高野重明氏 旅の記録


モンゴル旅行記

2004年9月4日(土)より
6:04松本駅発(片道4.500円)東京駅(成田まで片道2.600円)10:56成田空港着、途中塩尻駅でJA朝日の古条次長に行き会う、往復の飛行機が一緒だった。皆さんは研修だそうだ
13:30離陸〜18:40ウランバートル(赤い英雄)空港着。ジンギスカンホテルで1泊、ここで研修組(キャンプ組)と我々観光組(2人)と別れる
帰りに一緒だったので研修の様子を聞いてみた。感想は『人糞が犬に付いているから、モンゴルの犬の頭はなぜない方がいいヨ、中には人糞を食べている犬もいるヨ。
モンゴル全国第6番目の馬をもらったが、持ち帰れないので、置いてきたそうだ。


1.旅の概略
1.研修組(キャンプ組、またの名を野糞組)
ウランバートルから南へ車で6時間200q行ったそうだ。
2.我々観光組
ウランバートルから東へ、車で1時間半70q行き、テレルジ国立公園へ、今回もガイドは女性。途中オーボー(小石を積み上げた道しるべ)を『オーボーよ大きくなーれ、私の富も大きくなーれ』と唱えながら3回廻った、亀石(氷河が運んだ岩の集まりで亀の形をしている)で写真を撮り、テレルジ公園へ ここは、日本の乗鞍高原 美ケ原高原 2500メートル以上の日本アルプスに似ている。民家の庶民トイレは草原に穴を掘り、板を2枚渡しその上に四角いコの字小屋を作る、戸は無い、1〜2年で一杯になれば、また穴を掘ればよい。  
韓国人と英語で話す いつ来たか  明日来た(ツモロウとイエスタデーの間違えだが、直してもらった)
ソウルからウランバートルまで3時間で来るそうだ3泊4日の日程、メンバー10人でテレルジ公園を見て、夕方ウランバートルへ帰ることが分った。いいかげん適当な英語だが通じるものだ。
漢字文化圏だけあって韓国語と日本語は漢字を通じて80%同じそうだ。ありがとう=感謝ハムニタ=カンサハムニタ、こんにちは=安寧ハシムニカ=アンニョンハシムニカ


2.テュウ、テュウ、プップ、プップの話
乗馬5時間で20q行く、一人5j(ほかに謝礼3ドル(一人1ドル)、少なかったか、2時間もかけて馬(乗馬用)を探しに行ってくれたのに)。
馬はテュウ、テュウと言うと歩き出す。強く何回も言うと走りだす、しばらくするとスピードが落ちる。ハンドルとブレーキは手綱で行う。
これの繰り返し、馬も自分の餌場から離れるのが、いやならしく、行きはすぐにスピードが落ちる、しかし帰りは早い
ある家族が観光乗馬をやっていた、このゲルで馬乳酒をいただく、1日目は乗馬の練習、2日目に乗馬観光、また馬乳酒をいただく、観光客が来ると人数分の馬を探しに行く。雌馬が選ばれる。
4頭で行ったが、気分の乗らない馬がいて、隣の馬を蹴ろうとする、これは怖い。だから、馬の乗り降りはうしろ脚のとどかない前足ところで行う。馬は利口だから乗り手を見分ける、馬の腰を傷めない様に、高低差がある所は乗り手が自分の足のバネを使い馬の腰に負担がかからない様にしてやること、馬も分かるらしく、言うことをよく聞く、へたな人はふり振り落とされる。
唐松、白樺、ポプラ、柳の林を抜け、川を渡り草原へ出る、この川にはイトウ(北海道にいる魚)が沢山いた岩魚でなくイトウだそうだ、湖にはでかいのがいるそうだ、ここは50p下が永久凍土、馬は好んで、枯はじめたエーデルワイスを食べている。のどかに見えるが、森林へ入ると狼がいる、1人では危ない、狼も人間が怖いらしく草原には出てこない、観光乗馬民家ゲルには狼駆除の感謝状があった、相当減らしたらしいが又増えてきた。

