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横殴りの吹雪は1日も続くと、やがては晴れ渡る。
そんなある日、喧騒のスキー場からのがれるようにして冬の陽さしをいっぱいに浴び
1人静かにXCスキーイング。
快い汗を流し、ザックから長年愛用のコンロとコッフェルをおもむろにとりだし、着火。
雪中の紅茶はとりわけおいしい。
雪の結晶がきらりと光り、うさぎの足跡が何を求めてか林の中に続く・・・・・・。
ああ、この一時が人生の全てなら・・・・・・・

スキー場を後にするのは、アルペンもボードも飽きたから・・・・・・。
単独行を好むのは一人物思いにひたりたいから・・・・。
晴天でなくても、森にはそれなりの味わいがある。
静寂の中での紅茶はまた格別の味だ。
なぜ?紅茶なのか・・・・・?
雪の結晶は森永でなく雪印。
足跡はウサギか?きつねか?・・・・それとも?
・・・・・・アニマルトラックのトラを今日も忘れた。

飯綱高原

短時間楽しむなら一の鳥居園地の中が良い。
飯綱登山口から林道を戸隠中社までたどるのも楽しい。約8Km。
この場合、帰りはバスを利用する方法もある。
バードラインに沿った起伏の多い遊歩道を行くのも楽しい。
晴れた日、一の鳥居園地から西を望むと、遠くアルプスが見える。
すばらしき眺めである。一方、北には長野市内から望む姿とは異なる
風貌の飯綱山が見える。
一の鳥居にある2つの公衆トイレは、冬季閉鎖の為事前に済ますこと。

飯綱東高原

飯綱リゾートスキー場周辺
    唐松林--杉林--雑木林 の順にMTBコースを
  スキーハイキング
   高速クワッドリフトに沿って200m歩を進め、スキー
  コースから北(右側)に出る。
   沢を横切って、霊仙寺山の支流尾根を乗り切り、
  丘陵地に出る。
   右の杉林に入るとスキー場からよくみえる小高い
  峰に至る。
   ルートは反対方向に尾根北側の等高線沿いにとる。 
  あたり一面美しい唐松林。
   等高線に沿って5分ほど行き、道は尾根にさしかか
  った地点で直角に左折し登りとなる。
   (MTBコースの看板あり) ここからはきれいな
  杉林が続く。
   ルートは最大傾斜線沿いなので、途中休み休みの
  行程である。
   杉林を抜けたら一服。ここまで約70分。
  リフトの音も聞こえず静寂そのものである。
   きつねかいたちかは定かでないが新雪につけられた
  足跡はつづら折りに登っている。
   4つ足の動物にとっても登りは辛いのだろう。
   無雪期、この区間をMTBで走り降りるのは爽快
  であろうが、あの直角部をどのように対処する
  のだろう?
   雑木林の中を進み、尾根が急登になるころルートは
  左(南)に反れ、等高線沿いに沢に向かう。
  (MTBコースの看板あり) 
   沢をくの字に折れ100m進むと、ゲレンデにでる。
   ここはCLOSEされているキャビン・トップハットの
  下100mの地点である。ここまで約1時間半。
    戻りはゲレンデを利用するより同じルートを戻り、
  スタート時に見た小高い峰に足をのばし唐松林を
   滑り降りる方が楽しいであろう。


戸隠高原

戸隠森林植物園
もちろん植物園を経て鏡池往復が快適。全般に緩やかなルートで初心者向き。
晴れた日の鏡池から仰ぐ、戸隠山にはただただ感動。
但し、植物園の中はきわだった特徴物がないので悪天の時は要注意。
経験者と同行するのが無難。

戸隠牧場
戸隠牧場は人が少なく、静かなクロスカントリースキーイングが楽しめる。
ここから見える黒姫山もすばらしい。
牧場へは、奥社入り口の大きな鳥居手前を右に折れ、遊歩道を行くルートもある。
このルートの大半は自動車道から100mの範囲内で北に向かっている
ので安全である。

鏡池から宝光社へ
鏡池で雄大な戸隠連峰を仰ぎ一息。
どんぐりハウス前の林道を南東に下る。
全て下りなので快適である。
除雪が早いころから行われる。

山越え
上記どんぐりハウスから林道を宝光社方面に向かい、約500m。
左手が幅の広い沢になっている。ここをどんどん登る。
約30分で左手に小高い丘(山頂)が見える。まっすぐ進むと林道に出る。
この林道を右に折れるとそばレストラン蕎麦の実に至る。
左に折れるとどんぐりハウスに至る。

