早池峰山 (東北) 2004,8,9

ハヤチネウスユキソウを見に行った。でも見られなかった。
わざわざ早池峰山まで行って、それを撮らないで帰る私はおばか?

2004年は信州でも雪融けが異常に早く、夏の到来も早かった。ここ早池峰もそうだったようで、8月も中旬になると、ハヤチネウスユキソウはもう見当たらなかった。私の目が悪かったのかなあ。とにかく次はもっと早くこなくてはだめだ。リベンジを誓った山である。

河原の坊より早池峰山
新幹線の新花巻駅に降りると、そこは田んぼの中で店というものがない。ここでは食料が買えないので、仕方なく在来線で花巻の町まで行った。コンビニで3食分を買ってリュックにつめると、まもなく駅前に早池峰行きのバスが来た。
乗客はわずか7人。登山客ばかりである。6人は宿のある峰南荘で降りたが、私1人終点の河原の坊まで行く。
小田越登山口
バス終点から歩いて40分。小田越山荘(無人)で泊まった。今回はガスもコンロも持ってきていないので、ビールとチューハイとおにぎりなどで夕食とし、シュラフもないのでツェルトをかぶって寝る。幸い、小屋にすえつけの汚い毛布が1枚あったのでそれを敷いて寝たら朝までよく寝れた。
朝も冷たいパンをかじっただけで小屋を出る。
わずか5分で登山口に着いた。
ミネウスユキソウ
樹林帯を抜けるとガスが流れていた。ときどき明るくなると、登山道には山ほどミネウスユキソウが咲いていた。でもハヤチネウスユキソウはどこなんだ?
もっと上の方なのかな?
まもなく鎖場を過ぎる。ガスで遠くは見えないが、近くにはハヤチネウスユキソウが見当たらない。
これか!と思ってもやはりミネウスユキソウだ。
ないではないか。ハヤチネちゃん。
木道と山頂
あれよあれよという間に山頂部に来てしまった。ハヤチネちゃんが見つからないまま上まで登ってしまってこれからどうするのという感じ。
依然、ガスがときどき視界を遮るがなんとか山頂の写真を撮る。
山頂小屋
きれいで大きな小屋だった。こんなに天気のいい朝なのに付近には人の気配がないのが不思議だった。誰も泊まっていないのかな。
あたりには信州でも普通の花が咲いていた。ウメバチソウやヨツバシオガマが一番目についた。
早池峰の神さま
信仰の山というのはどこも同じ。大きな岩や大きな木、大きな池などには神が宿る。(らしい)三角点がすぐ横にあった。
山頂でゆっくりと朝食をとる。
長い間あこがれてきた早池峰の山頂から、のんびりと眺望を楽しんだ。山座同定するほど天気はよくなかったが、それでも東北の山の大きさは感じた。
河原の坊を見下ろす
昨日登って来た河原の坊のバス停を見ながら下山にかかる。ハヤチネウスユキソウは6月〜7月の上旬がいいそうである。
それでもと思ってやってきたのだが、やはり今年は特に早かったようだ。
ガラガラの河原の坊コースをひたすら下る。
ウスユキソウは半ばあきらめた。
ナンブトラノオ
目立った花はこの花。信州の山では見たことがない。ナンブという字がついている花は早池峰山など東北の山に多いそうだ。

最後までハヤチネウスユキソウは確認できず、10時10分にバス停に着く。正味5時間の行動だった。
付近をウロウロして暇をつぶし、一日2便しかない花巻行きのバスに11時40分に乗った。また来るからねえ。バイバイ。

ミヤマアケボノソウ

ナンブトウウチソウ

ナンブイヌナズナ

ハクサンシャジン




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