16.恐山     1974.11.10(S49)
恐山入口 (74/11/10)
青森県。
バスの終点、恐山(円通寺)入口。
この年最後のバスは、雪降る中を
無人の恐山に着きました。
1時間後には、そのまま帰路の最
終便です。
本堂への道 (74/11/10)

拝観料を取る人も、イタコも居な
い恐山。
ただ静寂と、硫黄の臭い、空から
舞い落ちる雪だけがすべてでした。
本堂から入口へ (74/11/10)

右側の建物が温泉です。時間があ
れば是非入浴をと思いましたが、
無理でした。その代わり、ガイド
嬢が入りました。
(路線バスですが)
(74/11/10)

まさに恐山。死者の魂が語りかけ
てくるようです。
はるかかなたに見えるお地蔵さん
が、皆さんを見守ってくれていま
す。
本堂 (74/11/10)

硫黄の臭いが充満し、時折激しく
降る雪にかすれる本堂。
草木の生えない荒地は寂寥感をに
充ち、霊の姿が見えるようです。
お地蔵さま (74/11/10)

すべての迷える悪が癒され、荒げ
た心を慰めるお地蔵さん。
高台から全ておみとうしです。
お地蔵さま (74/11/10)

端正で、厳粛で、それでいて慈愛
あふれるその姿は、心の中に優し
い思いを育ませてくれます。
宇曽利山湖 (74/11/10)

あくまでも静寂な湖は、人を誘い
込む魔力を備えているようでした。