2026年6月に開催された「田中まちなかフリーマーケット&マルシェ」は、2021年の第1回から数えて今回で10回目を迎えました。
今回の大きな見どころは、普段は一般公開されていない東上館の特別公開です。
大正時代に建てられた東上館は、地域を代表する迎賓館として、多くの人々を迎えてきた歴史ある建物です。
普段は内部を見ることができないため、この公開を楽しみに訪れた人も多く、会場は終日賑わっていました。
子どもの頃は、大きな庭で近所の悪ガキ仲間とよく遊びました。 そのたびにおばあちゃんに叱られ、時には店へ苦情を言いに来られたことも、今では懐かしい思い出です。
私の母は大塚さんと同じ和村東上田の出身で、私もそこで生まれました。 中学生の頃には、英語の担任の先生が東上館南側の離れに寄宿しておられ、お邪魔させていただいた思い出があります。
道路を挟んだ南側には広い畑があり、おばあちゃんとK子さんがいつも畑仕事をされていました。 現在は、お菓子の花岡さんの倉庫と駐車場になっています。
太平洋戦争末期には、大きな金属製の正門に「贅沢な門」と張り紙をされ、供出されたこともありました。 また、立派な御影石の塀も現在は見ることができません。
今回、長い年月を経て館内を見学する機会をいただきました。 当時の面影を残しながらも、以前とはずいぶん様子が変わっていたように感じました。
田中地区には、東上館をはじめ、宿場町の歴史を今に伝える建物や文化財が数多く残されています。
こうした地域の財産を大切に守り、次の世代へ受け継いでいくことが、私たちの役割ではないでしょうか。
今回の特別公開は、改めて地域の歴史や文化の価値を見つめ直す、たいへん貴重な機会となりました。
※本文中の個人名などは、プライバシーに配慮して掲載しています。