傘 山    からかさやま     1543m

                                                2014  4  5 
 
 今年初めての登山
 今回は松澤泉次氏に寄稿を依頼した

 傘山 1541.8M  ( 上伊那郡飯島町 )

  2014(平成26) 45() 晴れのち曇り  (メンバー)  矢澤利夫 森本宏 真鍋義博 松澤泉次 松澤はつみ

  (コースタイム) 飯田市(矢澤宅)7:30   8:30駐車場8:40 …林道歩き… 9:30登山口・ 第一展望広場9:40  10:40傘山・山頂 (昼食)11:20  

 
11:50
登山口・第一
展望広場12:00 …林道歩き… 12:45 駐車場  ( 歩行時間 3時間5)

 桜が見頃になった週末、我々は「花より傘山 (カラカサ山)」。

 キブシがようやく咲き始めた林道にはまだ雪が残っていたが、登山道は歩きやすく、展望も素晴らしい。山頂間近の第三展望台からは、南駒ヶ岳~越百山へと続く残雪の山肌が間近に迫り、山頂からは南アルプス 
 を望む伊那谷側が大きく開け、広々と伸びやかで気持ち良い。

陽射しが翳ると急に寒さを感じる。真鍋さんの暖かい豚汁が嬉しい。昼食を終える頃から、桜の花びらのような雪が舞いはじめ、我々は山頂を後にした。

  春浅い里山の一日、傘山はそれだけで充分満足だった。しかし、今回はそれだけではない特別な山行になった。

 林道横根山線から未舗装の荒れた林道に入って間もなく、子供らしい小柄なカモシカに会う。斜面を少し駆け上がり、立ち止まってこちらをじっと見ていた。

 駐車場からは林道歩き。ここでも別のカモシカに会う。数メートル先の林道脇で、視線を我々に向け立っていた。角と白いたてがみを蓄え、野生の誇りを纏う堂々たる姿は、雄々しく凛々しく美しい。

 写真を撮るなどの我々の行動にも動く気配をみせない。その横をそっと通り抜け、しばらく歩いて振り返ると、まだ同じ姿勢のまま我々を見続けていた。

 そして帰り道。「今度は一緒に記念写真を撮ろう」との冗談が、ホントになった。先程の場所から少し離れたところで我々を見下ろしていた。その先の斜面にもう一頭、子供らしい姿があった。

 45年に及ぶ山歩きで、熊、鹿、猿、野兎、オコジョ等々、多くの動物たちに会ってきた。カモシカにも何回か会っている。でも、今回の出会いが特別に感じられるのは、その「眼差し」にあるように思う。長時間

 我々を真っ直ぐに見詰めていた瞳が忘れられない。                        
                                        
   ( 松澤泉次 記)







ここ車止め 駐車場                                私は母カモシカ 写真撮ってくれ 今日はいい人達にサービス        まだ雪がある
  




第一展望台                                    傘山                                          登山口
  





山頂                                                         じじばばの老春
 





南アルプス一望






寒いから味噌汁どうだい                             帰りにも待っててくれたぜ
 





ぼくも記念撮影                                             僕子供カモシカ
 




千人塚の桜はまだつぼみ                              どの山が傘山か                                   飯田の桜は満開かな