聖句の愛
「あ、そうだ。シンさん、シスターさんからお手紙をいただきまして、コリント第一の13章に倣いなさいってあったんですけど…この本てどこにあるんでしょうか?」
ヒロインの言葉に、シンが苦笑した。
「少なくとも、この船にはないな」
「そうなんですか? じゃあ、次の港によったら、探してみよっと…」
シンが苦笑する。
「まあ、見つからないだろうな。教えてやるから、ちょっとこっちへ来い」
手招きされて、素直にシンの近くへ歩み寄ったヒロインの腕を捕えたシンが、ククっと笑う。
「え?」
次の瞬間、不意をつかれたヒロインはベッドに縫い止められていた。
「折角だから、身体にも教えてやる」
「……あ…あの…」
「まずその1だ。どんなに囁いても、愛がこもっていない言葉はただの音である。…お前を愛しているぞ」
耳元で囁かれたヒロインが真っ赤になる。
「その2。どんな知識を持っていても、愛を持たなければ価値がない。その3。自分の身体を差し出してもそこに愛がなければ価値がない…」
シンが唇を重ねて、いつになく優しく舌を絡める。
「ん……」
ヒロインの声が静かに漏れた。
「そして、その4。愛は辛抱強くあれ……」
シンの指先が、服の上からヒロインの身体の線をなぞるように刺激する。
ヒロインがくすぐったいと身体をよじるのを咎めるようにシンは言葉を続けた。
「その5は、みだりに振舞わず、刺激されても…」
服の中に滑り込んだ指先が、胸のふくらみの中央を弾く。
「ククク…少しの刺激で簡単にココを固くして立てるんじゃない」
「んっ…だって………ぁふんっ」
「まあ、その6で、真実の愛ならば共に歓べとあるからな…」
ヒロインの衣服を脱がせたシンが、自らも服を脱いで本格的に愛撫を始める。
「あっ……んふっ……」
胸を玩ぶように揉み、抓んで、転がしていた掌が、内腿へ移動して大きく足を押し広げる。
「あっ…やぁっ……恥ずかしぃ…」
秘部を手で隠そうとして、いやいやと首をふるヒロインに、シンが囁く。
「その7は、あらゆることに耐え、全てを信じ、望めだ。俺を信じて、どうして欲しいか正直に言ってみろ…」
閉じようとする足の間に入り込んだシンが、掌で潤っている入口を撫で、囁く。
「んんっ……やんんっ……」
首をふるヒロインの胸にいくつもキスマークを散らし、肝心な部分への刺激を巧みに避けながら、掌を何度も滑らせて、粘液が擦れ合う音を立てる。
「あっ………。んっ…」
耳に届いてくる恥ずかしい音に頬だけでなく身体を桜色に染めて、ヒロインが言うのをシンは忍耐強く待った。
「い…入れて欲しぃ…」
精一杯の訴えだと分かっていながら、シンはあえて尋ねる。
「何をどこに入れて欲しいんだ? 指か? それとも、初めてだが、こっちにこれを入れてみるか?」
愛液が垂れ流れて濡れた後ろの菊門に、シンは先走りの液体を擦り付ける。
「やっ……ちがっ…… 前の…」
「前? というのは、この、いやらしく涎を垂らしている下の口か? それとも、なかなか正直に言わない上の口か?」
シンの右手が、膣の入口をぐるりとなぞり、左手が唇をなぞった。
「し……下の口…に……シンさんの…を……」
「フン…まあいいだろう…」
十分に潤っている性器と硬く張りつめていた性器が擦れ合いながらつながっていく感覚に、ヒロインは吐息のような声を漏らす。
「その8。知識と言葉が絶えても、愛は絶えない。その9、意識と言葉は部分的なものであり…その10、愛は部分的なものを廃して到来する」
リズミカルに擦りあわされる刺激に、ヒロインの喉から洩れる声が意味のない喘ぎに変わっていく。
「その11、産まれたばかりの赤子のように……その12、ぼんやりとした輪郭で構わない……最終的には愛だけが残る……」
「あぁ……あんっ……」
切なげに喘ぐヒロインの口を深いキスで塞いだシンが、より激しく腰を揺らしていく。
繋がった部分から、クチュクチュと漏れていた音が、チュ、チュ、チュ、チュと速度を増していく。
「…んんっ、んんっ、んんっ……っ、…っ、…っ」
ヒロインの手が、救いを求めるようにシンの肩をきつく掴んだ。
足先を固くのばして震えるヒロインの唇を解放して、動きを止めたシンが囁く。
「なんだ…もうイったのか? だが、俺はまだなんだがな……少し、体位を変えるか…」
フっと笑って、ヒロインの身体を抱き起こす。
シンの上に座るような体勢になって刺激される場所が変わり、ヒロインが甘い声を漏らした。
「…キツいか?」
少しだけ、気遣うようにシンがヒロインを見上げる。
その言葉の意味を理解したかどうかは定かでなかったが、繋がったままのヒロインは、甘えるようにシンの胸元に頬を寄せた。
「……いいだろう」
口元に笑みを浮かべたシンが、ヒロインの腰を掴んで揺らし始める。
再び、切なげで甘い声が部屋に響き始めた。
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えーと。真面目に。
聖書のコリント第一、13章を載せて、キリスト教の人にお詫び…。
原文は、エロくないです。念のため。
1たとえ私が人間やみ使いの言葉を話しても、愛がなければ、音をたてる真鍮か、ただ鳴り響くシンバルとなっています。
2そして、たとえ預言を持ち、すべての神聖な奥儀とすべての知識に通じていても、また、たとえ山を移すほどのまったき信仰を持っていても、愛がなければ、何の
価値もありません。
3そして、他の人たちに食物を与えるために自分の全ての持ち物を施しても、また、自分の体を渡して自分を誇れる様にしたとしても、愛がなければ、わたしには何
の益にもなりません。
4愛は辛抱強く、また親切です。愛はねたまず、自慢せず、思いあがらず、
5みだりな振る舞いをせず、自分の利を求めず、刺激されても苛立ちません。傷つけられてもそれを根に持たず、
6不義を歓ばないで、真実なことと共に歓びます。
7すべてのことに耐え、すべてのことを信じ、すべてのことを希望し、すべてのことを忍耐します。
8愛は決して絶えません。それに対し、預言があってもそれは廃され、異言があってもそれは止み、知識があってもそれは廃されます。
9私たちの知識は部分的なものであり、預言も部分的なものだからです。
10全きものが到来すると、部分的なものは廃されるのです。
11私が嬰児であった時には、嬰児のように話し、嬰児のように考え、嬰児のように論じていました。しかし、大人となった今、嬰児のことをやめたのです。
12現在私たちは金属の鏡でぼんやりとした輪郭を見ていますが、その時には、顔と顔を向い合せて見るのです。現在、私が知っていることは部分的なことですが、
その時には、自分が正確に知られているのと同じように、正確に知ることになります。
13しかし今、信仰、希望、愛、これら三つは残ります。しかし、このうち最大のものは愛です。