こんな景色のいいところでプップと音が続く、小口君こんな所で屁をするな、俺じゃないって、馬だって、馬にかずけるなヨ、この馬は屁の出る草をたっぷり食べたそうだ。『はしごっぺ』って知っている?長いのを2本、短いのを10本これではしごになる。プ〜〜〜、プ〜〜〜、ププププププププププププ、この馬なら『はしごっぺ』ができる、ドレミができれば日本屁協会会員になれるのに
帰りは早い、手綱で馬をUターンさせると遠くに出発点が見える、馬は耳をピクピクっと動かして、いかにも嬉しそうだ、テュウなどと言わなくてもどんどん歩く。途中草を食べたり道草はしない。行きはテュウ、テュウ、プップ、プップだったが、帰りはプップ、プップ、プップ、プップだ、馬はうんちしながら歩けるよ、しっこはしながら歩けないよ。馬の1日の走行距離限界は30q。韓国人は馬がへとへとになるまで走らせて困るし。日本人は日本流の乗馬で困るそうだ。

さあ出発  馬乗ってデイサファリだ                       ロシア モンゴル 中国を走る国際列車
 


草原を行く  9月とはいえ 霜もがおりて寒さを感じる                      川の中 大きなイトオがいっぱい
 




3.民族性 騎馬民族としての誇り
ガイド嬢が言うに、ソ蒙中鉄道でウランバートルから北京まで行ったことがあるが、途中モンゴル国内は全て草原で気持ちが良いが、中国領内に入った途端、農地と人間ばかりで嫌になると。
昔、オゴタイハーンが河南の広大な土地を占領した時、ある部下がこう提案しました。『中国は農地が多すぎて、土地が有効利用されていません、中国人に多いという、張、王、趙、劉、の名前を持つ人間を皆殺しにしましょう、それだけ殺せば中国に広い牧草地ができます』遊牧民であるモンゴル人は農地よりも、馬を放牧できる牧草地の方が大切だったのです。しかし、それを聞いた耶律楚材(やりつそざい、ジンギスハーンの宰相オゴタイの懐刀)は猛烈に反対し、『牧草地を作るより、彼らを働かせて税金を取った方が効率的ですし、軍資金になります』そう言って彼はオゴタイの前で計算してみせたのです。オゴタイは『それならばすきにせよ』と耶律楚材の提案を受け入れました。その後、その通りになったので、オゴタイは耶律楚材を重用したそうです。
 ついでに、耶律楚材の名言を2つ『利益になることを1つ始めるよりは、従来から害になっていることを1つ取り除いた方が効率がよい』『1つのことを始めるよりは、1つのことを省いた方が効率がよい、今流に言えば、売り上げを増やすよりはロスを減らした方が純利益は上がる。
騎馬民族は大自然には手を加えない、だから農業はしない。野菜穀物は食べる習慣もあまりない、主食は肉と乳製品。  青き蒼き狼を父とし、鹿を母として生まれた誇り高き騎馬民族モンゴル人は農業はやらない、しかし農業も全然ない分けではない、市場に行けば、あまり売れてはいないが、ジャガイモ、人参、キャベツ、他モンゴル産の野菜の種類は多い、野菜穀物はあまり食べない、
ウランバートルからテレルジまで70q(1時間半)農地は家庭菜園1ヶ所だけだった。自然は有りのままに使い手を加えない、農業などとんでもない、自然破壊だと言わんばかりに、小麦は作ろうと思えばいくらでもできるが輸入している。 夏は暑いし、水だってたくさん有る(日本の農地面績よりは多そうだ)


