THE  POWER  OF  PEOPLE

 

社会主義考187地球社会主義者として生きる人民の力代表 常岡雅雄


「新しい社会主義=地球社会主義の志」を燃やし

「いのちの海」を創り出す(その二)


 人力代表として—「いのちの海」の創出にふさわしい志と熱と力を失わず「人民の力」誌を発行しつづける


「緑と青の社会主義」と「いのちの海」構想

「海と波の画家」外立(はしだて)とし江さんから学ぶこと


 私たちは四月に人力山陰の砦「凡人塾」で「緑と青の社会主義研究合宿」をおこなった—その研究合宿の輝きをなしたのが外立さんの講演と「いのちの海」構想だった。

 「海と波」の天才女流画家「外立とし江」さんがきてくださり講演と懇親をして下さった。外立さんは南三陸町の町議会議長の弟さんはじめ親族七名を東北大災害で亡くされた。普通の意志では折れてしまいそうな悲劇だ。

 だが、その悲劇に負けず、「南三陸町復興応援大使の大任」をになって国内外に奔走されている。

 その「海と波」の天才女流画家「外立とし江」さんの切々たる講演と渾身の作品と温かい人柄から私たちは深くまなんだ。そこから私たちに生まれた「使命感と希望」が「いのちの海」創りなのだ。


「いのちの海」構想で—来年5月には12回全国大会


 それから一ヶ月後の五月中旬に第100回全国委員会をひらいた。

 71年7月結成いらい43年—私たち「人民の力」は各地方代表者による全国委員会を100回かさねてくることができたのだ。

 20歳代の青年労働者の意志と理想と情熱がうみだした「人民の力」は労働運動家の結集として生きつづけた。そして更に、「新しい社会主義の探求者」へと飛躍し成長しつづけてくることができたのだ。


新航路への情熱をもって—100回全国委員会はきめた


 この100回全国委員会は生き生きとしたやる気と熱気をもって次のような二点をきめた。

(一)この「いのちの海」構想を一年後の第12回全国大会の「基調」とする。

(二)まず〈旧日本海(韓国名「東海(トンヘ)」)海域からおこなう「いのちの海」構想〉を〈21世紀「人力社会主義=地球社会主義」の魁(さきがけ)〉しよう。


「地球社会主義」の「思想と視野」なしには

それは「帝国主義者でしか」ない!


 帝国主義とは国家主義であり国民主義であり民族主義であり思い上がりと暴虐と冷酷である。

 この「帝国主義」が新しい「構造と広がりと深さと残酷さ」をもって地球の隅々にまで波打って広がっていっている。あるいはまた、帝国主義の毒草が新しく芽生えてきている。古い「20世紀の帝国主義」につづく「21世紀の新しい帝国主義」である。

 事実を理性的に見れば明らかなように、「国家主義」や「国民主義」や「民族主義」は「帝国主義と同義語」なのだ。「国家主義」や「国民主義」や「民族主義」は「帝国主義の温床」であり「帝国主義の土壌」なのである。

 地球規模の広がりと深みをもつ帝国主義にこの私が惑わされず生きぬいてゆくためには、社会主義者としての私は「国の社会主義者」でも「民族社会主義者」でも「地域社会主義者」でも「日本社会主義者」であってもならない。

 私は「国家」も「国民」も「民族」もこえた「地球社会主義者」へと自分を高め深めなければならない。それらの狭さや小ささから全人類的に解放されて普遍的な「人類社会主義」でなければならない。すなわち、人類的に普遍的で地球規模的な広さと深みをそなえた「地球社会主義者」に私はなりきることができなければならない。


地球社会主義は—「自分から」しか始められない


 僕は、60年「安保と三池」の全国民的な闘いの後に「社会主義者として生きてゆく」ことを「自分の人生」と思いさだめた。それ以来、社会主義者として「自分は如何にあるべきか?」「自分は何をなすべきか!」と考えつづけてきた。模索し続けてきた。

「僕のおこなう社会主義」と「僕自身」とを切り離してはならない。

 すなわち「僕の行なう社会主義」と「僕自身」とは「同義語」でなければならない。「社会主義」が思想や理論や領域としてどんなに広大であろうとも、どんなに高度であろうとも、それは「例え自分自身が取るに足りない小さい存在」であっても「その自分自身の実際の生き方」を「建前としての広大高度な社会主義」のなかに呑みこまれてはならないし「埋めこんでしまってはならない」と思いつづけてきた。僕にとっては、社会主義とは「自分自身」であった。社会主義とは「自分自体からしか」始められないものであった。

 僕にとって「社会主義とは自分自身」であった。

 「21世紀の新しい帝国主義」のうねりと波濤に抗して漕ぎすすんでいく「僕らの地球社会主義の道」と「いのちの海創りの道」も、それは、僕にとっては「自分から始める」べきなのである。


「高遠な眺望」と「悠々の気」をもって

「自分のなすべき」ことを真面目におこなう


 「21世紀の新しい新帝国主義」に立ち向かって、人類史と地球史に新次元をきりひらいていく「地球社会主義の大海原」を、私たち「人民の力」と共に「漕ぎ渡っていく」ことを人びとに呼びかける。私たちの周辺の「あなた!」にも「君!」にも呼びかける。

だが、誰よりも先ずは「その僕自身が行なう」のである。「僕自身から始める」のである。

 〈「いのちの海」創り〉とは—「地球社会主義の建設」を志す「私たち人民の力」が「その地球社会主義建設の道」のうえで「いま為すべき」事業であり「いま為すことのできる」事業なのである。

 その事業のために「人力代表としての僕」は「誰よりも先ず」は「僕自身から始める」ことをあらためて決心する。その「自分の為すべき」ことを「真面目に誠実におこなう」ことを心定める。

(2014年6月30日)