シルクロードの旅(西安・敦煌・烏魯木斉)          2019 ・ 9


 西安までは30年前に来ていたが 敦煌 烏魯木斉も生きているうちに 一度旅をしたいと 何度も検討していた 一緒に行く友を探していたが日程など合わず諦めた。
 前日は上野のアメ横格安ホテルへ泊まり海鮮料理屋でビールと何か食べたが忘れた。
 成田から西安までは中国の安い飛行機 各座席にはモニターも無くイヤホンも配られない。西安から敦煌も同じ飛行機だったが 軽い飛行機で良いのかもしれない。
 

 今回の旅で特に感じたのは 中国4000年の歴史と宗教と 民族だ。
 天山山脈の東で発掘された3800年前のミイラ「ローラン美女」
 カザフスタンに近い烏魯木斉 新疆ウイグル治自区で 監視カメラや警察に徹底的に監視されている1100万人の少数民族ウイグル族 100万人が収容所へ入れられている。
 敦煌から烏魯木斉までの 借って砂嵐が吹き荒れた砂漠地帯 今は風力発電 太陽光発電 鉱物資源や中国の原油消費の40%を50年間産出できる 地下資源の宝庫
 

旅と歴史と宗教 
 ミイラ楼蘭美女 紀元前1800年 お釈迦様誕生 紀元前566年 日本の弥生文化の曙紀元前455年 秦始皇帝陵墓紀元前246年 ヒンドゥー教起こる紀元前160年
 キリスト教誕生(キリスト教歴)紀元0年(西暦) 仏教彫刻始まる200年 莫高窟(366~1400年) イスラム教起こる600年 聖徳太子576年 三蔵法師インドの旅629~645年
 法隆寺建立593年 善光寺建立654年

 仏典の翻訳は最初の三蔵法師 鳩摩羅什344~413年が300典 インドの旅の三蔵法師は二大翻訳僧の一人玄奘三蔵

 人間の戦いは歴史をつくり
 人々は宗教によって救われ
 宗教は新たな戦いを引き起こし
 歴史がつくられていく

 インドで起こった仏教は後から起こったヒンドゥー教にかわり その後から起こったイスラム教が勢力を伸ばしている。
 インドのベナレスで仏教遺跡を多見たが インドにおいて仏教は第5宗教1%を切っている
 インドにおける仏教の衰退は仏教徒が禁欲的共同体に多く 支配者層の交代によって衰退していった



西安.

30年前に職場の仲間と来た兵馬俑坑1号館まだ発掘が続いている その後2号坑 3号坑と 発掘が進んでいる                修理して溝に戻す


  





 3号坑                                    1号坑の行軍と異なる配置
  





一体一体の顔も動きも異なる                                                   発掘して修理 する
  





上の土だけ取り除いた状態                                       銅馬車館
 





                                               あの山は秦の始皇帝陵
 




    世界遺産 大雁塔   三蔵法師の経典保存用に建てられた    三蔵法師
                       体力不足で登れなかった
                       
  





                                   空海が留学した青龍寺  空海の出身地香川からの援助で再建がはかられている。
  





                                         西安 永寧問

  




唐歌舞ショウ                                                                            西安 安定門

  




漢陽陵博物館  前漢6代の皇帝と皇后の陵墓   秦の始皇帝陵は宝物と70万人を動員したが ここは経費をかけず小さな埴輪200の副葬墓を展示

  





埴輪も同じ表情と形の規格品かな
  



敦煌

西安から敦煌までは飛行機で2時間35分

敦煌は広大な砂漠に囲まれた砂漠のオアシス都市 漢代には西方最前線の軍事拠点 異民族に何度も支配されたところでもある


月芽泉  半月の砂漠オアシス                                                  ラクダに乗って
  鳴沙山 強風で砂が鳴きやまをつくる
 




莫高窟



鳴沙山東端の断崖に開削された大規模な石窟群 366年頃から僧侶によって運営され漢民族 チベット族 モンゴル族支配下でも石窟の運営は続いた
仏教美術の宝庫となっている 敦煌の石窟は735屈

 





洞窟の中の壁画や仏像は撮影禁止                                                          この中の阿弥陀菩薩は35.6m

 












西千仏洞と砂漠に流れる川 党河

 




ここの砂漠には何もない                                                       玉門関   漢代の西端の関所

 





漢代の万里の長城跡

 





白馬塔  鳩摩羅什が経典を担がせた白馬の墓                             砂漠のオアシス敦煌

 




トルファン

敦煌からトルファンまでは800K 高速鉄道で3時間半 鉄道に乗るのも大変だパスポートチェック荷物検査 警察と役人の取り締まる国は大変だ

年間降水量16ミリ 最高気温49度 近くの湖水は海抜マイナス184m


孫悟空が活躍した燃える山   火焔山  赤い地表は80度にもなる        べゼクリク千仏洞 現存83屈 ウイグル帝国王族の寺院
                                                  イスラム教の浸透により破壊され外国探検隊に剥ぎ取られた

 




                                                                  爺さんも疲れた

      




アスターナ古墳群  中にはミイラも残る   この地域は2mまでは普通にミイラができる







高昌故城   世界文化遺産 麴氏高昌国からウイグル帝国へかけての1000年の間 国都    玄奘三蔵もここで歓迎され2ヵ月滞在した

 





玄奘三蔵

    




カレーズ   砂漠の地下6mに水路を掘って 天山山脈の雪解け水を引く 点滴農業の中心はブドウ メロン 果樹園

         地下6mカレーズ                         ブドウ園                                          メロン畑   
                  
  






トルファン博物館

  











ウルムチ

中国で一番広い面積を持つ新疆ウイグル治自区の首都(県庁所在地) トルファンから西へ高速鉄道で1時間半 カザフスタン キルギスに近い
古くは遊牧民族の支配下にあったが前漢代に中国王朝の支配下に入り その後は王朝の勢力が弱まるたびに遊牧民族の国家が設立された

砂漠は今では資源の宝庫 各鉱石のほか 原油は中国消費量の40%を50年間賄える 風力発電  太陽光発電は 高速鉄道で数十分走っても続いててる。

烏魯木斉の町は50mごとにポリスステイションがあり 看視されている  ウイグル族1100万人 うち収容所に100万人
空港の検査は厳しく飛行機に乗り遅れそうになるくらい



烏魯木斉バザール会場 入場チェックあり                      新疆ウイグル自治区博物館


   




紀元前1800年 楼蘭美女


 






  



ウイグル族の干しブドウ