夜見 よみ | 神社に住みついている神様。といっても、やたら人間的。和御魂的。 次期斎主の教育係も兼ねている存在。 でも、神様だからいろいろと神通力を持っている。二重人格っぽいのは、その神通力のせい? 弓月夜見と同一人物です。 |
弓月夜見 ゆみつくよみ | 夜見の本性。というか、神様の部分。荒御魂的。こわいです。はい。いろんな意味で。 夜見くんもそうですが、日々の月を読むのが役割です。 暦の神様って感じですかね。でも、月の影響を強く受ける方です。 夜見くんと同一人物なんですよ。 |
真樹 まさき | 次期斎主。つまり、後継ぎ息子です。 毎日、お供物を夜見くんに届けて、ついでにいろいろ学習するのが、後継者のお仕事です。 なにやら、スゴイ能力もっていそうです。 |
信志 しんじ | 現在斎主。真樹の父上様です。 夜見くんを見ることができる年齢は過ぎてしまっていますが、若い頃の修行の成果か、気配だけで神様の居場所を察知します。 当然のことながら、「後継者時代」は、夜見くんにいろいろ教えてもらいました。 |
桂夜 けいや | 真樹くんの息子。信志さんの孫。最終話でちょっと出てくる予定。 |
天照大神。
太陽に遣えた女性。
ひのみこ…日の巫女……陽の皇女。
日の恵みをもたらす彼女は、決して殺戮を行わない。
機嫌を損ねると、自分から隠れてしまうほどに、流血を嫌う。
月読命。
月に遣えた男性。
つきのみこ…月の巫子……陰の皇子。
彼は、殺戮を行って多くの種を入手し、人々に作物を与える。
そして、夜空に浮かぶ光で時を教えることによって、実りと大漁をもたらす。
もう一人は、大きく役割が異なる、スサノオ。
荒れ狂う海辺から、日の巫女が統べる国へ攻め上り、
追放されて八つの頭が統べる大地を制圧し、新たな国を築いたスサノオ。
しかし、その新たな国はいつしか日の巫女のものとなり、彼は死者の国へ辿り着く。
風の神とは名ばかりの、太陽と月の兄弟。
日の巫女の国が、天皇の統べる国であったとしたら、
スサノオの築いた新しい国、八雲八重垣のイズモは、誰の統べる国であったのだろう。
そして、月の巫子の国、夜と食のオスクニは、どうなったのだろう。
史書編纂の権力者が消しきれなかったイズモの物語。
名前以外は削除されてしまったオスクニの物語。
残された古事記・日本書紀において、「月読命」の血を引く者は一切登場しない。