ゲルのおばちゃん                        馬乳酒  毎日味が変わる                   お世話になったトイレ
  




4.日本人には考えられないことを二つ三つ
(1) 冬の寒さマイナス40度 昼間はマイナス15度でも暖かい、主食の羊肉(丸で買うので安いそうだ)は外へ吊るしておいて一冬中毎日食べる。この寒さは日本人には理解できない
寒いのでしゃべり方も違う 口を開けないで、喉の奥で声を出す  これがホーミイに発展したそうだ。
(2) ガイド嬢のデギさんが言うにモンゴルの羊はハーブを食べているので臭くなく飽きないそうだ。マトンと乳製品だけの食事は日本人には理解できない。デギさんもホテルの夕食バイキングの時はマトンのみ2皿食べていた。私はご飯と野菜、少々のマトンを食べるが、民族の違いを感じる。騎馬民族と農耕民族とは主食が違う、肉ばかり食べないで野菜も食べれば・・・そんなことを言えば喧嘩になる、相手のことは理解できても自分の習慣を変えることはできない。
(3)家畜泥棒は銀行強盗より罪が重い、一番重いそうだ
(4)結婚適齢期19〜22才
(5)デギさん紹介、
 @ 自分より給料が多くなければ結婚しないそうだ、普通月給7000円、通訳(デギさん)3倍、(大学教授のお母さん8000円)
 Aトルコ系の血の混じった父とロシアの血の混じった母、バレーを習っていただけあって足が頭より高く上がるその上、肉食だから足が長い、ロシア語、日本語、英語ができる


5.モンゴル相撲
 モンゴル相撲の歴史は2.500年の伝統を誇る、日本の大相撲が1500年の歴史だからそれよりはるかに長い。日本の相撲は土俵があるので勝負が早い『寄り切り』『押し出し』なら10秒もあれば勝負が付く、モンゴル相撲は時には1時間におよぶ取組もあるという、朝青龍は16才で日本に来たので、モンゴル相撲界ではランクが低い、37人中下の方。ガイド嬢が言うに、日本の力士は脂肪太りが多く、技も少ない、すぐ勝負がついてしまって面白くない、それに比べ、モンゴル相撲は筋肉質の力士が長時間勝負をするので、とても面白いそうだ。


6.車の話
2年前朝青龍が大関から横綱に成ったときブームがあり日本の放送局が来たのでデギさんが通訳をした 日本の放送局はギャラが高く相当収入があった、それでトヨタラローラ1985年車を50万円で買ったが今は乗らないのでタイヤを外してしまってある。ガソリンも高く(1リッター50円、この頃、値上がりして65円) この車は30万円なら売るそうだ。金額は10倍すればモンゴルの庶民感覚となる


ツーリストゲルの中で                        狼の襟巻
 




7.モンゴルと韓国
韓国車が多い、安くて良いし左ハンドルだ、日本車はみな中古だし右ハンドルだ。
韓国とモンゴルは仲が良い、ウランバートルにソウル通りがあるしソウルレストランの経営者は韓国人の店が多い、観光客は韓国人、フランス人、ドイツ人、日本人が多く、なぜかアメリカ人と中国人はモンゴルに来ない。極東ロシアは中国人だらけだったのに中国には内蒙古自治区があるからモンゴルに行く必要がないのか、モンゴル人の庶民感情として中国人はなじめないそうだ、但し台湾人、香港人は日本人と同じく好感を持つそうだ、中国人に聞いてみたらモンゴルについてあまり知らないので、好きも、嫌いも、ないそうだ。


8.モンゴルと中国
何しろ2千年来攻めたり、攻められたり。ジンギスハーンが中国をせめたのも17代前からの恨みがあったからだ、
当時の金王朝は『減丁』と言う北方民族政策があった、これはモンゴルの若者を捕まえて数を減らす措置だった。遊牧民族は広い草原に羊を追って1人でいることが多い、それを襲って捕らえ連れ帰って奴隷にする、あるいは殺す。つまり若者はいずれ精悍な兵士になるから早めに、数を減らした方がよい、これが何百年も続いていた。
毛沢東は一晩でモンゴルを中国領にしてしまった。このため中国のモンゴル族が一番多い。人口分布、モンゴル国280万人、中国、内モンゴル自治区370万人、ロシア50万人


9.数字に見るモンゴルと日本
  項  目  モンゴル国   日本国    備    考
人 口 238万人 1億2.687万人 遊牧民なので不明確
家畜数  3000万頭 1500万頭  日本67%は豚
成人識字率 95.0% 99.8% アジア諸国の中ではずば抜けて高く日本,韓国に継いで第3位
国防費 27億円 4兆4000億円 1.600分の1 日本は軍事大国の様な気がする

国土面積 157.7万平方q     37.8万平方q 日本の4倍、土地が広いので 政府が1人1人に土地をくれる
人口密度1平方q 1.5人   333人222倍 日本は居住可能地域が少ないので、実質1.000人以上、都会は最っと、すごいいかも知れない
平均寿命 62.3歳 84.2歳 塩分の取り過ぎか


