ハープ が風の谷にやってきた 
 
毎日赤いリードを
付けてもらっての
散歩が楽しみ。

私は花梨(カリン)の
葉が大好物なの。

体をすりよせて
おねだりしても、
草の道に散歩と
決まっています。

メエー・メエー・・・

    2月生まれの女の子、
5月に農園に来ました。

来年の春は、
子供を産んで、
農園の人達にもお乳を
飲んでもらっているかも
ネ。

山羊(ヤギ)の『ハープ日記』がはじまります。


628 3日続いた雨空も一休み、日差しが気持ちよい、ハープも外に出たがっている感じ、リードを付けてやると自分からすすんで運動場へ私を引いてゆきます。
先ほど運動場の敷きワラを新しいワラと交換しておいたのいで、ハープも気持ち良く横になれるかな、土手の草の露も乾いたので午前中の食事分の青草を手早く刈ります。
ハープは運動場につながれているので、私の様子を見てメエーメエーと草の催促
大きいバケツに一杯の青草を与えると、わき目もふらずに食べます。ハープに朝食を与えると私は午前の作業の為にハウスへと歩いて向います、
100
メートルも離れてもちらちらと目線で私を追っているのが少し可愛いハープです。

7/7 外で過ごす機会が多いので、ハープが蚊に刺されるようになった。毛に覆われていない部分、お尻の周辺を刺されます。数日前から動物用の蚊取り線香は山羊舎内で付けていましたが、散歩や草を食べる野外用に音波発信の蚊よけを首輪に付けました。
昼間だけの点灯なので、ソーラー電源の音波発信機にしました。こうしてしばらく様子を見ましょう。
最近の食欲、以前は草を数本くわえてムシャムシャ食べていたのが、今は口一杯にほおばりガブガブと一心不乱に食しています。食べる草の種類も随分増えました。
お腹がパンパンになるほど食べるので、「ハープ大丈夫か…」と声をかけても知らん顔しています、さすがに一時間以上食べると休憩して反すうをはじめます。

7/20 朝のハープ。朝7時半、山羊舎の戸の外から、「ハープ」・・と呼ぶと、短めの声でメエーメエー、私と対面すると指をくわえたり舐めてきます。
「おはよう」声をかけると、脇に顔を寄せたり体を私にもたれかかってきます、一回り体をさすってやると、戸の前に行き「外に出たいよう」のポーズ。
私がリードを手にするとハープは首を差し出して「リード付けて」のお願いポーズ、最近は草場まで走って先導してやると、ピョンピョン跳ねてついて来ます。
12時間は草場の杭に3
m程のひもを付けて草を食べさせます、この時は水が自由に飲めることも忘れずに。
お腹が一杯になった頃に山羊舎の前で日陰のある定位置に連れてきてつなぎ、まわりには刈り取った草・水・塩(ミネラル塩)を置いておきます。足元には乾いたワラが敷いてあり、ハープは木陰で腰を下ろしゆっくりと反すう(噛み返し)をはじめます。

85 歩きはじめたハープ。後ろ足で立ち上がると目線が高くなって嬉しいのか、頻繁に前足を私に預けてきます。このあいだは立ち上がって56歩進んだのですが、ハープには4本足の山羊である自覚と自身を失わないでほしいのです。
でも冒険好きヤギのハープ、そんな性格はたのもしくて好きなのですけれど。
毎日の散歩、兼食事に夕方
6時頃から連れ出し、リードを離し自由に草を食わせます。とても楽しそうで、四方八方を食べあさり、家人を見つけると全速力で走ってきて、人の足ではダッシュも速度もかないません。作業の関係で何時も連れ出すわけにはいかず、広場へリードでつなぎ刈り取った草を置きますが、私が近くを通るたびに短く小さく鳴き、連れ出してもらいたいそぶりが最近多くなりました。

