写真山行記
越後駒ヶ岳(えちごこまがたけ) 2003m 2006,8,16踏査
越後まで来たからには,越後駒を登らないとやっぱりダメでしょう。

 というわけで,「2006夏はしご山行」の3番目はこの越後駒ヶ岳に日帰りで挑戦した。魚沼の穀倉地帯から望む越後三山は,とにかくどれも見上げるほど高く,こんなデカイ山に果たして日帰りで登れるんだろうかと少し不安になった。

車を枝折峠(しおりとうげ)に向ける。大湯温泉などの温泉地をいくつか通り過ぎると,やがて九十九折の急坂となってグングンと高度をかせぐ。やがて道も狭くなり,対向車とのすれ違いに気を使うような路肩の崩れた箇所もある。ようやく枝折峠に着いたと思ったら,もう午後6時前で,夕暮れが始まっていた。

夜は月が出て少し冷え込んだが,チューハイとビールを車中で交互に飲んで,ケータイで長野の家と交信し,本を読みながら気分よくぐっすりと眠った。明け方になると,ふもとから車が徐々に登ってきて,そう広くもない駐車場は,午前4時にはほぼ満車になった。

ルートマップはこちら

枝折峠の駐車場
道路脇に車を止めて車中泊した。
写真の左側に魚沼の平野が広がっているはずなのだが,かすんでしまって見えなかった。

左の写真は,下山してきたときに撮った写真である。
駐車場のすぐ横に登山口
写真右側の広いところに,何やら建物を建築中だった。トイレなのか,山小屋なのか,はたまた電波の中継基地なのか。不明だった。

登山道はまったくもって明瞭で,9分9厘尾根歩きである。時々現われる二重山稜には水っぽいところもあった。

四合目あたりから越後駒ヶ岳
まだ,あんなに遠いのか。その行程の長さに絶句。

きれいなさえずりはクロジ
小鳥が好きな私も,聞いたことのないさえずりに興味を引かれた。遠くに姿を見ても,その正体がわからなくて悶々としていたら,すぐ近くの樹木の向こうに現われた。

逃げるなよーと,祈りながら数枚撮影成功。
家に帰ってから図鑑で調べたら名前がわかった。クロジなんて,生まれて初めて見た。
天然水のかけ流し
小屋の前には,雪融け水が引っぱってきてあって,天の助け。

実はここまで来るのに,結構な量の水を飲んでしまった。風のない真夏日に,5時間も歩いてきたあとだから,とびきり美味かった。
小屋のすぐ後ろが,めざす山頂
小屋は素泊まりのみで,テント場があった。小屋の前にはベンチがいくつもあって,本当はここに荷物は置いてピストンしてもいいだろう。

ベンチにごろ寝するのは下山してからにして,とにかく最後の力をふりしぼって山頂まで頑張った。

歩いてきたルートを振り返る
小屋の上に見えているはるか遠くのピークのところに車がある。
ここまでの長い尾根をジグザグに歩いて来たのだ。

ハクサンコザクラのお花畑
写真では手前の2株しか見えないが,実際は奥にずっと広がった群落だった。雪渓の上が山頂だ。あと5分。

越後駒ヶ岳のこのルートには花は少なかった。百花繚乱のお花畑を期待する山ではないのかもしれない。
山頂から日本海は見えなかった
実は日本海が見えることを期待していたが,はっきりとした海面や水平線は霞んでいて見えなかった。

眼前には八海山,左手に中ノ岳のピークが見えていて,山の上から越後三山を確認した

帰りは,来た道をひたすら歩く。水分をこまめに取って,なんとか脱水症にならずに車にたどりついた。

タカネニガナ(白花)

ミヤマツボスミレ

ツクバネソウ

ノウゴウイチゴ

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