豊年えびに〜出会う旅メッセージ 
古代米の成長と共に紹介します
 
冬の間、雪におおわれた田の土には、多くの生き物がそれぞれの形で眠り続けます。
  豊年えびは冬の間、土の中で卵のままで眠り。
その270日余りは彼らにとって、一瞬の休眠でしょう、
一説によると卵のままで何十年も眠り続け、
環境が整うと目を覚ますそうですから、
このまま環境が良くならないと彼らの多くは、
人類が居なくなるまで眠り続けるのでしょうか。
 
春レンゲの花咲く水田が、陸生の昆虫の楽園。
  「豊年えび」が泳ぎまわるような環境を取り戻す為には、
一年を通じて水田を中心に周辺の道・川・山に生き物達が自由に生活できる環境を残し、整えることが大切。

一つの生き物が暮しやすくなることで、自然は食物連鎖という大きな力で回り始めます、その時決して広範囲への不必要な農薬散布などで、連鎖の鎖を切らないこと。

 
水田は水を入れられたことで、陸生の営みから、水生の生態系に一変。
  5月、水田に水が入れられ、
田植の為の「代かき」が行なわれます。
「豊年えび」は数十時間で卵から目覚め活動開始。


 
水を入れて8日め、田植も終わった水田。
  この時期に、シオカラトンボ、いとトンボなどは、
盛んに田の水面に卵を産み落としています。

アオカエル、トノサマカエルが泳ぎ回り卵を水中に産みます、時折カエルを狙うヘビがいます。
トビやノスリが空を旋回して、ヘビを探しています。

自然は生き物皆に公平なチャンスを与えているようです。

 
田植後一週間程すると、5ミリ位の豊年えびが田の水中に現れる。
  水中のミジンコなどを食べ続け、20ミリ位まで成長、一枚の田に何千匹もいますが、多くが水生昆虫の餌に、なのでトンボの幼虫(ヤゴ)が多くいます。

卵を産み終わる8月には豊年えびも姿を消し、
長い休眠に入ります。

 
20日程たつと稲は根を張り成長を始め、水の中はとてもにぎやか。
  田の周りを歩くと、1〜2cmのドジョウが数多く泳いでいる、彼らが大きくなって田の土を掻き混ぜると、田の草が無くなって助かります。

田植頃にトンボが産み落とした卵から産まれた小さなヤゴが沢山泳いでいます、8月のトンボの大発生を予感します。

 
梅雨本番、とある日を境に豊年えびが姿を消しました。
    6/15〜/17まで降り続いた雨も上がり水田を見回ると、豊年えびが居ません、突然の別れです、どの水田にも良く太ったオタマジャクシとヤゴとドジョウが数多く元気に泳いでいました。
彼らの餌となり今年の豊年えびの役目は終わりました。

命は次々と受継がれて行くのです。
 
水田に水がたまっている時間が短くなります、カエルとクモの天下です。
古代米は野性的な伸び方をします   7月に入ると、稲一株は10〜20本に茎が増えて、来月中旬の出穂日を迎えます。今年は暑い日が多いので稲はとても元気、豊作への期待が増します。

朝早く田へ行くと、稲の葉にアキアカネをはじめ色々な種類のトンボがとまって休んでいます。

水田の周りを一歩歩く毎に、カエルが数匹飛び跳ねます、
何千匹の彼らが稲に付く害虫を食べてくれそうです。

 
8月に入り穂が出ると次々に花を咲かせます。
黒米の穂です   花が咲き10日以上すると、穂の先端からモミが膨らんできますが、中の米はミルクのような白い液状です。
一月程かけて硬く美味しいお米になっていきます。

時おり赤とんぼ(アキアカネ)が稲にとまる姿を見かけます、
秋はもう始まっています。

 
9月末、10月の刈取りを前に地面に付くほどに実った稲、生き物達からの贈り物です。
赤米の実りです   アキアカネをはじめ数え切れないほどの秋トンボが、
つがいになって稲の上から産卵しています。
夏に見かけたシオカラやオニヤンマら夏トンボの姿は、
もうどこにも見られません。

午後になると時折吹く秋風が、
稲田にやまぶき色の穂波を造ります、
その時穂の米粒が擦れ合う音がサワサワとします。

 
11月上旬には乾燥した稲も片付けられ、春までの眠りに入ります、雪はもうすぐです。
  刈取りの終わった水田を歩いてみると、秋の草が沢山生えていて柔らかい土の感触が伝わります。
化学肥料や除草剤を使う土では味わえない感覚です、
豊年えびをはじめ多くの生き物達が、土の中で眠っているのでしょう、来春のレンゲの季節を楽しみに待つとしましょうか。
 

 妖精の米 ハープの詩 黒米 赤米 香米 香モチ米 
がゆっくり育まれ誕生します

 
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