クボタAHC レストア およそ50年前の逸品 |
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BEFORE | ||
全てが固着。クランクカバーだけが開き臓物を見せてくれた。 正に想定外・・・・・・↓ |
ワビ?サビ?・・・・ |
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骨そしょう症のロッド 腫れ物に触るようだ。 |
錆びを超え、腐食の世界 夢もしぼみ、ため息ばかり・・・・・ [桃色吐息にあらず ^^!] |
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欠品 1.プラグケーブル 2.自力で爆発しようとする気概 発動機 こんな私に誰がした・・・・・・・・。 運転は前途多難。 CRCを吹き付け、しばらく放置することにした。 数日して、フライホイールを少し回そうとしたが動く気配なし! また半月が経過。 フライホイールの軸受けを緩め、これでもか!と衝撃を加えた! |
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クレーンで吊ってみたら・・・・ 白アリはいなかった・・・が!ボロボロ ブリキタンクには無数のピンホール |
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レストア開始 | ||
プラグケーブルを作る |
5.5sqのW線 | |
点火プラグから火花が飛ばない。 ポイントからもスパーク見られず。 常時、接点に圧をかけるバネが折れている・・・・・。 だめだ!こりゃ。 |
ギヤの後ろの爪はなんの役目? ギヤを回したら、ピンに当たってその先まわらない。 逆回転ならできる。 これはおかしい。 ・・・・・てなわけで<分解>が始まった。 |
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全て分解することにした。 3歳児がおもちゃをいじり壊すように・・・ バラバラになっていく。 部品のそれぞれの役目も名前もわからず・・・ 左ネジが使われているとは・・・・呆然 |
このゼンマイバネは何のため? 3箇所で破断している・・・・ どうすべ? |
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掲示版にて指導を仰ぐと・・・・親切な方が販売元を教えてくれた 名前はインパルスバネというのだそうだ。 発動機遺産にカタカナの部品名とは、そぐわない気もするが・・・ ま!いっか。 男の自慢は・・・「趣味にいかにお金をかけるか!」だ。 私には受け入れがたい言葉だが、もはや金に糸目をつけられない ^^! |
送られてきたものの、バネがギヤの中に入らない 挑戦すること1時間半。→→→ ギブアップ! 進展なく3日、4日と過ぎていく。 とうとう宅急便で製造元にギヤと共に送り、装填してもらう。 装填費用はサービスだという。 四国には足を向けて寝れません。感謝。 でもかっかった費用は往復運賃含め5k円弱。 飲み会1回我慢である。 ママごめん。 ^^! |
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ギヤ側の見通しついたら、今度は表の修理である。 写真のようにバネが折れていた。 バネは導線の役目もあるようだ。 コイルバネなども考えたが、模倣品を作ることにした・・・・が 支軸のカラはベークライトの絶縁体。 ×××抜くときこれも折れた。イヤ!折ったのだ。××× |
板バネは、不用になったインパルスバネを適当な長さに切断して、 片端は固定用の穴を強引にあけた。 焼きが入っているのだが、新品のドリルで念ずれば開くものである。 形状と長さ、強さは試行錯誤で3回ほど、作り直しして ハンダにて固定。 ”焼きなまし”まがいなこともしてみた。 油冷でなく空冷。 |
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カラの製作。 毛筆の柄が犠牲となる。 我ながら名案である。 常日頃の好奇心が明暗を分けた。なんちゃって。 |
カラを圧入 | |
マグネット。 発動機に唯一の電気部品である。 |
ベアリングのボールが落ちるのでは・・・・と ヒヤヒヤだったが、大丈夫だった。 導線露出部分にはガムテープをまく。 |
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コンデンサーは接点の開閉によるスパークを吸収し、一時的な 蓄電もする大事な部品である。でも比較的寿命が短い。 容量は不明?記載されてなかったような? |
爪が当たるのに何故回転できるのか? 自分で触ってみなければわかりません。 |
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シリンダーヘッドはカーボンがビッチリ。 | 燃焼室はカーボンでいっぱい。 やる気も一杯! ^^! 動かすゾ!!! |
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CRCまみれ | オイルリング、コンプレッションリング NO.2,NO,1 | |
鏡には負けるけど・・・きれいになった。 | 真鍮のシムは3枚 | |
圧縮漏れも甚だしい | コンパウンドですり合わせ | |
ピッカピカになったきのこ型バルブ | ||
引っ張り出すも、ロッドがついてくる。 取れない!抜けない!あせらない!・・・・・ 割ピンをはずして難なく解消 |
本体にメネジが切ってあり、ナットにて位置固定。 | |
蜘蛛の巣のようだ!気持ちワリー | 何でもすいこんでる。虫も | |
ガバナのタイロッド バカネジを溶接で修理。ターンバックルにしてみたが・・・ |
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角穴が排気口 | ||
分解中、ロッカーアームが折ってしまった。→分解でなく破壊 溶接中、バネが溶けてしまった。→ 溶接でなく溶断 |
ありあわせのバネで作り直し | |
ロッカーアームの受け側にプッシュロッドを入れピンを挿入 チョット!難しい |
長い方が排気用プッシュロッド |
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破損品の数々 | ||
割りテーパーカラ 構造を知らないと分解できません。 |
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ピンホールを半田で埋める | 台木も新調。石油タンクも塗装。 | |
きれいになりました。 | ||
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