東御市禰津新屋のA氏の長男、T君は私より 一年年上でした。父・信氏と親しくしていたこともあり、 1970~74年に東部町消防署に勤めていた頃は、 よく我が家に麻雀をしに来ていました。
依田家さんに「A」と呼ばれ始めたのもその頃です。 ドリフの物まねをしたりして、本人も気に入っていたようで、 以後それが通り名になってしまいました。
中と白をさらしている方に發を鳴かせて単騎をツモられたり、 つまらない手で大きな手に立ち向かったりと、麻雀はあまり上手ではなかった印象です。 徹夜麻雀による無断欠勤が多く、結局それは直りませんでした。
消防を辞めさせられ、その後高木屋スタンドに勤めても 無断欠勤を繰り返し、ほかの仕事も長続きしませんでした。 姉がいましたが先妻の子で松本へ嫁ぎ、 父母の死後は、賭博の世界に引き込まれ、 かなりの財産をすべて失ってしまいました。
ある日突然工事関係者が来て、 家財道具も残したまま重機で家ごと取り壊され、 農地は分譲地として販売されてしまいました。
その後、薬物関連で数回逮捕されていますが、 付き合いが途絶えてから30年、 まさかこのような形で再び話題になるとは思ってもいませんでした。
以前の麻雀仲間は 「この頃会ったけれど、ひどく痩せてしまって昔の面影はまったくない。 別人のようだった。仕事を紹介してくれと言われたが……」 と話しています。
また東部高校の同級生は 「俺は退学した落ちこぼれだけど、やつはエリートで役場に入った。 依田家さんのところも同級で八十二に行って、みんな優秀だったんだがなあ」 と語っていました。
こうして父親や彼の昔の写真を見返すと、
良かった時代が嘘のように感じられます。
なお、写真の掲載は控えます。