    古池
     3月までの積雪期、大橋から池に到達することは沢が深く難しい。
     沢の東側から入れば可能であるが、とっかかりが急斜面である。
     佐渡山と黒姫の間の大ダルミにむかうルート東側一帯は開けていて気持ちが良く、雄大な黒姫の全容も望める。。

 

鍋倉高原

豪雪地帯なので2月以降が良い。
信州にこんな広い平原があったのかと・・・感激するかも?
野沢温泉の山々が千曲川をはさんでよく見える。
長野市アップルラインから右に入り、立ケ花より千曲川沿いに豊田村を抜ける
道が早い。高速道路を利用する手もある。
鍋倉山に登るのも、高原を散策するのもどちらもお勧めです。
帰りに戸狩スキー場内の温泉にどうぞ!
 東斜面 2004年2月14日(土) 快晴 4℃ 雪は2m少なめ 森太郎

菅平高原

強風さえなければ絶好のクロスカントリーエリアである。
遠くには北アルプス、振り返ると湯の丸、烏帽子、浅間の連山が望まれる。
奥ダボスから根子岳を見て、右の斜面一帯、牧場が良い。
1998年 1月末に開催された国際スキーオリエンテーリング大会の会場しても
知られている。
無説雪期MTB、オリエンテーリングの大会も開催されている。

クロカンツアー

NEW!
万坂峠から袴岳経由妙高高原駅
    ゴルフ場経由
    タングラムスキーサーカスから斑尾高原スキー場に向かう途中にある峠が新潟と長野の県境でもある万坂峠である。
    3mから4mある雪の壁を切り崩し山に入る。いきなり急登で、登り切ると2つ目の壁が前方に見える。
    2つめの山頂からかえりみる斑尾は美しい。スキー場のBGMも聞こえる。西方には野尻湖も見える。
    狭い尾根を下りブナ林に突入。右に沢をみてつづら折りに標高をかせぐ。袴岳はこの小山を越した先にある。
    うさぎの足跡や尿が目立つ。おわんを逆さにしたようなきれいな山である。
    山頂から妙高山系が良く見え、妙高高原駅方面への尾根が幾重にも重なっている。
    通常のルートは山頂から北に下り柏峠で方向を変え、ゆるやかな大きな尾根を下り(県境)パノラマスキー場に降りる。
    袴岳から私は他のルートをとった。地形が複雑で雑木も多く滑る区間は少なくお勧めではないが記録として残す。
    袴岳山頂から急斜面をゴルフ場に向け下る。雑木、杉の若木の中を抜け林道を横断。
    ゴル場に入り平坦路を西に向かい雑木林の尾根に入る。
    ここからは地形図とコンパスを駆使して妙高高原駅に向かう。
    参考タイム (2003.2.22)
    万坂峠8:20 〜 小山8:55 〜 袴岳山頂9:35 〜 ゴルフ場東屋10:35 〜 標高794m11:20 〜 
    昼食15分 〜 楢山集落12:35 〜 妙高高原駅13:05

    県境ルート
    袴岳より磁北に下る。尾根は地図で示すほどなだらかでなくやせ尾根と化している。東北からの風が強くクラストしている
    西側は杉の幼木林となっており、滑走は困難。
    北の谷に入る直前で西に向かう。平地があるがここで迷わず更に西に行き、
    200mほどで進路を南にとればあとはずっと尾根伝いである。
    途中急斜面が一箇所あるが、そこは右(北)から巻くことによりなんなく降りられる。
    参考タイム (2003.3.3)
    万坂峠9:50 〜 小山10:30 〜 昼食35分間 〜袴岳山頂13:00 〜 柏ケ峠13:30 〜 
    パノラマスキー場(兼俣)15:00 〜 
    
NEW!
山田牧場から山田温泉スキー場(たこちコース)
    かもしかに会うことのできるコースだそうだが、私は2度行ったが会えなかった。 かもしかは見ていたかもしれない。
    かつて滝の湯(前、和合の湯)の野天風呂に入っていた時に対岸にいるのを見たことがある。  
    コースの入り口はスキー場の西方にある。志賀にぬける林道をしばらく登り、稜線付近にて分岐し西斜面に入る。
    下の写真を参照。左の山の後に山田温泉スキー場がある。
    コースとなる林道はこの谷間の右側に沿っている。
    前半は九十九折をぶちぬく滑降コースもあり、スキーヤー、ボーダーには楽しい。
     記録 2003.2.8 
    スキー11:40 〜 山田温泉スキー場13:15    


  

