはベランダもはりだしている。

シーズンオフになると窓は閉じられてしまうが、この日はまだ入口のドアは鍵がかかっていなかった。外が寒いときは中で休むとよい。


展望ベンチ
帰りは本道を下っていく。
途中にベンチがこしらえてあって眺めがいい。

両側の山が視界を狭めてしまっているが、まあこんなもんだと満足する。白峰三山などが見渡せた。カラの仲間の鳥の群れが頭上のカラマツ林を北に移動していった。




池山山頂から千畳敷
この景色が今日のナンバー1


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