10.ウラジオストークのおばさん
 ソ連時代には外国語を勉強する自由はなかった、外国語を勉強する人は全員KGBだそうで、体制崩壊後、そのほとんどが解雇された『エリート中のエリートだったのに、俺の人生何なのだ』その後、語学力を生かして多くがロシアマフィアになってしまった。
 日本の盗難車はサハリンへ送られる、代金は密漁の蟹で支払われる、この頃は、蟹の代りに覚醒剤で支払われるらしい、現金は動かない、物物交換は海上で衛生衛星利用携帯電話が使われている様だ。ロシアから車種指定の注文が来るそうだ、ロシアでの人気車種は日本で盗まれやすい。
前回のロシア旅行、ウラジオストーク日本語ベラベラおばさんの話をガイド嬢にすると、やはりKGBだそうで、東京オリンピックに来たのはソ連選手の監視が目的だったそうだ。


 ガイド嬢の幼なじみの話、民主化後、幼なじみのお父さんが離婚して、どこかへ行ってしまった、友人の母親は2年間落ちこんだそうだ。家族全員は父親がKGBだとは知らなかった、貿易関係の仕事で外国へ行くと思っていた。3年後に帰ってきて、また出ていってしまった。その頃から染幼なじみは金回りが良くなり、人柄も変わってしまった。父親と娘が手を組んで新事業を始めたか。でも、ガイド嬢は幼なじみとの付き合いは続けるそうだ。


ガイドのねいちゃん
 



11.ゲル要らないかね
ゲルを売っていた、丸い家で部屋はない、2時間でたたる。 木組みは数十年もつが、テントは風雨にさらされるので10〜20年しか持たない
大中小有るが、中で、壁枠五枚、5角形でなく丸くなる、広さ10畳間位、家具を除くと送料込み、骨組みとテント、ひもまで入れて20万円位。
物置に使っている人もいる、入口は南、雪が少ないこと、水はけが良いこと、これが条件。ゲルはいかが、モンゴルの都会では冬は家に住み 夏は家の前のゲルで暮らす。


12.食事マナーの違い
日本人は飲みながら、食べながら大きな口をあけてしゃべる、酔いがまわれば特によくしゃべる「ガイド嬢が困るのは質問されても食べながら応答しなければならない事」 たまにはご飯が口から飛び出す、箸と瀬戸物ではあまり音はしないが、ホーク、スプーンは音がする、使い方が下手だから皿と当って大きな音がする。日本人は食事の時の音はきに気にしない。世界的なマナーはやはり食事中は音をたてない、食べながらしゃべらない。ガイド嬢は慣れていても気になるそうだ
馬は放し飼いだから馬を見つけ乳絞り、馬乳酒は造りかけのぶどう酒の味がするたまたま私たちは葡萄栽培農家だったので、意見が一致した。観光乗馬場で出してくれた馬乳酒も発行が進むたびに味が変わっていった。蒸留すればヨーグルト風味のいい蒸留酒になる、これはうまい、


13.アジア連合作らないか
モンゴルが中国と日本に呼びかければできるかも
アジア漢字文化圏連合を考えてみたが中国だけで欧州連合EU15カ国に対抗できるので止めた
国名 面積(万平方`) 人口(万人) 国民総所得 (GNP)100万米ドル 1人当り  GNPドル
アメリカ  962.9  28.142 9.645.556 34.260
欧州連合EU15カ国  324.3  37.526 8.432.823 22.470
漢字文化圏5カ国 1.056.3 158.661 6.656.885  4.196
漢字文化圏5カ国
中国  959.7 128.543 1.414.537  1.090
台湾    3.6   2.214  .288.914 12.900
日本   37.8  12.687 4.337.268 34.210
韓国    9.9   4.727  421.091 12.646
北朝鮮   12.0   2.255     157   .706
ベトナム   33.2   7.769   30.692   .390
シンガポール    0.1    .416  164.226 21.825
計 1056.3 158.611 6.656.885  4.196


