美しい野菜

美しい野菜とは、収穫が間に合わず大きくなったり、過熟になった野菜でなく。
野菜の旬の味/大きさ形/色/で収穫された野菜たちのこと。

キュウリ ● トマト ● ナス ● ピーマン ● トウガラシ● 

 

トマトの気持 ・・・・・・・・・・・

「農園さくら」の農人さんは、私の残した子孫を大切にしてくれるので嬉しくて。野菜作りではこぼれ種から伸びた野菜は草と同じで厄介者、実を付けても規格外とかでムダ飯食い扱いされて、実生(ミショウ)の私達が天命をまっとうできることはない時代。「さくら」はそんな実生の私を一人前に扱ってくれます。私も頑張りたい、野菜の連作は不可能?そんなことは私達が決めることなの、天候変化や病気に強いトマト仲間を次々と発芽させて、草の間から、ゆっくり/ひっそりと実を着けます。見てみて農人さん・・・時おり通りかかる農人さんにみそめてもらえれば、その場に支柱を立ててもらって立ち上がれます。その時は2メートル伸びて青い実も着いているので、立派なトマト姿のできあがり。「さくら」では元気な枝葉はそのまま伸びさせてくれるので太陽しっかりつかまえて気持いい。

ちょっと不思議こと、「さくら」の農人さんは私達に肥料もくれないし、水も年に何回かしかかけてくれないこと。トマトの本心を言いますと、肥料も水も自分で好きな時にすきなだけ食べることできるから大丈夫。知り合いのトマト仲間、ほとんどが専業農家に育てられているのだけど、半強制的に肥料や水を与えられているとか、今流行の水耕トマトなどは、土にも触らせてくれないそうで、体をベッドに固定され、なんだかICUでカテーテルつないで生かされているみたいと、トマト仲間では噂されている。

私、「さくら」育ちでよかった。わたしの本心は農人さんに甘いトマトを実らせ食べてもらいたい、けれど自然体で実ったトマトはコクが濃くて、甘さ・酸味・青味香が同居していて、そんなトマト好きな人を探してくださいね。
もう一つ、世間ではトマトが水に沈むと良いトマト?とか、PRしているのをよく見かけるけど、「さくら」のトマトは皆カナヅチ、浮いた話は聞いたことないの。いつから水に浮くトマトが多くなってしまったのか分からないよ。

これからも自然に寄り添って暮らす農人さんと、野菜たちの物語を「農園さくら」の谷からお便りします。
 

ナス・ピーマン・トマト・インゲンが混植し寄り添って成長しています
10月、「農園さくら」の野菜畑(ビニールハウス内)

店に並ぶ野菜や果物は、重量/糖度/見た目・・・・・・多くの選別法によ り、見事なまでに区分けされ、選び抜かれた規格品。
実際に実った野菜の半分ほどは間引かれ、利用されず廃棄されるのが現実。
どんな形や味の野菜にも、長 く不思議な物語が、彼らは最終章を飾れずに消え去ります。

自然に優しい食生活は、『美しい野菜』を認める心。
そして多様な野菜を『食事』で身体に取り込むことが大切と思う。

多くの生産現場 (農家)は、
揃った野菜を作り出す努力(仕事)を、日々続けています

●種子はF1(一代交配種)など商品化し易い品種を種苗会社より購入。
●種子(F1)の生産性が最も発揮されやすいように、育てる土を消毒したり、
指定された肥料成分を施します。
●種子を播き苗作り、形状の揃った苗を作り病虫害防除を徹底し、成長が悪い苗は除く。
●畑に苗を植えた後は水分と肥料を適量与え、早く収穫が始まるような温度管理をし。
●野菜が伸びはじめると同時に、収穫作業や早期収穫に邪魔な枝や葉を切り落としたり。
●少しすると花が咲き小さな実が付きます、必要以外の実を切り落とし実の大きさを保ち。
●消毒作業は全期間を通して行ない、週末と雨後は定期的に殺菌と殺虫剤を散布し。
●収穫が始まると自宅でも本格的な選別が必要になり、傷や病虫害の有無から入り、
重さ/大きさ/形(曲り・長さ)/色(色ムラ)/糖度(最近は特に重要)など無段階に。
●出荷先(農協/生協/流通業者)での格付け検査(サンプル検査)

『 美しい野菜』 が生まれるまで・・・「農園さくら」の場合

●種子は自家採種が7割以上、その他は在来固定種(それぞれの土地で受け継がれてきた野菜)
●畑の土は消毒せずに、そこに生きていた草や前作野菜の残さと家畜堆肥(輸入飼料)以外の、
有機質肥料を必要な場合に少し使いますが、できる限り無肥料で育て。
●苗は丈夫であれば大きさや姿にはこだわらず、大き目の苗を作ります、苗時期の消毒はしません。
●畑に苗を植えた後は水分を適量与え、決して肥料で大きくしようとはしません、
したがって収穫の始まりは少し遅れ気味。
●野菜が伸びはじめると、できるだけ野菜の自由に芽や枝を伸びさせ、
その為に植え付け間隔を標準栽培よりも3〜5割以上広くとって栽培。
●やがて花が咲き実を付けますが、よほどの変形や虫食いでない限り、
野菜の好きな大きさ/数に任せて適期(完熟期)に収穫。
●消毒作業は、病気や虫に弱い野菜が枯れてしまうほどの被害が予想される場合のみ、
年に1〜3回行いますが、多くの野菜が無農薬で収穫されています。
●収穫が始まると、食用として利用できる野菜は特徴を生かしたパッキングをし、
その野菜の価値の価格で販売、
利用できない野菜は飼育中のニワトリや山羊の飼料に使い、その他は畑の土に返ります。
 

これからはじまる野菜の物語・・・・第一章

細くてやさしい都会の
■キュウリ
昔はこんなじゃなく美味しかった
  黒色ばかりの暗い顔した
▼ナス
涼しく明るい気持も色しだい
  赤く丸いだけが トマト じゃないから   
「豊年えび」に出会う旅 ワイルドストロベリー物語 オーガニックに花作り
お米の物語 山羊のハープがやってきた  
錦織なす/お米達 codeと「さくら」のストーリー さくらの谷 カモ物語
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麦を作り食べる ウサギ/風の谷サクラ交換日記  
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