最高の装飾
確か、宿で泊まるのはファジーと二人で一部屋のはずだった。
夕食後、みんなで酒盛り状態になり、しばらくして。
「おい、もう寝るぞ」
当たり前のように、シンに腕を引かれた。
「え? 今日は、ファジーさんと…」
ファジーを見れば、ちらりとこちらを見て、追い払うように手を振っている。
「…いいんだよ。話はついてる」
いつの間にか、ヒロインはシンと同じ部屋に泊まることになっていた。
部屋に入ると同時に、シンが遠慮なくヒロインに触れてくる。
「ちょ…シンさん……」
ヒロインの首筋に唇を這わせたシンが、ふと動きをとめた。
「おまえ……」
「シンさん?」
「シャワー浴びるぞ」
「はい?」
この宿は、各部屋に簡易のシャワールームが付いていた。
ちょっと怒ったように、シンは服を脱ぎ、ヒロインにも脱ぐよう促す。
「あ、あの…」
真っ赤になって恥ずかしがるヒロインを狭いシャワールームへ押し込むと、シンは勢いよくお湯を流した。
お湯が、ヒロインの後ろ髪を濡らし、背中から全身へと流れる。
「…私、夕食前にお風呂入ったんですけど…もしかして、汗臭かったですか?」
強引にシャワーをかけられて、不安げにヒロインが聞く。
シンは黙ってヒロインの身体にお湯を存分にかけた。
蒸気で湿ったシンの髪が、顔を隠してしまっていて表情がよく分からない。
やがて、シャワーを止めたシンが、ヒロインの肩にタオルをかける。
「でるぞ」
「………」
シャワールームから出て、不安げにタオルにくるまって立ち尽くすと、自らの身体を軽く拭いたシンがヒロインを見た。
「…何、泣きそうな顔してるんだ」
「だって…」
シンが溜息をついて、ヒロインをタオルごと抱き締める。
そして。
「よし、お前の匂いに戻ったな」
納得したように、言った。
「え?」
シンがちょっと困ったように、ヒロインを覗き込む。
「…香水、買ったのか?」
「はい……。キライでしたか?」
「お前には、まだ早い。ファジーくらいの年齢になってから使え」
「…はい」
しゅんとして俯くヒロインの耳元に、シンの囁きが届く。
「飾らなくていい。俺はそのままのお前の匂いが、気に入ってるんだからな」
驚いて見上げようとすれば、深くキスされてベッドに押し倒される。
「シンさん、いま…、なんて…」
「さあ、な」
いつもの意地悪な笑みで答える。
そして、首筋から胸へと、翻弄するようにキスの雨。
「あっ…ん。……ぁぁ…ふ…」
シンの指が、胸の突起や腿の内側を撫で始めると、ヒロインは何も考えられなくなった。
やがて、シンの指が、秘壷に入り込み、透明な蜜をかきまぜる。
「あ…はぁん……、っん……はぁ……ぁん…」
指を引き抜き、濡れた指先をヒロインに見せた。
「ほら、これが、お前の匂い…」
「やぁ…恥ずかしぃ…」
シンは意地悪く笑って、ヒロインの目の前で濡れた自分の指先をペロリと舐める。
「…お前の味がする」
耳まで真っ赤になって、一瞬、眼をみはったヒロインの膝を捕えて、シンの唇が秘壷を啜った。
「あぁっ…ゃあぁ…んっ」
ヒロインが大きく仰け反る。
ピチャ、ピチャ、と音が聞こえるのが恥ずかしくて、ヒロインは腕で顔を覆った。
「こら、そのエロい顔、ちゃんと見せろ」
シンの指が、ヒロインの掌に絡む。
「やぁ…」
顔を背けると、秘部の入口に、硬く熱いものが、擦り合わされた。
「顔を見せろって。…ちゃんと俺を見るまで、入れてやらないぞ」
クチ…、クチ…、と擦る度に音がして、恥ずかしさが増長される。
「ヒロイン」
切なげに名前を呼ばれて、ふと見ると、ドキリとするような表情のシンが映った。
濡れた髪が頬から首にかけてまつわり付くシンは、仄かな灯りのなかで、色めき妖しい。
目が合って、ふっと笑いかけられると、ヒロインは視線が外せなくなった。
「…っ……あぁっ…」
熱い塊が、ヒロインの中に分け入って収まる。
シンがヒロインの腰に手をまわして、動き出す。
「シンさん……きれ…い…」
思わず、シンの頬に両手を伸ばすと、シンが苦笑した。
「こら、集中しないと、お仕置きするぞ」
胸の突起を、抓るように引っ張られる。
「ひゃんっ…」
「ちゃんと、エロい声を聞かせろ」
シンが深く抉るように動き、激しくヒロインを責め始める。
「あっ…あぁん…、ぅん……。ぁはっ…はんっ…」
その夜、シンが満足するまで、ヒロインは嬌声を止めることはできなかった。
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