13億人が中国語を話しているがこれも漢字が表意文字だったから、世界で現役表意文字は漢字しかない。黄河文明で象形文字ができて、秦時代、漢民族の文字統一がされた、近頃では満州族が漢字を取り入れて漢民族になってしまった。ヨーロッパ大陸と中国大陸は同じ大きさだ、やはり中国だけでEUに対抗できる


亀石 に  見えるかな



14.つる、もじゃの話
ロシアの指導者はツル、モジャ(白髪)でうまく続いている
レーニン(ツル)スターリン(モジャ) フルチヨフ(ツル)ブレジネフ(モジャ)ゴルバチョフ(ツル) エリチン(モジャ)  プーチン(ツル)
レーニンの祖母はカスピ海のカルムイクモンゴル人だそうです。


15.干支について
デギさんは兎年生まれ、姉は虎年生まれ、干支は日本と同じ、兎は白くて弱いので悪霊が付いてしまう、だから祖父母の葬式にも出席できなかった、姉は虎年で強いので葬式も墓参りもできるかが、困るのは両親の葬儀に出席できるかどうか心配、干支は日本と同じなので文化ルーツモンゴル発祥説(すべての文化ルーツはモンゴルにあり)を力説される。
墓は悪霊が付くので郊外のかなり離れた所にあり墓参りも3回忌と5回忌(日本の7回忌)の2回で終り、日本は13回忌で終り、49日も日本と同じ、日本では都会でもあちこちに寺があり怖かったそうだ


16.民主化の話
1991年のモンゴルの民主化はソ連より早かったアメリカが絡んでいてアメリカの属国になりそうだったがイラクではモンゴルはフィリピンの次に撤退してきた日本も早く撤退したほうがいいと進められた。民主化で変わったこと、インフレでコインがなくなった千円が1円になればコインはいらない。ガイド嬢の話、父は陸軍大佐建築家、母は大学教授、高級官僚の父と大学教授の母の給料の半分は貯金ができたが、貯金はインフレでタダ」になりダーチャ(夏の別荘)も没収、取り壊した、その代り留学ができる様になり日本語を学ぶことができた。


17.冬のソナタ
冬のソナタ日本ではブームだがモンゴルでもブームがあった、ガイドさんは韓国の上流社会の恋愛『まんが』としか思っていない、仕事の場面などはまったく無く、ただ男女の会話があるだけ。衣装が乱れない様演技にするので演技動作が不自然だ。


18.キリル文字(ロシア語が代表している)
ブルガリア人がスラブ族に合うようにギリシャ文字を改良した、ギリシャ政教の布教と共にキリル文字もロシアに広まる。ロシア語では記号文字が2個加わり33文字となった。キリル文字は英語やフランス語と違い、ほぼ文字通りに読んで発音するので、大変発音しやすい。ローマ字と同じもの(A、E、K、M、O、T)比例(類似)しているもの(B→V、H→N、P→L、C→S、X→H、デルタ→D、ガンマ→G、パイ→P)母音が10個(日本語に近い硬母音が5個、軟母音5個)子音21個、記号文字2個、キリル文字はブルガリアからモンゴルまで使われている。読める様にしておくと大変便利だ、ロシア語は英語やフランス語を輸入したものが多いので、読めれば意味が分る。モンゴルは1921年清朝より独立して70年間ソ連の影響下にあり30代以上はロシア語が分るが民主化以後に成人した人は分らなくなってきている。今でもロシア語がファッションだそうで、へたなロシア語で話かけ、モンゴ語で返事をしている人がいるとガイド嬢が言っていた

モンゴル文字は現在、自分の名前が書ける位しか使われていない。そのルーツはアラビア文字(横書き)であるが、それをある時、縦書きとした。中国、内モンゴル自治区ものモンゴル族は今でも使っている
海外旅行
1964年1ドル360円、日本は観光海外旅行を自由化、気軽に海外へ出かけることができる。当時月給9000円ドイツまで41万円だった。今はいい時代だ、しかし海外からの旅行者は伸び悩んでいる、人口減対策として海外からの旅行者誘致の必要がある。フランスの様に
以上


