15歳の時に結婚した三つ年下のオクタヴィア。彼女に対して、愛も恋も無かった。
最初に本気で恋した女性は、アクテ。つつましく、愛情豊かな愛人。
アクテを妻にすることができていたら、私は違った道を歩めたかもしれない。
やがて目の前に現れた、美しく危険な女性。ポッパエア。
彼女のために、かつての親友は私を裏切り、かつての妻は死を迎えた。
すべては恋の為せる技。




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オクタヴィアについて
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アクテについて

ギリシア人で、カエサル家の奴隷だった女性。生年月日や没年月日は不明。

ネロの初恋の相手になったため、奴隷から解放された。

ネロは正妻に迎えようとがんばったが、母親によって阻止され、愛人という地位のままになった。でも、ネロがいろいろ貢いでくれたので、かなりのお金持ちになって邸宅を所有し、不自由なく生活していたらしい。

新たな妻としてポッパエアが迎えられてからは、ネロと距離を置いていたようで、何をやっていたのか謎。

控えめな人だったようだから、きっと目立たぬように静かに暮らしていたのだろう。

一説には、ネロが死んだときに大金(たぶん)を支払って遺体を引き取り、埋葬した人物と伝えられている。

賢帝と称えられていた次期のネロに大変愛されたせいか、彼女自身の人柄がそれほど良かったのか、アクテという女性に関する記録は、好意的なものが多い。




ポッパエアについて
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