JR古間駅 から JR牟礼駅
    1月、JR長野発7時50分妙高高原行きに乗車、古間には8時半ごろ到着。
    ストーブががんがん燃えている暖かな待合室で身支度をする。
    牟礼に向かうにはいろいろなルートがある。
    鳥居川の右岸(JR信越線の東側)を南下するコースが、平坦で初心者向きである。
    これは長野市水道局が管理する水道管埋設路であり、無雪期車両通行止め。
    標高650mラインを牟礼村まで続いている。
    健脚の方にはそれなりのコースバリエーションがとれる。
    但し、2万5千分の1の地図をあまりあてにしないこと。尾根、沢がいい加減。
    動物的感を働かせ、鳥居川と国道18号のはさまれたこの丘陵地帯
    のスキーハイキングを楽しんでいただきたい。
    鳥居川に面した斜面からいっきに西に登ると思わぬ高妻、黒姫、妙高の三山
    を見渡すすばらしい平原に当たるかも?
    所要時間 : 約4時間 (昼食30分含む)

                                    牟礼村をのぞむ

JR黒姫高原駅 から JR牟礼駅

3月、黒姫高原駅を9時に出発。
のんびりと1日かけて信濃町から三水村の小高い山々を超え、牟礼駅まで
スキーイング。
まさに野を超え山を超えである。
黒姫高原駅から、しばらく信越線沿いに古間駅方面に向かう。
朝日をまともに顔面に受けまぶしい。
ふりかえればどっしりとした黒姫山、芸術的山容の妙高山が美しい。
絵にも描けない美しさとはこのことか。・・・・・・でも妙高を描く画家は多い・・・・・
雪焼けを恐れる人は牟礼から三水村経由黒姫への逆コースをとるのが良い。
これは全般に登り勾配なのでそのつもりで、チャレンジ。
三水の山を超すと遠くに根固岳や志賀の山なみが見える。
田んぼやりんご畑をぬけ牟礼駅に至る。
ホームではあの大天狗が待っている。
(このコースは鳥居川沿いを古間駅付近で東に折れ三水村に抜けるもので、
昼食時間を含み約6時間の行程である。)

戸隠から黒姫高原駅

除雪された道路からなるべく離れるようにして黒姫山の裾野を回る。
一茶の故郷柏原の田園に出ると広々として気分爽快。
20年前は戸隠から柏原に抜ける道は除雪がされていず、格好のコースで
あった。

戸隠から飯綱高原

戸隠スキー場から中社のスキー場を経由して、林道をゆく。
全行程、コース幅が広く、南向きの斜面を等高線沿いに進むので初心者向き
のコースである。
でも、飯綱山から張り出す尾根を指先の1本1本をたどるようにいくので飽きる
かもしれない。
過去には中日新聞主催のクロスカントリースキー大会が数回開催された。
(スタートは戸隠スキー場で ゴールは飯綱スキー場だった)

戸狩スキー場から鍋倉山経由茶屋池、温井

3月下旬が良い。
スキー場のリフトを使い、標高をかせぐ。
リフトを降りてから仏ケ峰(1140m)までスキーをかついで登る。
ここから新潟、長野両県の県境である関田山脈の稜線を北北東に進む。
鍋倉山までは直線で3km。
稜線は一直線ではないので霧巻く中、時々コンパスを使用。
起伏は少ないので天候さえよければ関田峠を超えかなりのところまで行ける
だろう。
新潟県側は雪が溶け茶色の土がみえている。しかし線を引いたかのように
稜線から右の長野県側は白い雪がどっさり。転倒するなら絶対右側へ!
鍋倉山についた時は、スキロムのクロカンシューズがびっしょりと濡れていた。
替え靴がほしかった。
鍋倉山から茶屋池(関田峠の南)まで約3km。
茶屋池から温井へは下るのみ。いろいろなルートを選べる。

お勉強するなら

歩くスキー ・・・・・・・・・・・横山ノルデイックスキースクール *成美堂出版
歩くスキーのすすめ ・・・・横山久雄監修 * どらねこ工房
歩くスキー ・・・・・・・・・・・今村源吉 * 北海タイムス
歩くスキー入門 ・・・・・・・ 丸山庄司 * 大修館
ラングラウフスキー・・・・・ 杉山進 * 講談社
ラングラウフスキーと健康つくり ・・・・共著 * オーム社
クロスカントリースキー ダウンヒルテクニック * ステイーブ・バーネット・・・ 自由国民社
スキーラングラウフテクニック ・・・・・ルルドール・スカール他 * 自由国民社
クロスカントリースキー・・・・・・・・・・北村辰男 * ベースボールマガジン社
クロスカントリースキー入門 ・・・・・・ロナルド・クロフォード * ベースボールマガジン社
クロカンスキー入門 ・・・・・・・・・・・・岩岳スキースクール * スキージャーナル社
競技スキーテキスト(クロスカントリー編)・・・・・全日本スキー連盟 * スキージャーナル社
テレマークスキーイング ・・・・・・・・・日本テレマークスキー協会編 * 山と渓谷社
スキーオリエンテーリング入門・・・・大沼勝 * ベースボールマガジン社
XC−SKIとSKI−OL雑感・・・・・・・美谷島孝 * O・JAPAN 92年3月号 17頁