何の化石かな  肉食獣が草食獣に食いついているのかな  そのままの姿でどうして埋まったのかな





アモイ、泉州の話                2005年1月末


1.コロンス島
成田空港で前泊、9:30(実際10:20)離陸。4時間後厦門着、今回もガイドさんは女性だった。厦門から鼓浪嶼島(コロンス島)まで700m、橋がないためフェリーで渡る、船賃は往復3元(2階に行くと+1元)、景観保護と特色をだすため、橋は架けないそうだ。コロンス島の由来は鼓浪石(太鼓石)に波が打ち寄せるときに太鼓のように鳴り響くことからこの名前がついた。電気自動車で日光岩に向かう、運転手は皆女性だ、少し寒い、しかし寒かったのはこの時だけだった、途中写真家の顔に15元借りて椰子の実を買い椰子ジュースを飲む、これが借金の始まり、そういえばこの15元返すのを忘れた気がする。(帰国後15元は返した)。入場口に着いた、料金表には、皓月園、菽庄花園、日光岩3点セットで80元と書いてあった、バラで買うと数十元高くなるそうだ、日光岩と聞くとなんだか『なじみ』を感じる、良い名前だ、少し疲れたが標高90mの岩の頂上まで登り詰めた、写真を撮りコロンス島の全景を楽しむ。コロンス島はピアノの島だ、あちこちでピアノの音色が聞こえる(ぜんぜん聞こえない)。


2.厦門市(家のドア)
厦門市は人口200万人、市の花ブーゲンビリヤ、市の鳥白鷺。福建省と台湾は?南語(ミンナン語)が通じる。そのほか?東語、?北語もあるが互いに通じないそうだ『?』は蛇の意味、標準語が普及しているので、訛?南語の『なまり』があっても言葉は通じる。北部三省から来ている人も多い、標準語(普通語)が話せないと中国では生きていけない。ヨーロッパ大陸と同じ広さに3倍の人が住んでいるのだから、英語、ドイツ語は方言の違いに過ぎない。アモイは環境衛生に力を入れているので街が綺麗だ、その上、治安が非常によい。アモイ市民も小奇麗でお洒落だ。バス交通に力を入れているので車が少ない、バイタク、自転車力車はない。気候も良い、住みたくなる街だ。


3.鄭成功(調べてみました)
鄭成功の父は商人鄭芝竜、母は九州平戸生まれの日本人(田川さん)、中日混血の英雄。
(1) 中国では民族の英雄、清が満州族の国だったのに対し明は漢民族の国、明の滅亡後はその皇帝の遺族を守って、明国復興のために戦ったからか。金門海峡に向かって大きな鄭成功の石像が建っていた。
(2) 日本人にとっても、かって、彼は英雄だった。母が日本人だったため日本人の同胞意識、愛国心を刺激したようだ。その機を逃さず近松門左衛門は国姓爺合戦を書き大ヒットとさせた。
(3) 台湾では国民的英雄、台湾をオランダから開放し大陸に責めのぼる機会ねらったとして人気が高い。
以後ガイドの陳(チェン)さんとイーメールのやり取りをして記入してもらいました


4.木の話
刺桐(木の名前です。名前の由来は調べられないですが、、、、     陳さんより
ある仲間(沢平沢さんのことです)はやけにこの木を気にいっていた、何枚も写真を撮り、花びらを拾っていた、綺麗な花だ、真冬に咲く花はほかにも数種あった。大木に咲く大きな赤い花も綺麗だ。
火焔樹(廈門市の木、鳳凰木とも言う) 大きな赤い花が咲く大木です。陳さんより


5.みどりの帽子の話(又聞き)
ある日本人の団体観光客が帽子の色を変えて目印とした、グループ毎に、1号車・みどり帽子、2号車・黄色帽子、3号車赤色帽子という具合に、しかし、なぜか『みどりの帽子』だけが盛大な歓迎を受ける、手を振ってくれたり、拍手をしてくれたり、こちらもそれに答えて手を振ったり、拍手をしたり。何かおかしい。中国では亭主が浮気をして妻にバレルと、亭主は外出時に『みどりの帽子』をかぶらされるそうだ。そんな集団が来れば確かに歓迎される。


