海龍王寺

まさか、法華寺の隣に海龍王寺があるとは、行ってみて初めて知りました。
奈良時代に、藤原不比等の邸宅内に取り込まれ、その敷地の隅に有ったことから、
隅寺と言われていたとは、面白いですね。そうか!ここが藤原不比等のお屋敷か・・・と、感慨一入。

山門を入り振り返ると、今通った参道が。

その参道の先には、雪柳と春の新緑が優しく静かにお出迎え。
正面:西金堂    右:本堂
新緑が美しい。

本堂
昔は、此処に中金堂が建っていたとのこと。


西金堂



 西金堂には、
 五重小塔が。

 国宝ですが
 精巧なプラモデルを
 見ている様でした。

宗派 真言律宗 別名 隅寺・隅院・角寺
発願
開基
光明皇后
伝 玄昉
創建年代 8世紀前半
寺承では、飛鳥時代に毘沙門天を本尊として建てられた
寺院を、731年(天平3)光明皇后により海龍王寺として、
改めて創建されたという。
本尊 十一面観音菩薩立像 訪問日 2011年 4月10日(日)
拝観時間 9:00 ~ 16:30 休日 8/12~17 ・ 12/24~31
拝観料 400円 所在地 〒630-8001
奈良市法華寺北町897
その他 法華寺の十一面観音、不退寺の聖観音菩薩
ここの十一面観音を合わせて「佐保路の
三観音という。
問合せ先 TEL :0742-33-5765  FAX :0742-34-7443
公式ホームページ

建築物
名称 形式 制作年 素材 サイズ メモ 指定
本堂 入母屋造
本瓦葺
江戸 1666年
(寛文6年)
木造 桁行5間
梁間4間
再建。 奈良
指定
西金堂 切妻造
本瓦葺
奈良 鎌倉時代
大修理
木造 桁行3間
梁間2間
奈良時代には、小規模ながら、東金堂・中金堂・
西金堂の3つの金堂があった。現在は、中金堂の
後に本堂が建ち、東金堂は明治初期に失われた
まま再建されていない。
鎌倉時代に大修理が施されている。
重文
経蔵 寄棟造
本瓦葺
鎌倉 木造 小建物 叡尊により造られたと伝わる。 重文
文化財
名称 場所 作者 制作年 素材 サイズ(cm) メモ 指定
五重小塔 西金堂 奈良 前期 木造 総高401 薬師寺東塔に類似。奈良天平時代の建築様式
を知る上で重要。相輪は、1906年(M39)の補作。
国宝
十一面
観音菩薩立像
本堂 慶派
仏師
鎌倉 13世紀 檜寄木造
金泥彩色截金玉眼
92.7 繊細で美しく、小像ながら存在感がある。 重文
文殊菩薩立像 本堂
運慶
鎌倉 13世紀 寄木造
彩色截金玉眼
116.6 元々は帝釈天として製作されたと思われる。
特異な沓を履いている。
重文