信越五岳トレイルランニングレース 100km             2009年 9月22,23日
裏話
その1[コースマップの製作]

 トレイルランニングの選手に渡される地図は、あまりしっかりしたものでない・・・ことを
経験豊富な知人から聞いた。
裏返せば、ルートを記すサインボードが適所に設置されているということである。
今回の大会企画者には、
「選手の為はもちろんのこと、支援する家族、知人が応援場所に行き易いマップを提供したい。」
・・・という想いがあった。
その趣旨を聞き、地図作りの好きな私は買ってでた。
開催日1ケ月を既に切っていた。
最終スタッフミーテイングの開催日から逆算して日程をたて、着手。
スタート地点、ゴール地点、コース、閉会式場を表すには5万分1の地形図が、
妙高山、飯山、戸隠、中野の4枚が必要となった。
マップはA2サイズ。A3プリント2枚を何度も出力し貼り合せ、レイアウト確認。校正・・・・。
そのうちに小生の古いノートパソコンでは動作が遅く、刃がたたなくなりやむを得ず友人に依頼。
担当者との打ち合わせは更に細かくなっていった。
コースの確定。紙サイズ。印刷範囲。凡例、記号、コース断面図。注意箇所・・・・etc
 それぞれが本業を持っている身、やりとりは夜間に携帯電話やメールで行った。
国土地理院の測量成果複製承認申請においては担当係官の入院もあったが、これまでの
何回かの申請で馴染みなっていたので、承認番号の発行もすみやかにしていただいた。
9月11日のことである。
 初めての大会であり、網羅したい内容も次々と増えてくることにより一度決定したレイアウトが
いとも簡単に壊される。原地図が旧市町村名になっていたのでその修正、コンビニの記号が小さい、
エイドステーションの位置がずれている・・・・・など、追加・訂正。
コース全体をA2におさめることのできるなるべく大きな縮尺・・・・これには手がかかり
きちんとした縮尺にはならず変則の約82%になった。
地図描きとして思い入れもあり担当者との衝突も少なからず発生した。
とてもボランテイアの範疇ではなくなってしまったが、乗りかかった船。友人とベストを尽くす。
当初のA3カラーコピーで貼り合せ案は、不合理ということで友人が印刷屋をネットで調べ、
印刷することになった。ネット印刷は一発勝負なので不安もあった。
データはメール(3MB以下の条件)で送り、完成品は宅急便で届いた。
 A2 マットコート 90K。予想を上回るでき具合であった。欲をいえば等高線の黒味が強かった。
なんとかスタッフミーテイングに間に合わせることができ、ホッとしたが、
友人は2、3日後、体調を崩し東北への旅行を取りやめとなってしまった。
苦労をかけすまなかったが、小生共に初回信越五岳トレイルランニングレース100kに
このような形で携わることができ良い記念であると思っている。


その2[フラッシュライトの取り付け]

(ゴール〜戸隠中社の8Aエイドステーションにフラッシュライトを設置する) ・・・・ことが私の任務である。
 当日、正午、53ケのペツルライトを持ち飯綱スキー場のゴール地点からコースを逆にたどった。
設置する杭は実行委員会が数週間前に打ち込み済みであり、杭にはコースを示す矢印板がネジ止めされている。
この頭部にフラッシュライトをゴムバンドで固定するのである。
林道にわき道もあり、割合こまかな間隔で杭が打たれているので手持ちのランプはなくなり、
ザックから10ケ取り出し、ウエストバッグに補充する。
 飯綱山登山道に入ると下山者と会うようになった。
午後になって山に登りだす人は普通いない。私と通過者チェックをする係員だけである。
杭は右にあったり左にあったりするので、見落とさぬよう注意する。
登りはうつむき加減になるので杭を見落としやすいのだ。
要所要所で待機スタッフに出会う。彼らは翌日の朝3時ごろまでの任務で約16時間の長丁馬だ。
仮眠用の小さなテントも張ってある。
飯綱山頂直下の分岐まで約30ケを設置した。
 中社に向けて取り付け中(13:50頃)トップランナーに出会う。
急な登山道を駆け上がってくるのだから驚きだ!
忍者村の前の道路は片側駐車をするほど、入場者でいっぱいだった。
いたずらに、ライトをもっていかれないか不安になる。
警備員にライト設置の旨を伝え、いたずら防止に協力してもらう。
中社前の某有名ソバ処にはお客がいっぱい。今回の山岳マラソンでもっともにぎわう区間である。
トレラン姿と観光客・・・・かなり違和感がある。
 中社の石段前で、左のわき道に入り8Aのエイドステーションへ。
14:30着。
休憩をとっている間に何人かのランナーを見送った。
15:00、指定された通り8Aエイドステーションをスタートして、今来たルートを戻りゴールに向かう。
復路はフラッシュライトのスイッチを入れていくのである。(連続点灯とフラッシュングが選べる)
飯綱山からの急坂、悪路では前後の状況を見てライトの場所を変えたり、
二股の箇所は誘導灯となるよう少し先に設置しなおしてスイッチON。
設置場所の手直しなどに時間がかかり、ゴールに着いた時は既に暗くなっていたが
かろうじてランナーに不公平にならずに済んだ。
かくして私の任務は終了。
飯綱山を5時間の間に二度登ったことになる、疲れた。。
深夜、ゴールから飯綱登山口までたどってみた。
ペツルライトのフラッシュングは力強く感じた。

誰がライトを回収してくれるのだろう・・・・・石川さん!御願いします。

 2009年 9月13日(日) 試歩 
     0km〜90km〜100km
     種池  8A中社  ゴール 
参考:小生、標識をチェックしながら早歩きして18kmを3時間40分 ヘロヘロでした。
(ハーフマラソン2時間15分のレベルです。 ^^!)

標識、矢印プレートは全て杭に固定されている

奥社参道随神門手前を右に曲がり鏡池へ
整備された快適な遊歩道
ピンクのストリーマーも付属
当日はフラッシュライトも設置
鏡池への木道 (植物園内)
集中豪雨でだいぶ荒れて
しまったが補修工事が進んでいた

芝生を右から左へ横断。
7A・エイドステーション(鏡池)(約87km?)
トイレあり。

木漏れ日を浴び楢の林を抜ける

7A付近にトイレ表示

飯綱山登山道から高妻山(日本100名山)
1500mH付近にて


リンドウ
お日様がニコニコしている頃
通過するなら見ることができます
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