6.地下の西安、地上の泉州西安(長安)に地下の文物いっぱいあり
泉州に地上の文化財が沢山残っているので、地下は西安、地上は泉州と言います。泉州 西暦900年ほど前中国宋の時代、世界の三大の港としてヨーロッパの旅行家マルコポーロの「東方見聞録」に記載され、海のシルクロード起点と評されました。今まで、900年前の繁栄を偲べる名所旧跡は数多く残っており、中国文化と外国文化特に西アジア、南アジア、アラビア文化交流史を検証するのはなかなか素晴らしいところです。
    陳さんより


7.ワンパターンとアンポンタンの話
(1)王八蚤(ワンパターン)ワンさんは8匹の蚤を飼っている=そういう生活をしている人=バカ。ワンパターンは英語だと思っていたが中国語だった。アンポンタンについては調査中=>(陳さんは聞いたことが無いそうです)
その後、ワンパターンが更に分かってきた、日本語では『単純行動しかできない人』と解釈するが、蛋は『たまご』の意味で蚤(のみ)ではなかった、実は中国語からの外来語で王八蛋(ワンパターン)は直訳すると、亀のたまご、『親亀の上に小亀が乗って、小亀の上に孫亀が乗って、』親子のあいだでできた子供の意味で(親子相姦す)亀が重なっている姿から想像されたのか、中国の数多いののしり言葉の中でもかなり普通に使わる、超一級のものです。だから王八蚤(ワンパターン)は日本語のイメージで使わないことです。
(2)アンポンタン(安本丹)馬鹿、阿呆と同じ意味だが、軽い気持ちで使われている。
阿呆は『あっぽ』とも言われ同じ意味の陀羅助(だらすけ)、それが『あほんだら』となる、陀羅助(だらすけ)と言う薬もあったので、それに丹が付きあっぽ丹=安本丹。反魂丹(はんごんたん)万金丹(まんきんたん)と言う薬から安本丹ともじられた。
(3)チンプンカンプン、全く分からない事を言うが、聴不?董(テインプトン)、看不   ?董(カンプトン)聴いても看ても分からない、トンは日本語にはないが、?(りっしんべん)に董(ただす)と書く。


8. 海外交通史博物館 陳さんより
中国に唯一の海事博物館。泉州湾に出土した海船や海事遺物を陳列しています。
博物館が三つのテーマに分けられます。

1.泉州海外交通史館。海上シルクロードに関するものを陳列します
2.輸出陶
3.宗教石彫刻館


9.開元寺
大きな石の五重の塔が2基あった。賽銭をあげてお参りをし、お経巻をもらう、ある人は小銭がないので賽銭を借りてあげていた、ガイドが言に借りたお金で賽銭をあげても『ごりやく』がない、手持ちのお金をケチらずにあげなさい。、ある人とは平沢さんのことです


10.胡里山砲台(入場券があるので分かる)
現存する大砲の中では世界最大でギネスブックに載っている、2本有ったが1本は文化大革命の時破壊されてしまった、清時代に日本対策として、ドイツから輸入したが、使ったことはない、そういうものだ。前方に見えるのは台湾領(金門島?)だが、あまり緊張感はない。武器博物館と石展示館に行く、世界の古刀、古銃、日本刀は180cm〜200cmもある、初めて見た。奇石館には人面石、数字石、文字石、夫婦石など何でもある、富士山石もある。


11.南普陀寺
結構、仏教徒が多く線香を持って、皆熱心にお参りしていた。巨岩の上にコインを投げ載せていたが、転がり落ちてしまい、なかなか載らない中平さんはのせることができたが私は載せることができなかった。


12.平沢さんと夜のちまたを歩く
CD1枚15元(200円)は安い3枚買う、マオタイ酒もどき88元も安い。治安がよいので、もう少し庶民の中へ入りたかった。サービスがすごい、ジュース4本もらう4kgはある、重くて困った。賞味期限切れだったが気にしない気にしない写真屋の顔さん
にやった。顔さんは人の写真をやたら写して帰りに売りつける、カワイ子ちゃんだ


13.お茶の景品を値切る
景品の『クレヨンしんちゃん温度計』がほしかったので、みなで(6人)、お茶を大目に買いクレヨンしんちゃんを1つと、『温度で色の変わる茶碗2個』を全員がもらう、苦労の割に実入りはすくなかった?まあまあか。                  以上