910 よく食べるようになったのもつかの間、リードを離すと水田のお米にまっしぐら、実りはじめたお米の穂をムシャムシャ、いくら「食べちゃ駄目」と怒ってみてもガンとして聞き入れないハープ。やっとのことで引き離して草を食べはじめたので安心して目を離すと、お米に走っていきます。ほんとうは私のお米は少し位食べても大勢に影響無いので見て見ぬふり、でも他人の水田へ行こうとするので困った。
ハープにその区別は難しい、どうしても散歩の時間が減ってしまいます。
つながれている時、エサは足りているのに私が近くを通るたび鳴き散歩の催促。
9
月中には大まかな稲刈が終わるので、毎日の散歩が復活できそう。ハープにはもう少しの辛抱と言い聞かせていますが、分からないだろうなあ。その分ブラッシングとか、体を寄せてスキンシップを計ります。
そうすると
彼女の目も声も優しくなります。

9/16 ここ数日はすっかり秋めいて涼しい、でも秋雨で毎日が曇空、今日は朝から雨がポツポツ、ハープは例の如く8時頃になると、外に出してほしいので声で知らせます。
外につなぎ昨夕刈っておいた草を山盛りにしておき、私は休日の遅目の朝食をゆっくりと食べていました。何か外の空気がおかしいと感じて見ると、雨が降っている。ハープが外にいることを思い出して急いで駆けつけると、近くのカリンの木の下にたたずんでいました。急いで山羊舎に入れてタオルで首筋から背中を拭いてやり、一安心と思ったら、ハープは外に出たがり雨中に顔を出しては濡れて引き返し、なかなかあきらめきれない様子、目は「なんとかしてよ」と言わんばかり、私も食事の途中なのでハープには草を沢山やって「雨だから外はダメ」としっかり言い聞かせて戸を閉めました。

11/20 ハープが成人しました。昨日から落ち着きのない鳴声をしていたと思ったら、初生理の兆候、電話で獣医さんに聞いたら発情とのこと、ヤギは2〜3日で終わり20〜25日周期でやってくるとのことです。今回は発見が遅れてしまいましたが、次回は見落とさないで、種付け(受精)を実行するかを決断しよう。
次の日、ハープがとても大人に見えました。

12/3 最近よく脱走してしまいます、ヤギ舎の引き戸を横に引くことも覚え、すきさえあれば脱走を企てる。自由気ままに歩きまわることが大好きで、私が考えた対策は、食べられて困る物はふたをしたりして隠しておきます。そのくせ脱走後は私を見つけると私の後ばかりをついて回ります、それが可愛いのですけれど、いつも目線の届く位置に私を置きたいみたい。

 12/9 昨晩の雨が夜半には雪に変わり、朝は一面の雪景色。7時頃ハープに会いにいくと、いつもよりおとなしい感じ、初めての雪に驚いた様子、餌をやるがそれどころでなく外の雪をぼんやり眺めている。外の景色全てが白一色で覆われたことにショックを受けたのかな。ハープの体は長い毛足に覆われて冬の準備はすっかり整っています。
雪に慣れればきっと雪の中を駆け回る日も近いでしょう。

12/24 冬は外の草もすっかり枯れて、ハープの外食もままならない。毎日のメニューは、米ぬか/小米(米の選外品)/配合飼料を少々と、白菜/カリンの実/ワラを刻んだもの、大豆や豆類の乾燥したさやなど一日2回に分けてやります、食事のバランスを考えてのメニューではないけれど、ハープは喜んで食べている様子。

彼女は毎日30分ほどの散歩が大好きで、私の後をつかず離れずに追ってきます。私の姿が見えないと探し回り、仕事をしようものなら必ずちょっかいを出してきて、珍しいもの好きなハープです。
先日の夕方、わりと遠くまで連れ出して散策していると、彼女から「もう帰ろう」そんなそぶりの目線で私に催促してきて、先に立ち数歩あるいては私を振り返り、先導して家まで の帰り道。
暗い夜は苦手のようで、庭先に電気が点いているといつまでもそこを離れようとはせず、人間的な一面を感じました。


  ・・・続く・・・
 

 
  まだまだ子ヤギです7/7       カメラ目線が得意  

 

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