THE  POWER  OF  PEOPLE

 

社会主義考198地球人として生きる人民の力代表 常岡雅雄


12回全国大会をバネに 新次元に飛躍する「人民の力」


地球人として生きる


 私たち「人民の力」は第12回全国大会を予定どおり5月中旬にひらきました。

 北海道から九州までの全国の同志と友人たちが大会場につどって、この12回全国大会以降の「人民の力」の進路と姿勢について確認しました。その進路と姿勢は、「壮大!」であり「本質的!」であり、しかも「画期的!」であります。


 大会では、見解も発言もまったく「自由!」でした。発言者の誰もが、それぞれの思いのままに、自分の言葉で、自由に伸び伸びと、自分風に、語りました。


 「地球人として生きる」—これが私たち「人民の力」の12全大会以降の基本的な進路と姿勢であります。


 この「地球人として生きる」とは、本誌新春号と、更に詳しくは5月1日号において「人民の力第12回全国大会—基調報告」として、人民の力代表としての僕(常岡雅雄)が語ったことではありますが、ここであらためて、もう少し詳しく、その「三つの意味」と「五つの意義」について語りたいと思います。


「地球人として生きる」—その意味は何か?


「地球人として生きる」ことの意味とは何でありましょうか。

 その意味は三つあります。


 第一には、私たち自身と私たちの周辺の人々のなかにある「旧い歴史観」を「打ち破って溶かしてしまう」ことではないでしょうか。すなわち、「旧い歴史観の究極である国家主義史観」から「脱け出す!」ことであり、私たち自身と周辺の人びとが思想的人間的政治的に「根本的な飛躍!」を遂げることではないでしょうか。


 問題を「日本」という場に据えなおして、その内容を更に具体的に詳しくいうならば、私たち自身と周辺の人びとがとらわれている「日本!」主義と「天皇!」主義を「思想的にも人間的にも政治的にも克服する!」ことでなければならないはずです。


 第二には、思想的人間的政治的には「旧い歴史観の究極」である「国家主義史観」の「絡み合いとぶつかり合い」にほかならない「帝国主義」にたいして「闘う!」ことであります。

 すなわち「反帝国主義の闘い!」は「地球人として生きる」ことの「避けてはならない絶封要件!」なのであります。


 そして、「地球人として生きる」ことの意味の第三は、私たち自身が「徹底民衆主義!」の「思想と生き方に徹する」ことにほかなりません。

 ここにいう「徹底民衆主義」とは私たち「人民の力」独自のことばであります。それは「民衆」一人ひとりの立場にたつというだけでなく、思想的歴史的にも「人としてのあり方」を「究極にまで深める」ということであります。

 この「徹底民衆主義に徹しない」かぎり私たちは「地球人として生きる!」ことは決してできないのでありましょう。


「地球人として生きる」

 その五つの意義を確認しよう


 この「地球人として生きる」ということを、私たち「人民の力」の実際の「実態と立場」から「意義づける」ならば、次の五点を挙げなければなりません。

 第一には、「今までの旧い自分自身」から「新たな飛躍を遂げる!」ことであります。

私たち「人民の力」の「実態」に即して問題をとらえるならば、私たち「人民の力」の大勢をなしている「国労主義」と「国鉄主義」からの「真の飛躍を遂げる!」ことができなければならないのであります。

 私たち「人民の力」は「人民の力」結成(1971年7月の)以前かち「新たな飛躍を遂げなければならない」ことを確認しあってきました。それが私たち「人民の力」の初心でありました。

 「地球人として生きる」ことのできる私たち「人民の力」の「進路!」は—それこそ私たちの〈本当の意味での「新たな飛躍」〉なのであります。

 「意義」の第二には、「地球人として生きる」という「進路と姿勢」の方向付けは、私たち「人民の力」だけの「世界認識であり自己規定だ」ということであります。

 すなわち、私たち「人民の力」だけに「限られた独自の世界認識であり自己規定だ」ということであります。

 したがって、それは、私たち「人民の力」の「決意!」を「内外に明らかにする!」ことにほかなりません。

 私たち「人民の力」の「勇気と覚悟」のこもった「進路と姿勢」の表明なのであります。これが三つ目の「意義」です。

 そして「地球人として生きる」と私たち「人民の力」が「自己規定する」とき、それは有史いらい「この地球において侵略され亡ぼされていった文明や民衆」に「心を寄せる」ことであり、その「現代に残された異文明やその人びと」の「正統性」や「復権」を私たち「人民の力」は主張するのであります。

 ここに私たち「人民の力」の「進路と姿勢」=「地球人として生きる」ことの四つ目の意義があります。

 更に、私たち「人民の力」は、こんにち、「私たちが実際に生きる場」にあって、「所属する国家や民族や人種や宗教などなどの狭さ」を超えて、人びとの「地球人としての自覚と生き方の絆」を「編み上げていく」のであります。

 これが私たち「人民の力」の「地球人として生きる」の五つ目の「意義」であります。


旧く狭い呪縛を断ち切って生きる


 「国家や民族や人種や宗教」の狭い呪縛などの時代は終わらなければなりません。「終らせ」なければなりません。

 「終わらせる」ために私たち「人民の力」は「覚悟!」をもって生きなければなりません。

 「地球人として生きる」—そのために「勇気と決意と覚悟」をもって私たち「人民の力」は生きていくのであります。

(2015年5月29日)