戸隠高原
戸隠 奥社の杉並木

アニマルトラック

うさぎ

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用具と競技
1.スキーとバインデイング
   シュプールのない原野や森林、丘陵地帯をデイパックを背にスノーハイキングと
   しゃれるには、55ミリ以上の幅をもつノーワックススキーに、75ミリタイプの
   ブーツとバインデイングがふさわしい。
  理由は@スキー幅が広く新雪でも沈みこみが少ない。
      A雪質や気温により選択しなけらえばならないワックスを使用せずにすむ。
      B75ミリタイプのバインデイングは足の親指と小指の両側を規制するので
       比較的、意のままにスキーを扱える。

2.スパッツ(ゲートル)
   クロスカントリー用のブーツはレーシングタイプに比べ深めになっているが、
   新雪に入るにはロングスパッツを着用すると雪が靴に入らず、更に保温効果も
   あり有効である。
   ブーツの裏底の形状によって、ゴムバンドをはずさければならない。

3.XCスキー競技
   競技は走法により2つに分けられる。

   @フリー走法(スケーテイング)
    荻原選手の複合競技には、フリー走法が許されている。
    スキーは当然、スピード重視の為、細く長くそして軽い。
    スキーのトップの曲りは浅く丸みを帯びている。
    スキー1本の重量は、600g台である。
    ブーツはスケーテイングをする為に足首をガッチリ押え込めるよう踝の上まである。

   Aクラシカル走法
    スキーをはいての走りである。つまりスケーテイングをしてはならない走法である。
    蹴りだしのとき思い切って足を後方に上げるので、スキーのトップが
    かなり湾曲している。(先端が突き刺さらない為)
    そして、フリー走法用より更に長めのサイズを選択する。
    コースはスノーカッターできれいに切られているので、急斜面では
    かなりのスピードが出る。
    ブーツは踝(くるぶし)程度の深さで、スニーカーのような感覚である。    

   Bワックス

    ワックスを塗ることには2つの裏腹な目的がある。
    平地、下りにおいては滑り易く、登りでは滑り止めの目的に使用する。
    ワックスの種類は500種を越えるといわれている。
    その選択と使い方は経験にたよるところが大きく、選手の能力と共に勝敗を
    左右する重要な要素である。

   Cストック
    昔は竹製であったが、鉄、ジュラルミン、グラスファイバー、カーボンと
    材質が変ってきている。
    ストックの役目はスキーの蹴りだしを助長する推進力の増加である。
    長さは、アルペンに比べ長い。
    ストクの長さは、垂直に立てた時、耳を越える長さをである。
    (ツーリングの場合は、長いと操作性が悪い。新雪の場合は特にそうである)

4.まとめ
   ブーツ、バインデイング、スキーの3つの関係はスキーにかかる荷重
   (体重とザック)の影響が大きい。それが増加するにつれて、ブーツも
   頑丈で固い物が要求され、それらに耐える丈夫なバインデイングが必要となる。
   更に、バインデイングを取り付けるスキーも幅広く、かつネジの効く厚さを
   もたなければならない。
   究極は山スキーやテレマークのセットとなる。
   各々目的に応じた段階での用具選択となる。


北欧の神話 ウルとスカデイ
   ウル:鎧と甲で身をかためスキーを駆って狩猟をする男神
       足には長くて細い滑る板をつけ、他方の足には短く幅が広く、裏に毛皮
       を貼り付けてある板をつけていた。

   スカデイ:スキーを駆って狩猟をする美しい雪山の娘。
          父親の起こした戦いに参加して敗北、余儀ない結婚を強いられたがその相手は
          光と熱の神ニエルドだった。
          雪山の娘と光と熱の男とは相容れず不幸な結果となった。

      以上はアイスランドの史家スノリ・ストウルソン(1172年〜1241年)
      の散文詩「新エッダ」に書かれているという。
      新エッダ・・・・・北欧の神話と伝説を題材にしている。

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