念丈岳縦走(登山道整備)登山 2006,6,3
毎年一回,念丈倶楽部の主催で上記の公募登山を行っている。
ことしは16名の参加だったが,途中の池ノ平山で1名断念し,同行してもう1名が下山したため,最終まで縦走したのは14名だった。

コースタイムは次のとおり。
鳩打峠→4時間→烏帽子ヶ岳→50分→池ノ平山→1時間→念丈岳→40分→水場→40分→大島山→1時間30分→本高森山→50分→展望台→50分→林道(本高森山登山口)
合計10時間20分(休息時間を除く)

ルートマップはこちら

今年のルートマップはGPSのルート線をそのまま利用した。また,最近勉強し始めた針葉樹の観察結果も載せた。標高と樹種の関係を調べてみている。

鳩打峠であいさつ
ことしの参加者はほとんどが地元の人だった。東京から参加された女性に「おおっ」と思ったが,飯田市に実家があるとのこと。純粋な県外者ではなかった。

なぜだかこの恒例の登山は,梅雨時というのに好天に恵まれることが多い。ありがたい。
烏帽子岩から伊那谷を見下ろす
いつ見ても絶景だ。伊那谷の平地は標高が約600m。烏帽子岩は2200m近いので,その差は1600mもある。大変な高度感と清涼感を満喫できる一等地。
烏帽子ヶ岳から中アの山並み
写真左の樹林の山がじゃまをしているが,まあまあの山並みが楽しめる。今年の残雪は昨年よりも多く,平年よりも少し多いそうだ。
北アルプスの方は断然多いらしい。
 望遠レンズで見ると,摺鉢窪の赤い屋根や空木岳の駒峰ヒュッテなどが見える。
(写真クリックで拡大→)
池ノ平山には残雪があった
縦走中,最も高い山がこの池ノ平山だ。実は今回の山行では,個人的には針葉樹の分布を調べる目的もあった。ここ池ノ平周辺はシラビソが優勢で,トウヒも混じっていた。
 笹の上に残っていた残雪は,今年のひどい黄砂の影響なのか,非常に汚かった。
舟窪の残雪はどっさり
念丈岳への最後の登りにさしかかるところに,小さな二重山稜があって,その窪みにはいつも雪が残っている。昨年も少しあったが,今年はとても多い。ここの雪はきれいだ。下の雪を掘り出せば食べられそう。
念丈岳はハイマツがハイマツらしい
ハイマツのまわりにガンコウランの絨毯という風景はまさに高山帯と同じ。標高2290mしかないのに,アルプスの2500m以上とおんなじなのはどうしてだろう。
縦走しているのに川を横切る不思議
写真のアングルを工夫した。この写真から川の広さと水量がわかってもらえるだろうか。上流には雪渓が残っているので,この水はとても冷たくておいしい。

夏でも枯れる心配のない水場があるので,一泊してゆっくり歩くこともオススメである。
大島山で最後の展望を楽しむ
南斜面はゆるやかだが,北側はストンと落ち込む非対称の地形をしている。昔は樹林があったようだが,今は風が強くて幼木さえ育たない。
伊那谷の谷風である南風をまともに受けたカラマツが後方に写っている。
草地にはリンドウなどが生えていたが,花はまだだった。

レンゲツツジ

ヒガラ

ササバギンラン

バイカオウレン

ショウジョウバカマ

イチヨウラン

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